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◇議会報告 【予算特別委員会】 平成21年12月4日 「北海道の航空政策について」

金曜日, 12月 11, 2009

《 北海道の航空政策について 》

  

(一) 国の航空政策について

(二) 道内空港問題について

  

平成21124

質問者:自民党・道民会議 千葉 英守

 

(一)国の航空政策について

1 日本航空に対する国の対策について

 

  最初に、航空政策について伺う。我が国の航空ネットワークを形成する上で重要な役割を果たしている日本航空の経営再建の問題について、国の再建対策が毎日のように報道がなされている。道は、日本航空と共同出資して設立した北海道エアシステム、HACの運営を行うとともに、僅かではあるが、日本航空の株主にもなっている。 そこで、最初に、国主導で進められている日本航空の経営再建について、道として、どのような見解を持っているのか伺う。 

 

 

所 管 : 総合政策部新幹線・交通企画局空港活性化推進室参事(航空)

答弁者 : 空港活性化推進室参事 

 

 

日本航空の経営再建に対する国の対応についてでありますが 

 

○ 国においては、日本航空が、我が国鏝大の航空運送事業者として、極めて大きな公共的責任を担う事業を行っており、また、航空運送事業は、我が国の今後の成長戦略においても重要な戦略産業であることから、日本航空の経営再建は、重大な国益や公益に関わるとの判断の下、日本航空の事業再生に対応されているものと認識しております。 

 

○ こうした中、道としては、日本航空の事業再生に伴い、地方路線の休止・減便がなされるようなことになれば、道民生活や観光振興など、地域経済に甚大な影響を及ぼすことが懸念されることから、引き続き、国に対し、地方路線の維持・確保のための措置を講じることを働きかけてまいりたい。       

  

 

2 国への要望について 

 

 去る9月に日本航空からHACの運営見直しについての申し入れがなされてから、3か月が経過しようとしている。道内航空ネットワークの中核を担う北海道エアシステム(HAC)の安定的な運営や道内空港と道外を結ぶ航空路線の維持・存続のためには、現在、国の指導・監督下で再生手続きを進めている日本航空(JAL)の経営再建問題の解決が必要であることから、国に対して、この問題の早期解決を強く要望していくべきであると考えるが、見解を伺う。 

 

 

所 管 : 総合政策部新幹線・交通企画局空港活性化推進室参事(航空)

答弁者 : 新幹線・交通企画局長

 

 

日本航空の経営再建に係る国への働きかけなどについてでありますが 

 

○ 現在、実質的に国の管理の下で日本航空の経営再建が進められていることから、道においては、HACが日本航空のグループ関連子会社として、今後も安定的な事業運営が維続できるよう、日本航空から申し入れのあった運営見直しの再検討や、離島路線を含めた本道の航空路線の維持・確保について、日本航空を強力に指導していただくよう、1013日には、知事が国土交通大臣に対して要請するなど、国に対して働きかけてきているところ。 

 

○ 現在、日本航空においては、企業再生支援機構の主導のもとで、事業再生手続きが進められているところであるが、道としては、丘珠空港をはじめとする本道の航空を取り巻く情勢が極めて切迫しているとの認識の下、日本航空の再生手続きが円滑に進められ、早期に日本航空の経営再建の道筋が明らかにされるよう、知事による直接要請も含め、国に強く働きかけてまいりたいと考えている。   

 

 

(二)道内空港問題について 

1 国際航空路線について

(1)運休路線の再開に向けた道の取組などについて 

  

 本道の航空路線は、現在国際線で12路線が運航されている。新規路線の開設は航空会社の経営戦略で決まる場合や、道はじめ道内自治体、経済団体などの誘致運動で決まる場合もあると思う。残念ながら、現在運休中の路線や近く廃止や縮小も見込まれる路線もありますが、本道経済の活性化には、路線の維持・拡大は重要なことである。そこで伺いますが、現在国際線で運休している4路線の運休にいたるまでの経緯と運航再開に向けた道の取組、さらには今後の見通しと、運休による影響はどの様なものであるのか伺う。 

 

 

所 管 : 総合政策部新幹線・交通企画局空港活性化推進室参事(航空)

答弁者 : 空港活性化推進室参事 

 

 

運休路線の再開に向けた道の取組などについてでありますが 

 

○ 新千歳空港の国際定期路線については、米国同時多発テロやイラク戦争等の影響による国際旅客需要の低迷や航空会社の経営状況の悪化等を理由に、平成142月にKLMオランダ航空の「札幌-アムステルダム」線が、また、平成1510月にBLウェイズの「札幌-ホノルル]線が休止されたところ。 

 

○ また、平成199月に中国南方航空の「札幌一瀋陽]線が大連線及び北京線の開設に伴う搭乗率の低迷などを理由に、また、平成19年の冬期から、カンタス航空の「札幌-ケアンズ」線が、燃油高騰や航空機の機材繰り等を理由に休止されたところ。 

 

○ これらの路線の運休により、国際線を利用する方々の利便性が低下するとともに道内を訪れる外国人観光客の減少などにより、本道経済、とりわけ観光振興などの面で少なからず影響があったものと考えている。 

 

○ この間、知事や道の幹部が航空会社の本社や日本支社を訪問し、路線の再開を働きかけてきたところであるが、現在の航空業界を取り巻く状況は大変厳しいものがあり、現時点で、これらの運休路線の再開に向けた具体的な動きは見られませんが、今後とも、各航空会社の動向についての情報収集に努めるとともに、随時、航空会社の本社や日本支社を訪問するなど、路線の再開に向けた取組を粘り強く行ってまいりたい。   

  

 

(2)国際航空路線の運航状況について  

 

 現在開設されている路線のうち、今後も利用者の増加が期待される路線と利用者が減少にある路線の状況を伺う。

 

 

 所 管 : 総合政策部新幹線・交通企画局空港活性化推進室参事(航空)

答弁者 : 空港活性化推進室参事 

 

  

国際航空路線の状況などについてでありますが 

 

○ まず、新千歳空港の国際線利用者数については、平成20年には約80万人に達し、ここ5年間で50%増加するなど、全体としては右肩上がりで増加してきており、中でも近年は、中国路線や香港路線の利用者の増加が顕著となっている。 

 

○ 一方、昨年後半からの景気後退や円高の影響により、台湾路線や韓国路線などの利用者数が大きく減少しているところ。 

 

