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◇議会報告 【平成20年 第2回北海道議会定例会 一般質問】 平成20年6月17日 「行財政改革について」

火曜日, 6月 17, 2008

《 行財政改革について 》

 

(一) 歳入確保対策について
(二) 歳出削減対策について
(三) 実質公債費比率について
(四) PDCAサイクルについて
(五) 組織機構の見直しについて
(六) 職員数の適正規模について
(七) 支庁制度改革について
(八) 適正な財政規模について

 

平成20年6月17日
質問者: 自由民主党・道民会議 千葉英守

 

(一) 歳入確保対策について

1 税収見通しについて

  始めに、行財政改革について伺います。まず、歳入確保対策に関連して、収支見通しについて伺います。国はこのほど、平成19年度の国税収入が、企業収益の減速で法人税収が伸び悩んでいることから、2年連続で予算を下回ることが報道されております。道内でも、企業の業績が悪化しておりますが、平成19年度の道税収入について、現時点でどのように見込んでいるのか伺います。

 

所 管: 総務部財政局税務課

答弁者: 総務部長

 

平成19年度の税収見通しについてでありますが

○ 平成19年度の道税収入の最終予算額は、税源移譲による個人道民税が増加した影響などから、平成18年度の決算額と比較して682億円増の6,081億円を計上しているところでありますが、全国的にも経済情勢が厳しさを増している中、本道経済はとりわけ厳しい状況が続いているところ。

 

○ このような中、本年末の道税収入の状況は、法人二税で、前年同月比マイナス0.4パーセント額にして約6億円の減少となっており、加えて個人道民税についても徴収率が前年対比で0.9ポイント下回るなど道税全体としても厳しいものと考えており、このような状況を踏まえると最終予算額を確保することは、厳しいものと考えている。

 

2 遊休資産の売却促進について

 次に、遊休資産の売却促進についてであります。本年2月に策定した「新たな行財政改革の取組み」(改訂版)においては、歳入確保の手立ての一つとして遊休資産の売却促進を位置づけています。このため、資産情報の一元化を図った上で、有識者の意見を聞いて有効活用策を検討するとのことでありますが、積極的な売却策を講じなければ歳入欠陥を招きかねません。今後、どのように対応されるのか、処分可能な遊休資産の状況と併せて伺います。

 

所 管: 総務部総務課

答弁者: 総務部長

 

遊休資産の売却促進についてでありますが

○ 道では、危機的財政状況に鑑み、平成18年11月に「遊休資産売却方針」を定め、遊休資産の集中的かつ緊急的な売却を進めているところ。

 

○ 売却に当たっては、これまでも新聞広告やホームページなどにより広く道民の皆様に周知しているところであるが、今年度は、新たに民間の知見や手法を活用するため、「道有財産有効活用懇談会」や「移動現地説明会」を開催するなど、道有財産の有効活用や売却に向けて取り組んでいるところ。

 

○ また、今年度から、総務部において遊休資産情報を一元的に把握しており、本年4月1日現在で、約1,500件、台帳価格約187億円の処分可能な遊休氏さんについて、今後とも、庁内関係各部との連携を密にしながら、民間のノウハウを活用するなどして、積極的な売却処分等に取り組み、歳入の確保に務めて参りたい。

 

3 新たな税源の検討について

 道税収入の確保が厳しい状況にある一方では、今後においても、地域医療対策や少子高齢化対策、教育の振興、産業基盤の整備、新幹線の整備など多額の財政需要が見込まれ、毎年度、毎年度綱渡りの財政運営を強いられております。一体何時になったらゆとりのある攻めの財政運営ができるのでしょうか。道においては、かって、昭和50年の堂垣内道政下、平成12年度の堀道政下において、道民の理解と協力の下で厳しい財政状況を乗り切るため、有識者による「新たな税源検討委員会」を立ち上げ、税源確保に知恵を絞ったと承知しております。の道財政の状況は、過去2回に比べても極めて厳しい状況であり、こそ、有識者の協力を得て、財源確保に向けた検討会を立ち上げるべきと考えますが見解を伺います。

 

所 管: 総務部財政局税務課

答弁者: 総務部長

 

○ 道においては、平成12年5月に民間有識者で構成する「北海道らしい地方税のあり方に関する調査研究会」を設置し、同年12月に環境政策と法定外税の創設などを柱とするご報告をいただいたところ。

 

○ その後、道としては、政策税制の活用について、総合的・具体的に検討するため、庁内横断的な組織として、政策税制活用検討委員会を立ち上げ、政策面や財政面に加え、税制面からも総合的な検討、調整を行うこととしたところ。

 

○ こうした中、新たな法定外目的税として循環資源利用促進税を平成17年に創設し、平成18年10月に施行したところ。

 

○ また、現在、新しい森林環境政策についても、様々な視点から検討しているところであり、当面は、この政策税制活用検討委員会において他府県の取組状況なども踏まえながら、さらに幅広い視点で検討を進めて参りたいと考えている。

 

(二) 歳出削減対策について

  2月に示された中長期の収支見通しにおいては、公共事業などの収支対策は示されているが、平成21年度から23年度までを対象として毎年度5%の削減を行う「その他歳出」については、どのような施策を対象とするのか明らかにされていない。また、行財政改革目標の400億円も具体策は毎年度の検討となっている。しかも対策を行った後も、90億から50億円の不足があるとなると、この収支見通しで果たして大丈夫なのかと心配である。道の財政再建に伴って、道民にこれまで以上の負担や痛みをお願いする以上、平成26年度までに必要な対策規模はいくらなのか、また、施策見直しによる影響をどのように見込んでいるのか伺う。

 

所 管: 総務部財政局税務課

答弁者: 総務部長

 

新たな収支対策の概要などについてでありますが

○ 本年2月に「新たな収支対策」とそれを踏まえた「道財政の中長期収支試算」をお示ししたところでありますが、新たな収支対策としては、平成23年度までで、平成19年度比、歳入・歳出面で980億円程度下回る水準、さらに、投資的経費については、平成26年度まで、引き続き計画的な縮減を図ることで180億円程度、これらを合わせて、全体として1,160億円程度を見込んでいるところ。

 

○ このほか、行財政改革の取組の加速化などによる財政効果を行財政改革目標として、平成21年度以降、一定額の目標を盛り込んでおり、平成26年度時点においては、400億円と試算しているところ。

 

○ このような新たな収支対策と行財政改革目標を盛り込んでも、なお、収支不足が生じることから、道債償還に支障が生じない範囲で歳出平準化対策を講じることとしたところでありますが、こうした取組を講じてもなお生じる収支ふそく額ついては、毎年度の予算編成や予算執行方法の見直しなど様々な手立てを検討するなどして、最終的な解消に最大限務めていかなければならないものと考えている

 