○ また、新千歳空港以外の道内空港の国際線利用者は概ね減少傾向にあり、特に、旭川-ソウル線、函館-サハリン線は、円高による影響やサハリンⅡプロジェクトの終了に伴う旅客需要の減少により、利用者数が大幅に減少したところであるが、今年に入って、一部回復傾向も見られるところ。 

 

○ なお、今後、利用者の増加が期待される路線としては、昨年、道東を舞台とした映画がヒットし、中国国内で、北海道への関心が高まっていることや、中国人観光客向けの個人観光ビザの発給が本年7月から開始されたこと、更には、来年5月から上海万博が開催されることなどにより、中国路線の利用者増が見込まれているところ。

 

 

(3)国際航空路線の利用促進について

 

 平成20年度の国際線利用状況を見ると、乗客数に占める道民の割合は、定期便で24.3%、チャーター便では5.7%にすぎない。先日、台北の札幌事務所の開所式でも、台湾側から、年間30万人近くの方々が来道しているが、台湾を訪れる道民は3万人しかおらず、たくさんの訪問を期待するとの挨拶があった。路線の維持には、道民の利用を促進することが有効であることは疑う余地はない。観光振興の視点だけで施策を検討すると道外客の誘致に限定されてしまうが、経済交流は、互いが、ウィンウィンの図式でなければ成り立たないと考える。 そこで提案ですが、乗客数が多い割に選民の利用者数が少ない台湾・香港線を対象に道民モニターとして募集する方式で運賃助成などを行い、選民の国際線利用者の増を図ることを検討すべきと考えますが、見解を伺います。 

 

 

所 管 : 総合政策部新幹線・交通企画局空港活性化推進室参事(航空)

答弁者 : 新幹線・交通企画局長 

 

 

道民の国際線利用の促進についてでありますが 

 

 ○ 昨今の国際航空路線を取り巻く厳しい状況を踏まえ、国際航空路線の安定的な就航のためには、双方向の旅客需要の確保が必要不可欠と考えている。 

 

○ そのため、道においてはこれまで東アジア地域など、ターゲットを絞った観先客の誘致や、道産品の販路拡大による経済交流の拡大などに取り組むとともに、道内経済界や各国政府観光局、航空会社、旅行会社などと連携しながら、道民の方々を対象として海外旅行フェアの開催や、FM番組を活用した海外旅行のPRなどの「海外旅行促進キャンペーン」を毎年度実施するなど、道民の方々の国際線利用の促進に取り組んできたところ。 

 

○ しかしながら、道民の皆様の海外旅行は、ここ数年減少傾向にあるなど、停滞している実態にあり、道民の国際線利用を拡大していくためには、経済界や各国政府観光局など関係者がこれまで以上に連携を深め、一体となって取り組むことが重要と考えており、これら関係団体等で構成する「北海道海外旅行促進事業実行委員会」と密接に連携し、需要開発セミナーや海外教育旅行セミナーなどを効果的に実施するとともに、ご提案の趣旨なども参考とさせていただきながら、道内からの海外旅行需要の一層の創出に取り組んでまいりたい。    

  

 

2 道内空港活性化ビジョンの原案について

  

 今回、「(仮称)道内空港活性化ビジョン」の原案が取りまとめられたが、その中を見ると農道空港・ヘリポートの位置付けやその活用方策が入っていない。農道空港などは、農業利用といった本来の活用があまりなされていないのが現実であり、こうした空港を活用して新たに人や物などの輸送を図り、他の空港とネットワーク形成を進めることが必要ではないか。 また、道では、交通ネットワークは総合政策部、ヘリポートは建設部、農道空港は農政部といったばらばらの所管となっているが、今回のビジョン原案に示す空港だけでなく、農道空港、ヘリポートなども、道内空港活性化ビジョンに位置づける必要もあると考えるが所見を伺う。 

 

 

所 管 : 総合政策部新幹線・交通企画局空港活性化推進室参事(航空)

答弁者 : 空港活性化推進室参事 

 

 

道内空港活性化ビジョンについてでありますが 

 

○ 道内空港活性化ビジョンは、本道における航空輸送の果たしている役割の重要性に鑑み、本道及び地域の活性化を一層推進していくため、空港関係者や地域の方々が本道の航空ネットワーク及び道内空港の将来展望を共有し、これまで以上に一体となった取組を進めていくための指針として策定を進めているもの。 

 

○ 農道空港及びヘリポートについては、現在、旅客や貨物の航空輸送の用途での利用は極めて少なく、遊覧飛行、測量、救難、イベントなどの用途に利用されているものと認識しており、現時点では、人と物の交流と安全・安心な暮らしを支える航空ネットワークの実現などを目指すことを主な内容とする道内空港活性化ビジョンの対象とすることについては、なお検討しなければならないものと考えている。 

 

○ 一方で、当部としては、既存ストックの有効活用という観点から、農道空港及びヘリポートの活用を一層推進していくことは重要であると考えているところであり、旅客や貨物の航空輸送の用途での活用の可能性を含め、その推進方策について、所管部と協議するとともに、地域のご意見を伺ってまいりたいと考えている。   

  

  

3 丘珠空港について

(1)丘珠空港ビルヘの全日空の出資について 

 

 Anet丘珠空港路線の新千歳空港への移転によって、札幌市や道、さらには全日空グループも出資する札幌丘株空港ビル()の経営が厳しくなることは明らかである。現在、同社の出資比率の内訳はどうなっているのか、また、全日空グループの保有する株式については、Anet撤退後、どのような扱いとなるのか伺う。 

 

 

所 管 : 総合政策部新幹線・交通企画局空港活性化推進室参事(航空)

答弁者 : 空港活性化推進室参事 

 

 

札幌丘珠空港ビル株式会社の出資状況などについてでありますが 

 

○ 札幌丘株空港ビル株式会社の資本総額49,800万円のうち、札幌市が約26%を出資し、筆頭株主となっており、続いて、全日空グループのエアーニッポン株式会社が約25%、道と日本政策投資銀行が約13%、そのほか、札幌商工会議所、北洋銀行、北海道銀行、北海道電力、北海道瓦斯が出資しているところ。 

 

○ また、エアーニッポンの保有する株式については、Anetの丘珠空港路線の新千歳空港への集約化の方針を受け入れるに当たって、道から、全日空に対して、今後の札幌丘珠空港ビル株式会社の経営に支障が生じることがないよう、これまでどおり保有することを申し入れており、全日空からは、保有を続けるとの回答を得ているところ。    