○ また、新たな収支対策を踏まえた施策の見直しに当たりましては、その影響が、広範多岐にわたることから、具体的に試算することは難しいものではありますが、投資的経費の見直しなどによる地域や経済産業などへの影響を少しでも緩和できるよう「地域経済活性化ビジョン」の策定や「北海道建設産業支援プラン」の基づく建設業への支援策を講じるなどして、地域経済の活力を維持・向上させる取組を全庁挙げて総合的に推進しているところ。

 

(三) 実質公債費比率について

  道の18年度決算による実質公債費比率は、20.6%と全国ワーストワンとなっており、平成22年度には早期健全化団体となる25%を超えることが確実視されております。しかし、道では、平成20年度予算から、歳出平準化対策として満期一括償還基金の積立保留を行っていることから、この指標が悪化することになり、25%超えが早まることが危惧されております。25%超えがいつ到来するのか、またそれを回避するための対策はあるのか伺います。

 

所 管: 総務部財政局税務課

答弁者: 総務部長

 

実質公債費比率についてでありますが

○ 起債の許可を受けるためには、実質公債費比率が18%を超えると、公債費負担適正化計画の策定が求められているところでありますが、昨年公表した、平成18年度決算を踏まえてローリングを行った同計画においては、平成22年度に、早期健全化基準である25%を超えると見込まれているところ。

 

○ こうした状況も踏まえながら、本年2月にお示しした「新たな収支対策」を取りまとめたところでありますが、極めて厳しい財政状況の下、ご指摘のように、今年度以降、更なる歳出平準化対策を講じることから、実質公債費比率の上昇は避けられないものと考えている。

 

○ いずれにしても、実質公債費比率の算定は、過去に発行した起債の償還費を主な算定の基礎としていることから、短期的に改善することは難しいため、当面、25%を超えることを回避するのは難しいものと考えますが、新たな収支対策に基づく道債発行の抑制など、中長期的な公債費負担の適正化に取り組む中で、その比率の改善に努めなければならないものと考えている。

 

(四) PDCAサイクルについて

 次に、PDCAサイクルについてであります。道においては、PDCAサイクルに基づく成果志向の行財政運営システムを構築し、評価・予算・組織により一体的な運営の実現を図ることとし、事務事業については、人件費も含めたフルコストに基づく政策評価を行い、その結果を踏まえて道庁の経営資源の効率的・効果的な配分の観点に立った予算編成、組織機構の見直しを行う予定と聞いておりますが、具体的にはどのような手法で行うのか伺います。また、本年度の政策評価の重点テーマとしてどのようなものを考えているのか伺います。

 

所 管: 総務部行政改革局行政改革課

答弁者: 総務部長

 

PDCAサイクルについてでありますが

○ PDCAサイクルは、「新・北海道総合計画」を着実に推進するとともに、持続可能な行財政構造の確立をめざして、施策ごとに策定する目標の推進状況を評価し、その結果を踏まえて、予算や組織の見直しを行っていこうとするもの。

  

○ 本年度の政策評価においては、本年2月に改訂した「新たな行財政改革の取組み」を踏まえ、中長期の視点に立って、簡素で効率的なコンパクト道庁の構築に向けて道、市町村、民間の役割分担の明確や、事務事業の実施効果などについて重点的に点検し、事務事業の休廃止や再構築、更には事務や組織の一元化、集約化などを検討して参りたいと考えている。

 

○ また、PDCAサイクルの実施に当たっては、支庁や出先機関を含めて職員一人ひとりが行財政改革に対する意識を共有し、自ら取り組む必要があることから、この目的などについて十分周知しながら進めていく考え。

 

(五) 組織機構の見直しについて

  知事は、去る6日の記者会見で、本庁、支所を合わせたスリム化を図ることを表明しているが、今後どのような考えの下で、本庁・支所・出先機関のスリム化を図ろうと考えているのか伺う。

 

所 管: 総務部人事局人事課

答弁者: 知 事

 

組織機構の見直しについてでありますが

○ 民間や市町村との役割分担を明確化し、限られた人的資源を効果的・効率的に活用知る観点から、道行政の守備範囲を見直し、さらなる組織のスリム化に取り組むことが重要と認識しているところ。

 

○ こうしたことから、本庁においては、今年度から実施するPDCAサイクルのに基づく政策評価を通じ、業務量に見合った適正な人員配置を行うほか、出先機関については、民間等への移管、指定管理者制度や地方独立行政法人制度、担当区域の再編などによる各機関の統廃合など、それぞれの組織に応じた効果的な方策を活用しながら、簡素で効率的かつ執行体制の整備に向け、鋭意、検討を進め、道組織のあるべき姿を示す見直し方針について、今年の秋頃を目途に、お示しして参りたい。

 

(六) 職員数の適正規模について

  また、これまでの議会議論を通じて、知事は「職員数適正化計画」の更なる深掘拡大を表明している。現行の「職員適正化計画」では、平成22年4月から27年4月までの計画後半期、8%、1,600人の純減数を打ち出しているが、深掘拡大するとなると、何%、何人の純減数となるのか伺う。m、あた、北海道の人口や面積、生産額、道税収入などから見た場合、道職員の適正規模は何人と考えているのか併せて伺う。

 

所 管: 総務部人事局人事課

答弁者: 知 事

 

 職員数の適正化計画についてでありますが

○ 現行の「職員数適正化計画」においては、平成17年度から26年度までの10年間で、知事部局職員の30%、約5,800名を削減することを目標としており、計画の削減目標の達成に向けては、今年度から平成26年度までの7年間で、3,300名程度の削減が必要となりますが、こうした中、平成19年度の予算編成において、収支不足が拡大したことから更なる行財政改革の加速化を図るため、目標数値の拡大などを含めた現行「計画」の改定を行うこととしているところ。

 

○ なお、適正化に向けた具体的な目標数値などについては、議員ご指摘の観点も含め、現在、鋭意、検討を進めているところであり、道組織の見直し方針と併せて、その内容をお示しして参りたい。

 

(七) 支庁制度改革について

1 行財政改革との関係について

 次に、支庁制度改革に関連して伺います。「新たな行財政改革の取組み」(改訂版)では、行財政改革を加速拡大し、持続可能な行財政構造を確立していくための取組みを取りまとめたものと承知しておりますが、支庁制度改革については、極めて曖昧であります。行財政改革との加速拡大と支庁制度改革の関係について伺います。

 

所 管: 総務部行政改革局行政改革課

答弁者: 知 事

 

行財政改革と支庁制度改革との関係でありますが

○ 北海道が有する大いなる潜在力と可能性を最大限に発揮していくためには、将来を見据えて、揺るぎない経済と財政の基盤をしっかりと作り上げていくことが必要である。

 

○ そのためには、未曾有の厳しい状況にある道財政の健全化が不可欠であり、財政構造改革と行財政改革を一体的に進めながら、持続可能な行財政構造の確立に向けた取組みを進めているところ。

 

○ 支庁制度改革は、行財政改革の柱の一つとして、大変重要な位置づけにあり、私としては、これまでの議論を踏まえつつ、行財政改革を加速・拡大していく中で、まずは実現しなければならない改革の第一歩と考えているところ。

 

2 「職員数適正化計画」深掘拡大との関係について

  また、「職員数適正化計画」の深掘拡大という見直しをする上で、当然新たな支所にも関わりがあると考えますが、見解を伺います。

 

所 管: 総務部人事局人事課

答弁者: 知 事

 

職員数の適正化についてでありますが

○ 「職員数適正化計画」に基づく職員の削減については、知事部局全ての組織において取り組む必要があるものと考えており、支庁においても、今後の改定内容を踏まえた対応が求められることとなりますが、今回の支庁制度改革に伴い、振興局となる支庁地域については、業務の集約化を図ることなどによる地域への影響に加え、各地域で抱える特定課題への迅速かつ的確な対応が確保されるよう十分留意して参らなければならないものと考えているところ。

 

3 均衡ある発展について

  知事は、昨日、わが会派の同僚議員が振興局地域の不安や懸念をどう捉えているかと質問したところ、知事は、「地域間の格差を広げることにつながる、ただでさえ厳しい地域経済を悪化させる、自分たちの気持ちを理解していない、といった思いがあることは、十分に認識している」と答えた上で、「今回の支庁制度改革は、均衡ある発展を広域的な観点から図っていく上で必要なものと考えている」と述べております。行財政改革を推進する中で「均衡ある発展を広域的な観点から図っていく」とは、具体的にどのような施策を考えているのか伺います。

 

所 管: 企画振興部地域づくり支援局参事

答弁者: 知 事

 

広域的な観点に立った施策の推進についてでありますが

○ 道内各地域において、農林水産業などの産業振興を図り、道民の方々がどこに住んでも安心して暮らせるような地域の均衡ある発展を図るためには、一次参品の付加価値を高め、広域ブランドとして確立していくための取組や長期滞在型の広域観光の推進、さらには、医療の向上における広域的なネットワークの構築など、これまで以上に広域的な観点に立った施策の展開が必要であり、このたびの支庁制度改革においては、こうした広域的な取組を効果的に推進することができる体制を整えることを改革の重要な視点の一つとしているところ。

 

4  地域の重要な課題について

  知事は、「それぞれの地域の切実かつ重要な課題の解決に向けて取り組む」とも答えておりますが、地域の切実かつ重要な課題について、どう捉えているのか、そして、どう解決しようと考えているのか、伺います。

 

所 管: 企画振興部地域主権局参事(支庁制度改革G)

答弁者: 知 事

 

地域課題の解決に向けた取組みについてでありますが

○ わが国が長期的な人口減少の時代に突入し、とりわけ本道において、人口減少と高齢化が全国よりも早いペースで進む中、道内の各地域は、一次産業をはじめとする地域産業の低迷や医療や介護を巡る問題など、大変、厳しい状況に直面しているものと認識している。

 

○ こうしたことから、保健所、農業改良普及センター、土木現業所などこれまでと同様各地域にしっかり確保してまいりたい干してまいりたい。

 

○ また、新しい支庁においては、政策展開方針を策定して地域振興を進めることとしており、その策定と推進に当たっては、現在の支庁の区域ごとに、市町村や地域の方々のご参画をいただく、「地域づくり連携会議」を開催するとともに、振興局には、地域づくりや産業振興の支援に関わる人材を配置するなどして、地域に根ざした施策を推進してまいりたい。

 

○ また、地域で検討した政策については、私を本部長とする地域づくり推進本部において、地域からの政策提案を一元的に受け止め、道の政策や予算への反映に務めるなど、全庁挙げて支援し、「この地域に暮らして良かった」と思える地域づくりの実現に向けて、私が責任をもって取り組んで参ります。

 

(八) 適正な財政規模について

  次に、2月に示された「新たな行財政改革の取組み」の改訂版では、行革の取組みを加速、拡大することとされておる、道財政の現状を考えたときにはこれまで経験したことのない厳しい取組みが求められると考えます。しかし、道財政の再建によって本道経済や道民生活だけが大きな犠牲を払うことはあってはならないことであり、しっかりした目標を持ち、経済界や道民にも十分説明し理解を得ながら進めることが、財政再建の最も重要な視点ではないかと考えます。そのためにも、道の財政再建を目指す姿として、将来目指すべき適正な財政規模を明らかにし、何時の時点でそれに到達するのか。そのための対策をどのように講じていくのか、ということを明らかにすべきと考えます。知事の所見を伺います。

 

所 管: 総務部財政局財政課

答弁者: 知 事

 

道財政の建て直しについてでありますが

○ 道としては、極めて危機的な財政状況の下で、中長期的な視点に立って、構造的な歳入・歳出のギャップの解消を図り、持続的な行財政構造を確立していくことが、当面の道政上の最重要課題であると認識しており、そのための改革にスピード感をもって取り組んでいるところ。

 

○ このため、本年2月に改訂した、「新たな行政改革の取組み」においては、平成26年度までの推進期間の中で、経費別の取り組み内容を明らかにした新たな収支対策と、そうした対策を前提とした道財政の中長期収支見通しを、経済界をはじめ、地域の皆さんにお示しをし、様々なご意見も伺いながら取りまとめたところ。

 

○ こうした取り組みを着実に進めることで、当面の赤字再建団体への転落を回避しつつ、収支不足の大きな要因である道債償還費の縮減が図られるものと考えているところ。

 

○ 私としては、この度改訂した、「新たな行財政改革の取組み」を着実に実施するとともに、限られた資源を有効に活用した、メリハリのある政策展開により、活力にあふれ安心して暮らせる北海道づくりを着実の進めて参りたい。


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◇議会報告 【第3回北海道議会定例会 一般質問】 平成19年9月25日 「観光政策について」

火曜日, 9月 25, 2007

《 観光政策について 》

一 観光政策について
 (一) 新しい北海道観光のくにづくり行動計画について
 (二) 観光入込客数などについて
 (三) 市町村などとの連携について
 (四) 食・サービスの満足度の向上について
 (五) 国際観光戦略について
 (六) 東アジア観光戦略について
 (七) 海外からの修学旅行生の誘致について
 (八) 北海道外客来訪促進計画における新千歳空港の位置づけについて
 指 摘

平成19年9月25日
質問者: 自民党・道民会議 千葉英守

 