 

 

(2)今後の丘珠空港ビルの経営について 

 

 また、Anetの移転によって、丘珠空港ビルではAnetからの賃料等の収入が見込めなくなることから、同社の経営が悪化することは必至である。今後、同社の経営継続のために、道としてどのように取り組んで行く考えなのか、また、丘珠空港路線を1社で運航することになるHACの賃料等の経費負担への影響について、どのように考えているのか伺う。 

 

 

所 管 : 総合政策部新幹線・交通企画局空港活性化推進室参事(航空)

答弁者 : 新幹線・交通企画局長 

 

 

 今後の丘珠空港ビルの経営などについてでありますが 

 

○ 札幌丘珠空港ビル株式会社の収入のうち、Anetからの賃料等の収入が6割以上を占めており、Anetの新千歳空港への移転によって、同社の経営に多大な影響があるほか、これまでHACAnet2社で負担してきた空港ビルの共用施設使用料をHAC1社で負担することになることから、HACの運営にも大きな影響が及ぶものと考えている。 

 

○ このため、道としては、これまでも、空港ビル会社の今後の経営のあり方について、同社や筆頭株主である札幌市との間で、協議を進めてきたところであるが、今後とも、こうした札幌市との協議や取締役会での議論などを通じ、空港ビル会社の円滑な運営が図られるよう努めてまいりたい。    

  

  

(3)丘珠空港への交通アクセスについて 

 

 次に、札幌市内・丘珠空港間のアクセスについてである。丘珠空港利用者の声として、札幌市内から丘珠空港へのアクセスが悪いということをよく耳にするが、この問題に対して、これまで道と札幌市との間でどのような協議がなされているのか、また、今後どのように改善されていくのか伺う。

 

 

所 管 : 総合政策部新幹線・交通企画局空港活性化推進室参事(航空)

答弁者 : 空港活性化推進室参事 

 

 

丘珠空港への交通アクセスについてでありますが 

 

○ 本年3月に、道、空港所在の市や町、経済界で構成する  「北海道地域航空推進協議会」が取りまとめた道内航空路線のアンケート調査において、利用者からは、札幌市内から丘珠空港への交通アクセスの改善を望む意見も寄せられているところ。 

 

○ こうした状況を踏まえ、Anetの丘珠空港路線の新千歳空港への集約化に係る協議を行うために開催した、「丘珠空港発着路線に関する協議会」において、札幌市からは、丘珠空港の利用者利便の向上策として、空港と地下鉄駅間における乗り合いタクシーの試験運行などの提案がなされているところであり、また、これまで数回開催した道と市の事務ベースの打合せにおいても、交通アクセスの重要性を確認しているところ。 

 

○ 道としては、交通アクセスの改善など、利用者の利便性が高まる方策の検討について、札幌市との協議を加速してまいりたいと考えている。  

 

 

(4)丘珠空港のジェット化について 

 

 一部の新聞報道で、丘珠空港のジェット化について取り上げられていたが、丘珠空港は将来、運航機材の関係等から、たとえ滑走路の延長が必要になったとしても、私は住民との合意事項を尊重して、丘珠空港はプロペラ機の運航に限定し、ジェット化すべきではないと考える。 現在検討中の「道内空港活性化ビジョン」にもそうした考えを明確に示すべきと思うが、道の見解を伺う。 

 

 

所 管 : 総合政策部新幹線・交通企画局空港活性化推進室参事(航空)

答弁者 : 新幹線・交通企画局長 

 

 

丘珠空港のジェット化についてでありますが 

 

○ 丘珠空港については、平成4年以降、道と札幌市がジェット化に向けた検討を進め、その実現を国に対し要請したところであるが、国からは、道央圏における2つのジェット化空港の必要性や、空港周辺の市街化の状況などから、必ずしもジェット化の必要性はないという考え方が示され、平成8年に、道と市は最終的にジェット化を断念することとなり、平成10年に、プロペラ機の安定運航を確保するための滑走路の100m延長などを進めることとなった経緯があるところ。 

 

○ また、丘珠空港の整備にあたっては、札幌市が主体となって空港周辺住民の方々に対して、将来の丘珠空港のあり方を示し、住民の方々のご理解を得た上で進められてきたものであることから、改めて、丘珠空港のジェット化を検討する場合には、札幌市の意向を尊重することが大切であると考えている。 

 

○ いずれにしても、丘珠空港のジェット化の問題は、空港の将来に向けて極めて重要な課題であることから、現在進めている札幌市との丘珠空港やHAC問題に関する意見交換の場において、十分に協議を行ってまいりたいと考えている。 

 

○ なお、「道内空港活性化ビジョン」における取扱については、こうした札幌市との協議を踏まえ、検討してまいりたい。    

 

 

4 HACについて

(1)HACの丘珠空港への集約について

  

 次に、HACの運営について伺う。丘珠空港は、札幌と道内各地を、片道1時間、札幌駅までの所要時間を含めて1時間30分、料金も1万円程度で、しかもJR並のダイヤで結べるならば、利用者にとって十分魅力ある空港となると考える。 HACは、現在、丘珠空港発着路線として釧路・函館の2路線5便、新千歳空港発着路線として釧路線の5便を運航している。これまで我が党から質問してきた今後の丘珠空港の位置づけなどについて、道は、「丘珠空港は、道内航空ネットワークの拠点空港」として、さらに「HACについては、その存続に向けて全力で取り組む」と答弁してきた。 Anetの丘珠空港発着路線の新千歳空港への移転が現実のものとなった以上、もはや、丘珠空港やHACを存続させていくためには、HAC路線を丘珠空港に集約させるべきと考えるが、道の見解を伺う。 

 

 

所 管 : 総合政策部新幹線・交通企画局空港活性化推進室参事(航空)

答弁者 : 総合政策部長 

 

 

HAC路線の丘珠空港への集約についてでありますが 

 

○ HACは、離島の振興をはじめ、道民生活や観光の振興、地域経済の活性化に大きく貢献しており、今後とも、道内航空ネットワークの中核を担う航空会社として存続させていくことが極めて重要であるが、一方で、平成17年度から4期連続で赤字となるなど厳しい経営環境にあり、収益を確保できる企業体質への改善が急務となっている。 

 

○ 道としては、今後、HACが丘珠空港を拠点として運航していくためには、これまで2社で負担していた丘珠空港ビルの使用料をHACが単独で負担することに伴う経営への影響や、丘珠空港への交通アクセスの確保などといった課題が解決される必要があると考えておりますが、Anetの丘珠空港路線の新千歳空港への集約によって、新千歳・釧路間の路線において、HAC路線とAnet路線が競合することになることや、HACの運航拠点を丘珠空港に集約化することによるコスト削減効果も期待されることなどから、今後の丘珠空港における民間航空機の運航の維持や、HACの安定的な事業経営の継続を図っていく上で、HACの路線を丘珠空港に集約するメリットは大きいものと考えておりますが、札幌市など関係者との調整をしっかりと進めてまいりたい。    

 

 

(2)HACの経営について

 丘珠空港については、私は、先の第3回北海道議会定例会でも、HACの丘珠空港への集約化を提案するとともに、HACが公共交通機関として自立できる体制づくりを行って行くためには、北・東北までのエリアを対象にした道外便を開設し、収益を確保していくことを検計すべきと考えているが、道の見解を伺う。 

 

 

所 管 : 総合政策部新幹線・交通企画局空港活性化推進室参事(航空)

答弁者 : 新幹線・交通企画局長 

 

 

HAC経営の安定化に向けた路線展開についてでありますが 

 

○ 今後もHACが安定的な事業運営を継続していくためには、収益を確保できる企業体質への改善が急務となっております。 

 

○ このため、道としては、地域と連携した一層の利用促進や、旅客需要の拡大による収入の増加、運営コストの削減などの取組とあわせて、収益を確保できる路線展開を進めていくことが極めて重要であると考えていることから、ご指摘の道外便の可能性なども含め、HAC運営の抜本的な改善に向けて、国や札幌市をはじめ、関係機関との調整を行ってまいりたいと考えている。   

 

  

(3)HACの増機について

 道は、HACを存続させるというのであれば、現行の3機体制では、便数や収益にも限界があることから、今後、HACの機材を増やし、路線・便数を拡大させ、利便性の向上を図るという意思表示をすべきと考えるが、道の見解を伺う。 

 

 

所 管 : 総合政策部新幹線・交通企画局空港活性化推進室参事(航空)

答弁者 : 総合政策部長 

 

  

HACの機材についてでありますが 

 

○ HACは、平成11年から3機体制の下、現在では6路線13便を運航しているが、将来にわたって、多くの道民の方々の利便性を確保しつつ、安定的な事業運営を継続していくためには、機材を増やし、効率的で収益の上がる路線及び便数を確保していくことが重要であると考えている。 

 

○ 一方、HACの現行機材がいずれ使用期限を迎え、機材更新の問題は、避けて通れない課題であると認識しており、その検討に当たっては、・現在使用しているサーブは、製造中止となっているが、経年機(中古機)の購入が可能かどうか・経年機を購入する場合とサーブ以外の新しい機材を導入する場合の整備面も含めたコスト比較・新しい機材を導入する場合の運航安全面の手続や乗務員等の養成・確保など、多角的な検討が必要であると認識している。 

 

○ こうしたことから、道としては、今後のHACの経営のあり方や路線展開などを総合的に勘案しながら、機材の増加について中長期的な視点からも検討してまいりたい。 

 

 

(4)HACの株主構成について 

 

 HACの運営について、日本航空から、HACの持ち株比率を現行の51%から15%未満に引き下げ、HACの経営から退きたいとの申し入れがされている。 道としては、日本航空の持ち株比率の引き下げに伴う株式の譲渡先をどのように考えているのか。また、その場合、経営主体はどうなると考えているのか伺う。 

 

 

所 管 : 総合政策部新幹線・交通企画局空港活性化推進室参事(航空)

答弁者 : 総合政策部長 

 

 

HACの経営体制についてでありますが 

 

○ 去る9月に、HACの筆頭株主である日本航空から、道に対し、同社のHACに対する出資比率を、現在の51%から15%未満に引き下げ、新しい経営体制に移行すべく早急に協議したいとの申し入れがあり、出資比率の引き下げに伴う株式の譲渡先については、地元自治体等への売却を想定している旨の説明があったところ。 

 

○ これに対し、道としては、日本航空からの申し入れについて、離島路線を含む道内の航空路線の維持・存続の観点から、強く再考を求めてきているところ。 

 

○ そうした中、日本航空においては、10月末から企業再生支援機構の主導の下で、再生計画の策定が進められており、年度内には、再生計画が策定されると聞いているところでありますことから、こうした状況を見極めながら、今後のHACの経営体制のあり方についての道としての方針をできるだけ早期に、お示しできるよう、取り組んでまいりたい。 

 

 


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◇議会報告 【平成21年第1回北海道議会定例会】 平成21年3月25日 予算特別委員会(経済部審査) 「大型店舗の再建について」

水曜日, 3月 25, 2009

《 大型店舗の再建について 》  

  

平成21年3月25日

質問者: 自民党・道民会議 千葉 英守

 

(一)  スポンサー支援の再建について 

  

  知事が上京して、伊勢丹と高島屋に要請してきたと聞いているが、どういうことを要請してきたのか、また、その後、両社の債権計画の検討状況はどのようになっているのか伺う。 

 

所 管  経済部商工局産業経済交流課

答弁者  経済部長 

 

スポンサー支援についてでありますが、 

 

    丸井今井が地域経済に大きな役割を果たしていることなどを踏まえ、2月25日に知事自らが、三越伊勢丹ホールディングスと高島屋を訪問し、スポンサー支援と地方店の依存について要請してきたところ。 

 

○ 両社からスポンサー支援の意思は確認されておりますが、具体的な計画案はまだ、示されてない状況と承知しており、引き続き、道としましては、両社の今後の動向を注視してまいる考え。

 

(二)            スポンサー企業の決定について 

 

   スポンサー企業は、いつ頃までに、どのようにし て決定するのか伺う。

 

所 管  経済部商工局産業経済交流課

答弁者  産業経済交流課長 

 

スポンサー企業の決定についてでありますが、 

 

        現在裁判所から示されているスケジュールでは、5月28日までに再生債権の届出があ り、1016日までに再生計画案を作成し、裁判所が計画案を認定することとなっている。 

 

        スポンサー企業につきましては、両社から今後具体の支援内容の提示がよていされているが、再生債務者の代理人弁護士において、その支援内容を総合的に勘案して、再生計画案を策定する中で、決定されるものと承知。 

 

 

(三)        地方店舗の動向について  

 