一  観光政策について
(一) 新しい北海道観光のくにづくり行動計画について

 平成14年に制定された北海道観光政策の基本的行動計画であります「北海道観光のくにづくり行動計画」の改訂版と言うべき「新しい北海道観光のくにづくり行動計画」は現在観光審議会で議論を深めて頂いており、今後パブリックコメントを求めて、議会議論を踏まえてスタートいたしますが、そこで、「北海道観光のくにづくり行動計画」と今回の「新しい北海道観光のくにづくり行動計画」との相違点は何処にあるのか、目指すべきものは何なのか、お伺いいたします。

 
所  管: 経済部観光のくにづくり推進局
答弁者: 知 事
 
新しい北海道観光のくにづくり行動計画についてでありますが、
 
○ 「観光はまちづくりの総仕上げ」と言われているとともに、さまざまな産業に関連するすそ野の広い産業であることに着目し、新しい計画においては、

  • 地域に暮らす人々が、地元の優れた資源に愛着を持ち、訪れた人々との交流により自信と誇りを持ち続けながら、それぞれの地域において、魅力ある観光地づくりをおこなっていくこと
  • 各地域において、観光と農林水産業など、幅広い産業にかかわる人たちや地域の人たちが結びつき、観光消費を地域内でしっかりと受け止めて、地域における経済の活性化を図っていくこと

の2つを計画の目標として掲げ、観光を北海道における真の意味でのリーディング産業として発展させていくことをめざしているところ。

 
○ なお、今回の計画においては、「観光立国推進基本法」において掲げられている国内外からの観光旅行の促進や観光が果たす役割の重要性といった理念を踏まえるとともに北海道洞爺湖サミットを契機として、環境保全の視点を観光施策に取り入れることなども考慮しながら策定を進めてまいりたい。

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一  観光政策について
(二) 観光入込客数などについて

 この計画では、平成24年度の観光人込客数6,500万人、外国人の来道者数110万人という目標を掲げております。しかし、平成22年度を目標年とする知事公約、北海道経済活性化戦略ビジョンでは、観光人込客数は同じ数値であるものの、外国入来道者数は10万人少ない100万人。さらに、新しい総合計画では、平成29年度の観先入込客数6,600万人、外国入来道者数120万人となっております。いろいろと目標数値があるが、北海道の観光振興の基本となる観光のくにづくり行動計画の目標値の基本的な考え方について伺う。

 
所  管: 経済部観光のくにづくり推進局
答弁者: 経済部長
 
目標数値の考え方についてでありますが、
 
○ 道の平成18年度観光入込客数調査によると、北海道を訪れた観光客は4,909 万人 となっていることから、新しい行動計画でも目標値を現行動計画と同じ6,500万人と掲げ、地域の観光資源の発掘や磨き上げ、ホスピクリティの向上を含めた受入環境の整備などにより、観光客の満足度を高めていくとともに、北海道洞爺湖サミットを契機とした北海道観光の魅力の発信などを通じてこの計画の目標値の達成に全力で取り組んでまいりたい。
 
○ また、外国人の来道者数については、平成18年度調査では現行計画を上回る59万人となっており、国際観光の市場動向や国の「観光立国推進基本計画」の目標などを参考に、新しい計画においては110万人という目標値を設定したところ。
先に申し上げた取組に加え、各国・地域の市場特性やニーズの分析に基づいた効果的かつ効率的なプロモーションなどを行うことにより、この目標を達成してまいりたい。

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一  観光政策について
(三) 市町村などとの連携について

 今回の「新しい北海道観光のくにづくり行動計画」の目標ハードルは高いものになっているだけに、地方自治体には観光政策を策定して頂く要請をすべきと思いますがいかがでありましょうか。特に北海道観光の拠点である札幌市に観光計画がありません、札幌市に対して観光計画策定を知事から要請すべきと思います、そして北海道、札幌市、各自治体、関係団体との連携の中、「新しい北海道観光のくにづくり行動計画」を推し進めるべきと思いますが、知事のご所見をお伺いいたします。

 
所  管: 経済部観光のくにづくり推進局
答弁者: 知 事
 
市町柿との連携などについてでありますが、
 
○ 観光の振興にあたっては、道民一人一人が共通認識を持って、取組を進めていくことが必要であることから、新しい行動計画は、観光に関わるさまざまな主体や地域がそれぞれの課題や個性、特性を踏まえ観光振興に関する計画などを策定し推進する際の指針として示すものであり、各地域においては、この指針に沿ってそれぞれの実情を踏まえながら主体的に観光振興のビジョンなどを策定し、観光振興施策を着実に推進していくことを期待するものである。
 
○ 道といたしましては、新しい行動計画の普及啓発を図り、観光に対する意識の醸成に努め、市町村や観光関係団体、観光事業者の方々との一層の連携を図るとともに、幅広い経済団体、市民団体や道民の協力をいただき、効果的な観光振興を図ってまいりたい。

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一  観光政策について
(四) 食・サービスの満足度の向上について

 素案に目標、目標値が示されているが、その中で「食とサービス」が観光政策の中でも大きな要素。今回の計画で、それを満足度を80パーセントに底上げしたことは、大変良い事だと思うが、その手法、その手だてを、伺う。
 食の豊富な北海道において、地域によって食の満足度が生かされない、サービスが行き届かないことは誠に残念。私見であるが、「全調理師会」や「日本ホテル協会」など、知識経験を遺憾なく発揮できる「食の達人」「サービス業の達人」と言われる団体の力を借り、派遣事業を考えて、全道の「食」「サービス」の底上げをしていくべきと考えるが、あわせて見解を伺う。

 
所  管: 経済部観光のくにづくり推進局
答弁者: 経済部長
 
食・サービスの満足度向上についてでありますが、
 
○ 食は北海道の重要な観光資源であり、多くの観光客が、新鮮で美味しい食物を北海道観光の魅力に挙げていることから、道では、これまで、ホテル・旅館における道産米や牛乳の使用など地産地消の取組のほか、著名なホテルなどの料理人をアドバイザーとして活用させていただくなどして、生産者の顔が見える安全・安心な道産食品を活用した創作料理の開発などに取り組んできたところ。
 
○ 今後とも、これらの食やサービスの専門家の一層の活用を図ることにより、各地域において、それぞれの特色を活かした魅力あるメニューづくりを支援するとともに、ホテル・旅館関係者と一次産業関係者との意見交換会の開催や旬の食材や安全・安心で信頼できる道産食材の情報発信に積極的に取り組むなど、観光客の食やサービスに関する満足度の向上を図ってまいりたい。

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一  観光政策について
(五) 国際観光戦略について

 外国人来道者の入り込みが、平成18年度末統計で59万人と計画を5万人も増加しております。その成果を感じております。
 来年、主要国北海道洞爺湖サミットが開催されますが、北海道にとって外国人観光客の誘客の絶好のチヤンスであります。サミット後の観光戦略をどのように考えるか、所見を伺います。

 
所  管: 経済部観光のくにづくり推進局
答弁者: 知 事
 
サミット後の観光戦略についてでありますが、
 
○ 外国人観光客の誘客を図ることは、本道経済の活性化のみならず、世界とのつながりを深め、相互理解の促進や経済関係の進展につなげて行くためにも重要な課題と考えるところ。
 
○ これまで、東アジア地域を中心に宣伝誘致活動に積極的に取り組んだことにより、台湾、韓国など同地域からの来道者は着実に増加してきたところ。
 
○ 道といたしましては、北海道洞爺湖サミットの開催を、北海道の魅力を世界に発信する絶好の機会ととらえ、積極的な情報発信を行うとともに、東アジア地域はもとより、北米やヨーロッパなども視野に入れながら質の高い観光地づくりやプロモーション活動に取り組むなど、サミット開催による効果が将来的にも十分に活かされるよう外国人観光客の誘客に取り組んでまいる考え。

↑ UP


一  観光政策について
(六) 東アジア観光戦略について

 特に各都府県は東アジアからの誘客に力を入れておりますが、北海道として、国別戦略など、東アジア戦略をどのように考えるか、ご所見を伺います。

 
所  管: 経済部観光のくにづくり推進局
答弁者: 知 事
 
東アジアに対する観光戦略についてでありますが、
 
○ 東アジアは、外国人来道者の多くを占め、道としては、中国や韓国などを対象に、これまでも観光ミッションの派遣や旅行博覧会への出展などさまざまなプロモーション活動を行ってきており、今後とも海外からの訪客を進める上で重要な地域と認識。
 
○ 先般も、私が先頭に立って台湾を訪問し、ドライブ観光など北海道観光の新しい魅力をアピールしてきたところ。
 
○ 東アジアにおいても、台湾は外国入来道者の約半数を占め、定期便のほかチヤーター使によるツアーを数多く実施しており、韓国・香港は個人旅行者も多く、また、中国本土は巨大な潜在市場であるというように、国や地域によってマーケットの特微かあるところ。
 
○ 道といたしましては、このような状況を踏まえながら、観光客のニーズに的確に対応し、ターゲットを絞った効果的なプロモーション活動や新たな市場開拓も進めるなど、東アジアからの誘客に積極的に取り組んでまいる考え。

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一  観光政策について
(七) 海外からの修学旅行生の誘致について

 外国人来道者を拡大する上で、海外からの中学・高校生の修学旅行を受け入れることは、国際交流、また、将来のリピーター化にも繋がることから、極めて有意義と考えます。しかし、先頃、北海道訪日教育旅行促進協議会が、道内の中学、高校にアンケート調査を行ったところ、「受け入れ可能、場合によって受け入れ可能」と答えた学校は、中学で15.5%、高校で21.1%に止まったとのことであります。これについて、教育長の認識を伺うとともに、今後の対応について伺います。

 
所  管: 学校教育局高校教育課
答弁者: 教 育 長
 
海外からの教育旅行の受入れについてですが、
 
○ 海外からの教育旅行の受入れは、青少年の相互の国際理解を深めるとともに、生徒の国際性を養う観点から、大切なものと認識しているが、この度の北海道訪日教育旅行促進協議会のアンケート調査結果をみると、こうした考え方が、各学校に十分浸透していなかったものと受け止めている。
 
○ 一方、本道における海外からの教育旅行の受入れの実績については、平成18年度において、中学校で26校、高等学校で16校が受入れを行っており、ご要望のあった海外からの教育旅行の受入れについては、すべて対応しているところ。
 
○ 道教委としては、過日、高校長協会支部長研究協議会において、外国からの研修旅行の生徒との交流を行うなどの国際理解教育の一層の充実について理解を求めたところであり、今後とも、各学校に対し、様々な機会を通して、青少年相互の国際理解教育について認識が一層深まるよう指導するとともに、青少年教育施設を交流の場として提供することなども視野に入れ、海外からの教育旅行の受入れが円滑に行われるよう努めてまいる。

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一  観光政策について
(八) 北海道外客来訪促進計画における新千歳空港の位置づけについて

 平成17年の外客来訪促進計画の改定に当たって、新千歳空港の位置づけについては、北海道長期総合計画において「国際拠点空港化」となっていることから、原案では同様の表現とすることになっておりましたが、国との協議を進める中で「世界に開かれた拠点空港」という表現に修正した経過があります。
 今回の改定に当たっては、新千歳空港を国際的な拠点空港と明示すべきであり、そのような表現とすることを国に認めてもらうべきと考えますが、知事のお考えをお聞かせ願います。

 
所  管: 企画振興部新幹線・交通企画局参事
答弁者: 知 事
 
北海道外客来訪促進計画における新千歳空港の位置づけについてでありますが、
 
○ 第3次北海道長期総合計画においては、北の空の国際交流拠点をめざして、機能面の充実や国際定期航空路線網の拡充などにより、国際拠点空港化を進めることとしているところ。
 
○ 北海道経済の活性化を図るためには、引き続き、新千歳空港の施設の整備や機能の充実を図り、東アジア地域をはじめとした世界各国との連携・交流を更に推進することが必要であることから、今後とも新千歳空港のポートセールスなどを行うこととしているところ。
 
○ 道としましては、外客来訪促進計画の改定にあたっては、新千歳空港を国際的な拠点空港と明示することについて、国と協議して参りたいと考えているところ。

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指 摘

 
 只今、知事・教育長からご答弁を頂きましたが、2点指摘をさせて頂きます。
 
 北海道観光政策について、この度の「新しい観光くにづくり行動計画」のハードルは非常に高く設定しようと致しております。観光入込み客数をみても、平成18年度 4,900万人から、目標値 6,500万人であります。知事がいくら、地域の実情に沿って主体的に、観光振興ビジョンを策定し、観光振興施策を着実に推進していくことを、期待すると言っても、現実、観光政策には、地域、地域によって、まだまだ温度差があることは否めないと私は感じております。知事は公約通り、「観光立国北海道を大きなリーデング産業に」育てると努力をされております。今こそ、この「新しい北海道くにづくり行動計画」 「外客来訪促進計画」の計画を策定するにあたり市町村に観光政策を作って頂き、共に観光政策を推し進めないと目標達成は難しいと考えます。観光は「まちづくりの総仕上げ」といわれています。夢ある観光政策は、道と市町村との協同事業体であってほしいと考えます。知事の大きなリーダーシップを期待したいことを指摘しておきます。
 
 次に特別支援教育についてであります。
 
 「特別支援教育に関する基本方針」の素案が提示されましたが、特にここで触れたいのが、盲学校の在り方であります。必要性を認めながら、幼稚部から高等部までの一貫教育とまで触れていないことであります。重複障害を持った立場の弱い子供たちもいます。道財政は厳しい環境にあることも承知教しております。計画的整備を行って、就労支援までをも含めた一貫教育の早期実現を強く求めておきます。
 
以上で私の質問を終わらせて頂きます。

 