 スポンサー企業によっては、他方店舗の存続に影響するが、今後の地方店舗の動向をどう認識しているのか伺う。 

 

所 管  経済部商工局産業経済交流課

答弁者  産業経済交流課長 

 

地方店舗の動向についてでありますが、

 

         三越伊勢丹ホールディングスと高島屋の両社に対しては、他方店舗の存続について知事から要請したところ。

 

        両社においては、他方店舗の存続等を含め、収益性や収支等を勘定の上、支援計画を検討しているものと承知しているところ。 

 

        道としては、地域経済に大きな役割を果たしてきた他方店舗の存続に役立つよう、店舗のある周辺商店街のまちづくりや集客促進などを図り、にぎわいを再生していく取組に対して、積極的に支援してまいる考え。 

  

  

  

(四)        これまでの道の対応について 

 

 民事再生手続が開始されてから、これまで道はどのような対応をしてきたのか伺う。

 

所 管  経済部商工局産業経済交流課

答弁者  産業経済交流課長 

 

これまでの道の対応についてでありますが、

 

        丸井今井が民事再生手続開始の決定を受けた129日及び26日には知事を本部長とする「再建対策会議」を開催し、当面の対策として経営・金融や労働の「相談窓口」の設置や、連鎖倒産防止のための「セーフティネット貸付」の適用による経営資金の供給に務めることとするとともに丸井今井の店舗がある石狩、渡島、上川、胆振の各支庁においても、同じくちいきかいぎを設置したところ。 

 

        また、2月上旬、下旬の2回にわたり、知事から国に対して金融支援の拡大、雇用安定背脊策商店街活性化施策の充実などについて要請するとともに、225日には、三越伊勢丹ホールディングスと高島屋に対し、知事がスポンサー支援について要請したところ。 

 

        道としては、今後とも、国や地元市、経済界とも一層連携を図りながら、引き続き取引先企業の経営安定や雇用の維持確保に努めてまいる考え。

  

    

(五-1) 納入業者など取引先企業の連鎖倒産防止について 

   

 債権を回収できない納入業者など取引先業者の連鎖倒産を防止するための具体的な対策について、伺う。

  

所 管  経済部商工局商工金融課

答弁者  商工商工金融参事 

 

連鎖倒産防止に対する取組についてでありますが、

  

        道では、納入業者など取引先業者への影響を最小限とするため、丸井今井が民事再生手続を開始した1月29日付けで、本庁及び各支庁に「経営・金融相談室」を設置し、相談体制を整備するとともに、同社に売掛金当の債権を有する中小企業者を対象として、道の中小企業者向け融資制度の中で、最も利率の低い「セーフティネット貸付」を適用したところ。

 

         また、道貸付の融資枠についても、関連の需要を最大限に考慮して、200億円を増枠し、こうした貸付の活用を含め、企業に対し円滑な資金供給が図られるよう、金融機関などに対して、繰り返し要請しているところであり、年度末に向けて、引き続き、信用保証協会など関係機関と連携して、週末においても相談窓口を開くなど、連鎖倒産の防止に向け万全を期してまいる。

 

(五-2)  セーフティネット貸付の融資条件について 

 

 セーフティネット貸付の融資利率は、7年以内で1.7%、融資限度額は、5,000万円と承知しているが、最近の金利水準や取引先企業のニーズを踏まえ、融資条件を拡充すべきと考えるが、いかがか。 

 

所 管  経済部商工局商工金融課

答弁者  商工商工金融参事 

 

融資条件についてでありますが、

  

        道の制度融資の利率は、新長期プライムレートと連動しておりますが、基準日である31日の利率が下がっておりますことから、41日付けで、セーフティネット貸付におきましては、融資期間7年以内で、1.5パーセントと現行より0.2パーセントの引き下げを行うこととしているところ。

 

         また、融資限度額は、5,000万円から1億円に倍増し、融資期間についても最長10年に延長するなど融資条件の拡充を図ることとしているところ。

  

() 取引先企業や丸井今井の従業員の雇用対策について 

 

 取引先企業の連鎖倒産や、丸井今井の店舗閉店などの場合は、多くの離職者が発生することが懸念されるが、具体的にどのような雇用対策を行うのか伺う。 

 

所 管  経済部労働局雇用労政課

答弁者  雇用労政課長 

 

丸井今井に関する雇用対策についてでありますが 

 

        道といたしましては、129日に特別労働相談室を本庁及び石狩、上川、胆振の各支庁に設置しているところ。 

 

        丸井今井で働いている従業員は室蘭店を含めて約1,500人となっているほか、取引先からの派遣社員はやく4,000人にものぼるものであり、道としては、今後においても、丸井今井関連の雇用状況をしっかりと注視しながら、状況に応じて、雇用危機対応プログラムを発動し、特別移動労働相談室の設置、ハローワーク地元市町村と連携した総合相談室の開催や求人の要請、機動職業訓練の実施など必要な対応を図ってまいる考え。 

 

 

(七)        周辺地域の商店街対策について  

   

   

丸井今井の店舗周辺地域においては、丸井今井の撤退を防ぐためにも商店街のにぎわい再生が求められているが、具体的にどのような周辺商店街対策を行うのか伺う。 

 

所 管  経済部商工局産業経済交流課

答弁者  商工局長 

 

 周辺地域の商店街対策についてであのますが 

 

        長引く景気の低迷に加え、昨年秋以降の急激な経済変動により商店街を取り巻く状況は極めて厳しいものがある認識。特に丸井今井の店舗がある地域については、仮に店舗の閉鎖などがあった場合には、とりわけ大きな影響があるものと受け止めており、周辺商店街のまちづくりや集客促進などを図り、にぎわいを再生していく取組が必要と考えているところ。

 

        このため、新年度におきましては、地域の商業者が一体となって実施する事業に対する支援を通して、にぎわいを再生に取り組むこととしており、商店街振興組合や商工会議所などが連携し、例えば、札幌市ではイベントの開催、函館市では無料買物バスの運行、旭川市では商店街買物駐車サービス、室蘭市では高齢者用無料巡回バスの運行などの集客促進事業が各々検討されているところ。

        道としては、今後とも国や地元市、経済界と連携を密にして、こうした「賑わい再生」に向けた取組などに対して、積極的に支援してまいる考え。 

   

(八)        大型店舗再建について  

 

丸井今井以外にも、札幌と旭川の西武百貨店が撤退するという報道が取りざたされていたが、道として事実関係をどのように把握しているのか伺う。

  