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◇議会報告 【第3回北海道議会定例会 一般質問】 平成19年9月25日 「新たな「公」を機軸とした地域づくりについて」

火曜日, 9月 25, 2007

《 新たな 「公」 を機軸とした地域づくりについて 》

三 新たな 「公(こう)」 を機軸とした地域づくりについて
 (一) 意義について
 (二) 担い手づくりについて
 (三) 企業とのパートナーシップについて
 (四) モデル地域について
 (五) 専掌組織について

平成19年9月25日
質問者: 自民党・道民会議 千葉英守

 

三 新たな 「公」 を機軸とした地域づくりについて
(一) 意義について

 次に、新たな 「公」 を機軸とした地域づくりについて伺います。
 
 私たちが生活していく上で必ず必要なもので個人では解決・調達できないサービスは、行政が公共サービスとして担ってきましたが、私的な活動とされてきた育児や介護が、今では公共サービスとなっているように、その守備範囲が拡大しております。しかし一方では、行政の財政悪化により、公共サービスを民間に委ねようという動きが出始めるとともに、自治会、住民団体、企業、NPO、社会的起業家など多様な民間主体が、公と私の中間領域でのサービスに参画しはじめております。
 
 新たな公とは、こうした多様な民間主体と行政とが協働して、従来の公の領域に加え、公共的価値を含む私の領域や公と私の中間的な領域にまでサービス活動を広げ、地域づくりに生かそうという考え方で、総務省や国土交通省などが具体的な政策として打ち出しております。
 
 そこでまず、新たな 「公」 を機軸とした地域づくりの意義をどう受け止めているか伺います。

 
所  管: 知事政策部参事
答弁者: 知 事
 
「新たな公」 による地域づくりに関してでありますが、
 
○ 人口減少や高齢化が急速に進行するとともに、地方行財政の効率化か求められている中、福祉や子育て、環境などの分野において、求められる公共サービスの範囲が広まってきているものと認識。
 
○ このような中、活力にあふれ、持続可能な地域づくりを進めていくためには、行政のみならず、住民団体、NPO、企業など多様な民間主体が、その担い手となって、地域にふさわしい様々な公共サービスを、提供していくことが重要であると考えている。
 
○ このようなことから、私としては、「新しい公共」 の考え方を大切にしながら、活力と潤いのある地域づくりに向け、各般の取組を進めてまいりたいと考えている。

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三 新たな 「公」 を機軸とした地域づくりについて
(二) 担い手づくりについて

 新たな 「公」 を機軸とした地域づくりを進めるに当たっては、何といっても担い手の育成確保が欠かせません。とりわけ、今後社会の第一線を離れる団塊の世代の活用が、その鍵を握ると考えますが、団塊世代の活用策についてどう考えているか伺います。

 
所  管: 知事政策部参事
答弁者: 知事政策部長
 
地域づくりの担い手に関してでありますが、
 
○ 地域社会をめぐる情勢変化を踏まえ、多様化する住民ニーズに対応していくためには、互いに支え合い、地域全体で助け合うといった、自助や共助の考え方に立った地域づくりへの取組が必要であると認識。
 
○ また、こうした取組を進めるに当たっては、住民の方々をはじめ、企業、NPO、町内会など、地域の多様な主体の参加が不可欠となるところであり、いわゆる、「団塊の世代」 の方々の活躍にも期待をするところ。
 
○ このようなことから、道としては、地域貢献への関心が高い 「団塊の世代」 が、コミュニィティ活動などに積極的に参画できるよう、各種のボランティア活動に関する普及啓発や、市民活動に関する学習機会の提供などを行っているほか、退職者の方々の協力による子どもたちへの学習支援などに取り組んでいる。
 
○ 今後とも、「団塊の世代」 も含め、多様な方々が連携・協働して、豊かな地域づくりを進めていくことができるよう、その環境づくりに努めてまいりたいと考えている。

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三 新たな 「公」 を機軸とした地域づくりについて
(三) 企業とのパートナーシップについて

 また、地域の課題解決に向けては、企業の力も借りなければなりません。企業が、本来の企業活動とは別に、その力を地域づくりに役立てていただくことが重要です。道は、企業とのパートナーシップづくりを進めておりますが、これまでの取り組みと今後の取り組み方針について伺います。

 
所  管: 知事政策部参事
答弁者: 知事政策部長
 
企業とのパートナーシップについてでありますが、
 
○ 地域住民の二ーズが多様化する中で、民間企業の知識や経験、資金などを活かしながら、公共サービスの充実を図っていくことが重要と認識。
 
○ このため、道としては、昨年度から 「民間企業等との協働事業」 に取り組み、これまで、子育て、障がい者の自立、環境教育の支援といった幅広い分野で17件のタイアップ事業を実施したところ。
 
○ また、複数の分野で様々な事業展開を図る包括連携協定を民間企業2社と締結しており、「食」や「観光」産業の振興、中小・ベンチャー企業の育成、さらには、北海道遺産のPRなどに向けた協働事業を展開している。
 
○ 今後におきましては、企業の地域貢献への意識の高まりを踏まえ、さらに多くの企業のご理解とご協力が得られるよう、本事業の一肩のPRを図るとともに、市町村やNPO等にもこうした情報を積極的に提供するなどして、企業等との協働による地域づくりが活発化されるよう努めて参りたい。

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三 新たな 「公」 を機軸とした地域づくりについて
(四) モデル地域について

 新たな 「公」 を機軸とした地域づくりの例として、全国各地で道路、河川、公園等の美化活動に当たるアダプト制度や地域の生活バスの運行、さらには中心市街地の活性化策などが実践されておりますが、第一義的には市町村が中心になるものであります。しかし、道としても、こうした意義を認め、それを普及し全道に広げていくためには、モデル地域を選定し、市町村と道とが協働して進めるべきと考えます。所見を伺います。

 
所  管: 知事政策部参事
答弁者: 知事政策部長
 
市町村との協働についてでありますが、
 
○ 活力と潤いのある地域づくりを進めていく上では、道や市町村、民間・地域住民が、ともに連携していくことが、重要であると考えており、道としては、これまでも市町村や民間などとの連携・協働を図りながら、地域の活性化や自立支援に必要とされる施策の展開に努めてきたところ。
 
○ 今後におきましても、ご提言のあった 「新たな公」 といった観点や市町村との協働によるモデル的な取組といったことも踏まえ、関係各部との連携を深めながら、地域づくりに係る効果的な施策の検討を行って参りたい。

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三 新たな 「公」 を機軸とした地域づくりについて
(五) 専掌組織について