所 管  経済部商工局産業経済交流課

答弁者  産業経済交流課長 

 

西武百貨店の動向についてでありますが、

 

        23日札幌西武店と旭川西部店について、スーパーなどへの事態転換について検討している旨の報道があったのち、直ちに、株式会社西武百貨店などの持株会社である、株式会社ミレニアムリテイリングに事実確認を行ったほか、225日に知事が直接同社を訪問し、両店の存続などについて要請したところ。 

 

        これに対し、会社側からは、具体的に撤退が決定した事実はないと回答をいただいたところ。一方、検討は必要といった回答もあったところ。 

   

        道としては、今後の動向を注視しながら、適切に対応してまいる考え。

 

(九)        丸井今井の早期再生などに向けた取組について() 

     金融機関の支援について 

 

 丸井今井においては、今後、策定される再生計画を実行する上で、金融機関による支援が必要になる場合もあると思うが、その際は金融機関の支援に向けて、道としても働きかけるべきかと考えるがどうか。

 

 

所 管  経済部商工局産業経済交流課

答弁者  商工局長 

 

金融機関の支援についてでありますが、

  

        今後、策定される再生計画の内容によって、新たな資本の獲得や金融支援が必要となる場合は、金融機関との合意が重要になると承知しており、道としては、取引先の経営支援などに万全を期して参るとともに、丸井今井と金融機関との交渉の推移を十分に注視してまいる考え。 

 

() 丸井今井の早期再生などに向けた取組について 

 

 

そもそも、この度の丸井今井の問題は、一企業の問題であり、民事再生法に至った事情には過去の経営のあり方に起因するものがあるとも伝えられるところではあるが、大型店穂の存在が地域経済に与える影響を考えるとき、丸井今井の早期再生や西武百貨店の撤退に関して、道として、今後どのように取り組むのか、見解を伺う。 

 

所 管  経済部商工局産業経済交流課

答弁者  経済部長 

 

今後の取組についてでありますが、

 

        丸井今井は、老舗の百貨店として、札幌をはじめ道内4店舗を擁し、従業員は約千五百人にのぼり、二千百社を越える取引先を有するなど道民生活に深く結びつき、地域経済に大きな役割を果たしてきたところ。また、道内の2店舗を有する西武百貨店についても、中心街のにぎわいの核となる百貨店としての役割を担ってきたものと認識。

 

        仮に、両社が倒産あるいは撤退といった事態となれば、取引先関連企業をはじめ地域経済において、重要な影響が懸念されるほか、周辺商店街の衰退、さらにはまちづくり全体に大きな影響を与えることが想定されるので、両者の再生、存続に向けて取り組む必要があると考えているところ。

 

         このため、丸井今井につきましては、早期に立ち直る事ができるよう、また、西武百貨店につきましても、今後の動向を注視しながら、引き続き、関係方面に要請活動を行うなど、札幌市など店舗を有する地元自治体をはじめ、国や経済界とも一層の連携を図りながら、取引先企業の経営安定や商店街活性化に努めてまいる考え。


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◇議会報告 【平成21年第1回北海道議会定例会】 平成21年3月25日 予算委員会(経済審査) 「中国との経済交流について」

水曜日, 3月 25, 2009

《 中国との経済交流について 》

  

平成21年3月25

質問者: 自民党・道民会議 千葉英守

      

(一)       海外への販路拡大について

    

 中国は、東アジアの中でも特に経済成長が著しく、昨年開催のオリンピック、さらには2010年の上海万博と、世界的なイベントが開催され、一層の国民の生活水準向上が期待される。道は、中国をどのように位置づけ、海外への販路拡大に取り組んでいるのか、伺う。

 

 所 管  経済部商工局商業経済交流課

答弁者  商工局長

 

海外販路における中国の位置づけなどについてでありますが

  

     中国は、急速な市場経済化の進展する中、GDPの伸び率も10パーセント前後で推移するなど、経済成長が著しく、高所得者層も急速に拡大しており、道産品の販路拡大や、観光客誘致の観点から、東アジア地域の中で最も重要な地域と認識しているところ。

    

     このため、所得水準の高い沿岸部の中心都市である上海や、友好提携などでつながりの深く、中央政府の振興計画が策定され今後の成長が期待される東北地方などをターゲットとして、フードビジネスミッションの派遣、商談会の開催、国際見本市への出展などの取組を進めてきたところ。

  

     また、オリンピック開催を契機として、大きく発展し、道産品の販路拡大や観光客誘致が期待できる北京においても物産展を開催するとともに、観光プロモーション活動を行うなど、今後、積極的な取組を広げていく地域として考えているところ。

     

 

(二)       東北三省との経済交流実績について

1        東北三省との経済交流について

 

 道は、平成元年に東北三省との経済交流の覚書を締結し、交流を続けているが、この間の実績と、今後の展開について、伺う。

 

 

所 管  経済部商工局商業経済交流課

答弁者  商業経済交流課参事

 

東北三省との交流実績などにについてでありますが

  

     1986年の黒龍江省との友好交流提携をひとつの契機として道においては、平成元年に気候風土の類似した東北三省と経済交流の覚書を締結し、職員の受入れのほか、相互に経済調査団の派遣・受入れを行うなど経済交流に取り組んできたところ。

   

     東北地域でも経済発展が加速してきた平成12年以降は、企業訪問などに加え、現地企業との商談会の開催や見本市へ出展してきており、魚肉などの原材料や金属製品などの輸入取引を開始した企業や、現地法人を設立し、ビジネスに着手した住宅メーカー、さらには工場廃水処理業務を開始した企業などの事例も出てきているところ。

   

     今後は、優位性のある「食」分野や住宅産業分野、環境関連分野などを中心に中国側のニーズも勘案してビジネスマッチング機会が充実するよう経済団体や金融機関とも連携して、経済交流の拡大に努めてまいる考え。

  

2        上海での物産展について

 

 東北三省との交流に引き続き、平成16年度、初めて上海で物産展を開催し、今年度まで継続してきているが、この物産展での販売額の推移について伺う。また、これまでの実績を踏まえ、今後、どう展開しようとしているのか、伺う。

 

所 管  経済部商工局商業経済交流課

答弁者  商業経済交流課参事

 

     

上海での物産展の実績などについてでありますが

 

 

     上海においては、当初の商品説明会から、物産展やアンテナコーナーの設置など様々な形式でテストマーケットも兼ね販路拡大策等に取り組んできたところ。

 