 新たな 「公」 を機軸とした地域づくりを、これから本格的に進めるためには、道としても専掌組織を設け、しっかりと取り組んでいくべきと考えますが、見解を伺います。

 
所  管: 総務部人事局人事課
答弁者: 知 事
 
地域づくりの組織に関してでありますが、
 
○ 今後の道政展開に当たっては、「地域の再生・自立」といった視点から道や市町村、民間、地域住民との協働による活力と潤いのある地域づくりを進めていくことは、極めて重要であると認識しており、私としては、来年度の本庁組織機構の見直しを検討する中で、地域づくりを担当するセクションに、ご提言のありました 「新たな公」 を機軸とした地域づくりに向けた効率的・効果的な体制の整備を図ってまいりたいと考えているところ。
 
○ なお、地域づくりの担い手などについては、担当の部長が答弁いたします。

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◇議会報告 【第3回北海道議会定例会 一般質問】 平成19年9月25日 「特別支援教育等について」

火曜日, 9月 25, 2007

《 特別支援教育等について 》

二 特別支援教育等について
 (一) 特別支援学校の役割などについて
 (二) 特別支援学校の配置の考え方について
 (三) 異なる障がい種別の受け入れについて
 (四) 知的障がい高等養護学校などの受け入れ体制の整備について
 (五) 盲学校の在籍者数の状況などについて
 (六) 視覚障がい教育のセンター校の整備について
 (七) 知事の認識について

平成19年9月25日
質問者: 自民党・道民会議 千葉英守

 

二 特別支援教育等について
(一) 特別支援学校の役割などについて

 道教委は、本道における特別支援教育に関して、今後概ね10年間の基本的な考え方と施策の方向性を示す 「特別支援教育に関する基本方針(仮称)」 を本年度内に策定するとし、この度、その素案を公表されております。私は、先の第二回定例会の予算特別委員会において、特別支援学校における教育の在り方について質問をし、道教委の取組や見解を答弁いただいたところでありますが、素案を読ませていただき、全般的に物足りなさを感じております。この後、パブリックコメントを実施したり、14支庁単位で意見を聴く会を開催すると聞いておりますので、そうした中での御意見や道議会での議論を踏まえて、さらに内容が充実されていくものと考えておりますが、本日は、素案の中の特に特別支援学校にかかわって、以下伺ってまいります。
 
 特殊教育から特別支援教育への転換により、これまでのように特別支援学校や小・中学校の特別支援学級だけではなく、幼稚園や小・中学校の通常の学級、高等学校においても障がいのある子どもたちの教育的ニーズに応じた適切な指導・支援が実施されるよう、本道の特別支援教育推進体制を構築していくことが必要であります。そのためには、やはり特別支援教育のセンター的機能を担う特別支援学校の果たす役割が大きいと考えます。まず、この特別支援学校の役割についてどう認識し、本道においてどのような体制を構築しようと考えているのか伺います。

 
所  管: 学校教育局特別支援教育課
答弁者: 教育長
 
特別交接学校の役割などについてでありますが、
 
○ 本年4月の改正学校教育法の施行に伴い、特別支援学校は在籍する幼児児童生徒一人ひとりの障害の種別・程度などに応じ、専門的な指導を行うとともに、小・中学校等に対して助言・援助に努めるセンター的機能がその役割として求められているところ。
 
○ こうした中、今般公表した 「特別支援教育に関する基本方針(仮称)素案」 においては、保護者の様々なニーズや本道の広域性、地域性を踏まえ、

  • 障害に応じた専門性に基づく教育を推進すること
  • できる限り身近な地域において

指導や支援を受けられる体制を整備し、きめ細かな教育を推進することを、基本的な考え方として示しているところ。
 
○ 今後、幼稚園、小・中学校、高校等においても障害に応じた専門性に基づく指導や支援を行うことが求められることから、特別支援学校が、自らその専門性を高めるとともに、センター的機能を発揮して、地域の小・中学校等に対し積極的に支援を行うことができるよう、道教委としては、研修の充実や特別支援学校と小・中学校等、さらには、関係機関との連携を強化するなどして、地域全体で特別支援教育の取組が進むよう努めてまいる。

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二 特別支援教育等について
(二) 特別支援学校の配置の考え方について

 次に、特別支援学校の配置の考え方について伺います。私は、とくに知的障害高等養護学校において極めて遠距離の学校に進まざるを得ない進学実態にあることが、現状の課題として挙げられるのではないかと考えます。そのようなことからすれば、配置のあり方を検討するに当たっては、本道の広域性を十分に考慮すべきと考えますが、教育長の見解を伺います。

 
所  管: 学校教育局特別支援教育課
答弁者: 教育長
 
次に、特別支援学校の配置の考え方についてでありますが、
 
○ 特別支援学校には、在籍する児童生徒等に対して専門的な指導を行うとともに、地域の小・中学校等における特別支援教育を支援する役割を担うことが求められているところ。
 
○ 道教委としては、特別支援学校がこうした役割を十分に果たしていくためには、何よりもその専門性を維持し、向上させていくことが大切であり、そのためには、同一の障害のある児童生徒等による一定規模の集団が確保されることが必要と考えているところ。
 
○ こうしたことから、素案においては、本道の広域性を踏まえ、現行の地域生活経済圏を基本として、特別支援学校の設置状況や障害種別ごとの児童生徒等の状況などを十分考慮し、障害の種別や程度に応じた専門性の高い教育を行う観点に立って特別支援学校を配置するとしているところ。

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二 特別支援教育等について
(三) 異なる障がい種別の受け入れについて

 また、これまでは重度障がいのある場合を除き、視覚障がいがあれば盲学校というように、同じ障がいを特つ児童生徒だけを受け入れることが基本となっておりました。しかし、特別支援学校では、知的障がいと肢体不自由など、異なる障がい種別の受け入れもできるようになったところであり、東京都など他の都府県では、すでに導入されているところであります。素案では、既存の特別支援学校において、異なる障がい種別も対象とすることを検討するとしておりますが、このことをどのように評価した上で検討しようとするのか、基本的な考えを伺います。

 
所  管: 学校教育局特別支援教育課
答弁者: 教育長
 
次に、異なる障害のある児童生徒の受け入れについてでありますが、
 
○ 今回の法改正により、児童生徒等の障害の重複化や多様化に対応するため、特別支援学校においては、地域の実情に応じて、知的障害と肢体不自由など、複数の障害種別を教育の対象とすることができるとされたところであり、障害のある児童生徒が、より身近な特別支援学校において教育が受けられることは、特別支援教育の観点からは、望ましいと考えているところ。
 
○ 一方、異なる障害のある児童生徒を受け入れるに当たっては、それぞれの障害の特性に応じた配慮も必要となることから、道教委としては、既存の特別支援学校において対象となる児竜生徒や施設設備の状況などを十分踏まえながら、検討することとしているところ。

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二 特別支援教育等について
(四) 知的障がい高等養護学校などの受け入れ体制の整備について