     そのうち、いわゆる物産展としての売上額は、第1回目の平成16年度が83万円、平成17年度が230万円、平成18年度が260万円、平成19年度からは会場・会期を分散して2箇所での開催となり、920万円、平成20年度は、会場側の都合などにより開催期間を短縮したことなどの影響で売上が780万円となっているところ。

  

     こうした物産展の開催などを通じ、現地企業や道内企業の中には、常設の売場を確保する動きも出てきており、上海における安全・安心で高品質の道産品は着実に浸透していると受け止めているところ。

     道としては、こうした動きがさらに増えるよう国際ビジネスセンターによるビジネスマッチングなどにより支援するとともに、道内企業等が確保した常設売場なども活用して事業展開の拡大を図るなど、今後とも、中国最大のマーケットである上海において、道産品の販路拡大に取り組んで参る考え。

  

     

(三)       中国政府等の要人との関係について

 

   

 上海に続き、道は今年度、北京での物産展の他、中央政府等の要人との会談を行ったが、どのような成果が得られたのか、また、今後、どう展開しようとしているのか、伺う。

 

 

 

所 管  経済部商工局商業経済交流課

答弁者  経済部長

  

     安全・安心な北海道ブランドを確立し、道産品の販売拡大をするため、北京では初めて7日間、物産展を開催するとともに、中国政府等の要人と会談し、貿易・投資交流の拡大や、観光客誘致に向けた航空路線の増便などについて、トップセールスを行ったところ。

 

     今回の訪問により、道産品のPRや観光プロモーションはもとより、政府関係機関等の要人との間に人脈の形成や相互理解が深まるなど、今後の交流を進めていく上での基礎を築くことができたものと考えているところ。

 

     今後は、こうした成果等を踏まえ、関係機関と連携を一層密にして、ビジネスマッチングの充実や新たな流通ルートの開拓などによる販路拡大や観光客誘致の促進、さらには、こうした取組を進めるため北京における情報拠点の整備などを通して、経済交流の一層の拡大を図ってまいる考え。

 

  

(四)       中国における販路拡大戦略につい

 

 

 

東北三省、上海、北京と財政的にも人的にも十分でない状況でないか、ピンポイントの戦略でなければ中国はあまりにも広大であり、成功しないのではないかと危惧している。道は、中国において、どのような戦略により、販路拡大を進めようとしているのか、伺う。

 

 

所 管  経済部商工局商業経済交流課

答弁者  商工局長

 

 

販路拡大の戦略についてでありますが

 

 

     (委員長ご指摘のとおり)中国は、地域によって気候風土をはじめ、経済発展の状況や所得階層、住民の嗜好なども異なっており、道産品の販路開拓にあたっても、マーケットニーズに合わせた取組が必要であると考えているところ。

  

     このため、北海道とつながりも深く、道内企業が数多く進出している東北三省、経済発展が続き所得の伸びも高い上海、さらにはオリンピックなどにより、一層の発展が見込まれる北京などをターゲットとして、道内の金融機関などのネットワークを活用して物産展の開催などに取り組んできたところ。

 

     今後、所得水準の高い上海や北京など大都市での物産展の開催やアンテナコーナーの設置による製品のPRの他、バイヤーなど業界関係者向けの商談会の開催や商社等流通ルートの新規開拓、さらに、北京での情報拠点の検討を行うとともに、輸出希望産品の現地流通関係者への商品提案やそうした産品に関してアドバイスを受ける機会の創出などマーケティング活動においても、きめ細かな取組を展開してまいる考え。

      

() 中国における情報収集について

1        これまでの状況と今後のあり方について

    

 中国への販売拡大を図っていくうえにおいては、情報の収集は欠かせない。

 道は、これまで道銀、北洋銀行を通じて上海、大連、更に海外貿易協力委員を上海、北京、深センに配置しているが、どのように情報収集を図ってきたのか、また、今後どのように情報収集を強化していくのか、伺う。

 

所 管  経済部商工局商業経済交流課

答弁者  商業経済交流課参事 

 

  

中国での情報収集についてでありますが

 

 

     道産品の販売拡大を図る上で、法や税制度、商慣習の違い、知的財産権などの広範な情報は重要なことでありますことから、ジェトロを通じた情報の把握をはじめ、金融機関に派遣している職員から得られた現地の情報などをレポートとしてとりまとめ、インターネットによって配信するほか、海外貿易協力員が帰国の際に後援の機会を設けるとともに、物産展等の中国側の窓口となった商社関係者や包括提携関係者等によるセミナーの開催などを通して、事情の収集・提携に努めてきたところ。

 

     今後は、こうした取組に加え、海外貿易協力員を拡充するとともに、今回締結された北海道国際ビジネスセンターと中国国際貿易推進委員会との連携協力の覚書に基づき、情報の交換や信頼できる取引先の紹介等を行うなどして、現地の最新事情の収集活動の充実に努めてまいる考え。

 

() 中国における情報収集について

 (1-再) 道職員による情報収集について

 

 

 

 最近の中国における行政機関の職員に対する取扱いを見れば、金融機関に籍を置きながら行政機関としての活動をすることを認めない方針となっていると承知しているが、十分な情報収集ができると考えているのか、伺う。

 

 

所 管  経済部商工局商業経済交流課

答弁者  商業経済交流課参事

 

 派遣職員による情報収集についてでありますが

 

     上海では、本年1月、外資系金融機関に対し、「監督・管理要求の更なる明確化に関する通知」がなされ、駐在員事務所の職員は、他の機関との兼職ができないことが明確化されたところ。

 

○ この結果、上海の金融機関に派遣されている道職員が、公務員として活動することに    

  は一定の制約がありますが、派遣元の金融機関の協力のもと、状況に応じて、道からの派遣であることを先方に伝えて行動することなどにより、情報収集にあたっているところ。

 

     大連においては、このような通知は出されていないものの、今後、監督官庁の動向を注視しながら、職員が円滑に情報の収集にあたることができるよう務めてまいる考え。

     

() 中国における情報収集について

 (1-再々-1) 道派遣職員の業務の影響について

 

 

 金融当局の通知によると、今後、道からの派遣職員の業務に支障が出るのではないかと危惧するが、対応を伺う。

    

所 管  経済部商工局商業経済交流課

答弁者  商業経済交流課参事   

 

派遣職員の業務の影響についてでありますが

 