 特別支援学校の配置に関わっては、知的障がいを持つ児童生徒の受入について、二つの整備方針が述べられております。すなわち、高等養護学校については、進学希望者の増加傾向に対応するため、受け入れ体制の整備に努めることとし、また、高等部を併置している養護学校義務校においても、在籍者数が増加傾向にあることから、校舎の狭隘化の解消に努めるということであります。
 
 道央圏、とくに札幌市に所在する学校を中心に入学希望者の増加が著しく、受け入れ体制の改善を求める保護者などの切実な声に応えるためにも、私は、早急に整備を図る必要があると考えます。高校配置計画では近い将来、札幌圏でも再編が必要となり、校舎や教室に空きが生じることも考えられます。札幌市内においても同様のことはあり得ることではないかと考えますが、そのような校合などを活用することも有効な方法ではないでしょうか。
 
 受け入れ体制の整備について、教育長の見解を伺います。

 
所  管: 学校教育局特別支援教育課
答弁者: 教育長
 
知的障害高等養護学校などの受け入れ体制の整備についてでありますが、
 
○ 知的障害の高等養護学校については、近年、中学校特別支援学級の在籍者の増加などに伴って、進学希望者が増加傾向にあり、平成20年度配管計画においては、道央圏に所在する学校を中心に6学級・48人の定員増を行ったところ。
 
○ また、高等部を併置している知的障害の養護学校についても、中学部への入学者や高等部への進学希望者の増加などに伴って在籍者が増加している傾向にあり、特別教室を普通教室に転用するなどして、対応してきたところ。
 
○ 道教委としては、こうした傾向は今後も続くものと考えており、高等養護学校については、特別支援学級在籍者数の推移や進学希望の動向などを十分見極めながら、進学を希望する生徒や保護者の意向にてきるかぎり配慮する観点に立って、ご指鏑のありました受け入れ体制の整備について早急に検討してまいりたい。
 また、養護学校についても、在籍者数の推移や今後の見通しなどを踏まえ、校舎の狭隘化の解消に向けて、早急に必要な対策を検計してまいりたい。

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二 特別支援教育等について
(五) 盲学校の在籍者数の状況などについて

 その一方で、素案では、視覚障がいの特別支援学校については、在籍者数が減少しており 「その在り方について検討する」 とされております。盲学校の在籍者数の減少はどのような状況であり、それによる教育上の影響をどう認識し、今後、どう対応される考えなのか伺います。

 
所  管: 学校教育局特別支援教育課
答弁者: 教育長
 
次に、盲学校の在籍者数の状況などについてでありますが、
 
○ 本道においては、幼・小・中学部を併設する盲学校4校と高等盲学校1校が設置されており、20年前の昭和63年度におけるこれら5校を合計した在籍者数は350名でありましたが、平成19年度には、192名と半数近くまで減少しているところ。
 
○ 盲学校においては、在籍者数の減少に伴い、教育活動の視点からは、児童生徒等にとって、互いに学び合い活動する場面が減少することや対人関係を培う上で課題が生じているとともに、専門性の視点からは、教員にとって、点字指導や歩行指導などの実践的指導技術を向上させる機会が減少し、障害に応じた指導の専門性を維持・向上することに課題があると受け止めているところ。
 
○ このため、盲学校においては、複数の学年で集団を構成したり、交流の機会を効果的に活用するなど、創意工夫ある取組を進めるとともに、校内研修等により、指導力の向上に取り組んできたところであるが、道教委としては、在籍者数が減少していることを踏まえ、盲学校の在り方について検討してまいりたい。

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二 特別支援教育等について
(六) 視覚障がい教育のセンター校の整備について

 次に、私は、第二回定例会において、盲学校の現状を踏まえ、また、高橋はるみ知事の2期目の公約に掲げられている 「有朋高校跡地の有効活用を含め、特別支援教育体制の充実を図る」 ことを実現するためにも、高等盲学校と札幌盲学校を統合し、幼稚部から高等部専攻科まで一貫した教育を行い、さらには卒業生の就職支援の機能を持つ、本道における視覚障がい教育の拠点となるセンター校を有朋高校の跡地に整備することを提言しております。
 
 高等盲学校は藻岩山麓にあるため、校舎・寄宿舎は傾斜地に立地し、階段や段差が多く、雪の登校には厳しいものを感じます。しかも、土石流危険区域内にあるなど、現在の環境は視覚に障がいのある生徒に相応しいものとは言えないと考えます。 PTAや同窓会、視覚障がい者の団体などで構成する改築期成会からも要望書が出されています。また、札幌盲学校は老朽化が進み、大規模な改修工事が必要な状況であります。対象者が減少している視覚障がいについても専門性の高い教育を維持していく必要があり、センター校の実現に向けて早急に検討すべきと考えますが、教育長の所見を伺います。

 
所  管: 学校教育局特別支援教育課
答弁者: 教育長
 
最後に、盲学校の在り方についてでありますが、
 
○ 盲学校については、特別支援学校の中でも在籍者数が少なく、その数が減少しており、障害の特性に応じた専門性の高い教育を維持していくためには、ご指摘がありましたように、一定規模の集団を確保した中で効果的な教育活動を行い、幼稚部から高等部までの各発達段階に応じたノウハウを蓄積し、各学校の指導に生かすような機能の整備が大切であると考えているところ。
 
○ 道教委としては、こうした観点に立って、ただ今申し上げたとおり今後の盲学校の在り方について早急に検討してまいりたい。 

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二 特別支援教育等について
(七) 知事の認識について

 最後に、高橋知事は2期日の公約に 「有期高校跡地の有効活用を含め、特別支援教育体制の充実を図る」 ことを掲げられておられますが、一度、是非、高等盲学校の現状を視察していただき、こうした盲学校のおかれている厳しい立地環境などを踏まえ、今こそ有朋高校の跡地を活用した視覚障がい教育のセンター校の整備の実現に向けてリーダーシップを発揮すべきではないかと考えますが、知事の所見を伺います。

 
所  管: 知事政策部参事
答弁者: 知 事
 
視覚障害の特別支援学校に関する認識についてでありますが、
 
○ 私としては、障がいのある方々が、能力や可能性を伸ばし自立や社会参加を図られるためには、障がいに応じた専門性に基づく教育を進めることが大切であると考え、特別支援教育体制の充実について、私の公約に盛り込んだもの。
 
○ 現在、道教委においては、本道における特別支援教育の一層の推進を図るため「特別支援教育に関する基本方針(仮称)」 の策定に取り組んでいるものと承知。
 
○ 私としては、今後、道の厳しい財政状況や、議会でのご議論、さらには、道民の皆様のご意見などを踏まえるとともに、「基本方針」 の策定状況などを見ながら、有朋高校跡地の有効活用も含めた特別支援教育のあり方について道教委と相談してまいりたい。
 
○ また、私自身も、機会をつくって高等盲学校を視察してまいりたいと考えている。

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