     (先ほども答弁したとおり)上海の金融当局からの通知によると、駐在員事務所の職員は、他の機関との兼職ができないこととなっており、道職員としての活動などには、一定の制約があることから、こうした規定に抵触することのないよう細心の注意を払いながら、情報の収集や発信に努めているところ。

 

     今後、監督官庁の動向を注視しながら、派遣受け入れの金融機関との連携を図りなが      

ら、必要に応じて、駐在の職員に注意の喚起を図るなどして、適切に対応してまいる考え。

 

 

() 中国における情報収集について

 (1-再々-2) 道派遣職員への指示について

 

 

 金融機関に派遣されている道職員にどの様な指示をしているのか、伺う。

 

所 管  経済部商工局商業経済交流課

答弁者  商業経済交流課参事

  

  

 派遣職員への指示についてでありますが

  

     派遣職員は、派遣受入金融機関との協定に基づき、現地の所長の指示に従うこととなっており、当該職員から、現地で兼職に関する誤解を防ぐための対応などについて、所長の注意喚起があったとの報告を受けているところ。

 

     道としても、そうした内容を踏まえ、現地の動向等について、注視してまいる考え。

 

 

() 中国における情報収集について

 2 北京における情報拠点整備について

 

 

 道産品の中国参入にあたっては、中国というお国柄、中国側政府機関とのパイプを構築することが重要であり、それは、行政機関である道でなければできない最も重要な役割と考えており、情報拠点が必要であることはいうまでもない。

 先の一般質問で、来年度に向けて北京に情報拠点を整備するといっているが、国際ビジネスセンターや観光振興機構などとの連携も考えられるが、道は、情報拠点をどのように整備し、それによりどのような効果が得られると期待しているのか、伺う。

 

   所 管  経済部商工局商業経済交流課

 答弁者  商工局長

 

北京での情報拠点についてでありますが

  

     今回の訪問により、中国においては中央政府要人等とのネットワークの構築・継続、さらには、拡充を図ることが情報の収集を図る上でも、大変重要であると、感じたところ。

  

     このため、道としては、関係機関をはじめ、商社、金融機関など民間のノウハウやネットワークを活用するなどして、効率的・効果的な情報拠点が整備できるよう検討を進めてまいる考え。

 

     又、新たな拠点では、現地のビジネス情報の収集や道産品に関する情報発信などを行うとともに、新たな流通ルートの開拓、さらには観光客誘致の促進などの経済交流の拡大に向けた取組を進めてまいる考え。

 

() 中国における情報収集について

 (2-再) 情報拠点における活動について

 

 

 

 まずは、中国政府機関とのパイプとしての情報拠点を設けることが必要であり、その拠点では、政府側からの情報収集を行うとともに、道産品の市場参入のためには、中国の消費者動向など市場に関する調査も欠くことができないものと考えている。市場調査にどのように取り組むのか、伺う。

 

 所 管  経済部商工局商業経済交流課

答弁者  商業経済交流課参事

 

 

市場調査のあり方などについてでありますが、

  

 

○ 今回の訪問において、中国国際貿易促進委員会と北海道国際ビジネスセンターが「経済交流促進の覚書」を締結しており、こうしたネットワークの胡錦涛国家主席の来道などで中央政府要人の高まっている北海道への関心を活用できるよう、中央政府との関係の強化を図るとともに、北京における消費者の購買行動に関する情報や圏域の特色などの市場情報について、関係機関や業界関係者から収集できるよう、国の関係機関をはじめ、日中経済協会札幌経済交流室、日系企業などと連携を図りながら、情報収集機能のあり方などについて検討してまいる考え。


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◇議会報告 【平成20年第3回北海道議会定例会】 予算特別委員会 平成20年9月29日 「ポスト・サミットについて」

月曜日, 9月 29, 2008

 《 ポスト・サミットについて 》  

 
 (一) ポスト・サミットの具体案について 
 (二) 国際化の必要性の分析について 
 (三) 国際・国内会議等コンベンション誘致の現状について 
 (四) 国際会議等コンベンション誘致体制づくりについて 
 (五) 北方圏センターのあり方について 
 (六) 国際会議等コンベンション会場の機能について 
 (七) 各国要人に対する対応について 
 (八) 現在誘致している国際会議の進捗状況について 

 
 
 平成20年9月29日 
 質問者: 自民党・道民会議  千葉英守 
 
 

 
(一) ポスト・サミットの具体案について 
 
 ポスト・サミットについては、いろいろなことを考えていると思うが、あらためてポスト・サミットにどのようなことをされていこうとしているのか、具体的に伺う。

 
 所 管  知事政策部政策審議局参事 
 答弁者: 政策審議局長 
 
 
 ポスト・サミットの具体的な取組についてでありますが 

 

 
 ○ 道としては、サミット開催により、国際的に知名度が向上し、食や観光、環境の優位性や魅力が評価されたところであり、こうした成果を将来にわたって持続させ、道内全体に広めていくため、サミット道民会議における官民協働の北海道づくりの考えを引き継ぐ「新たな道民会議」を設置し、「国際化」「産業」「環境」の3つの分野において、ポスト・サミットの取組をオール北海道で展開してまいる考え。 
 
 ○ こうした考えのもと、「国際化」の分野にでは、北海道の国際的な価値をさらに高め、本道の活性化を図るため、国際会議等を積極的なに誘致していくこと とし、先日、「北海道国際会議等誘致推進会議」を立ち上げ、いわゆる「太平洋・島サミット」などの国際会議の誘致活動に官民あげて取り組んでいるとこ ろ。 
 
 ○ また、「産業」では、本道の優位性を生かした産業力の強化を図るため、安全・安心な食の北海道ブランド化を促進するとともに、どさんこプラザや国際ビジネスセンターなどを活用した、国内や東アジアを中心とした海外への道産品の販路拡大、観光振興機構と連携した国際観光の振興、観光関連ビジネスの創出やものづくり産業の強化などに取り組む考え。 
 
 ○ さらに、「環境」分野では、環境先進地をめざし、「北海道環境宣言」に沿った行動計画の策定と環境行動の実践、バイオマスをはじめとした自然エネルギーの利活用の促進などに取り組んでまいりたい。 
 
 ○ 道としては、「新たな道民会議」において、こうした取組についてさらに議論を深めながら、官民協働による本道の魅力の一層の向上や経済の活性化を図ってまいりたいと考えている。 

 

 

 (二) 国際化の必要性の分析について

 

 国際会議等コンベンション誘致に当たって、北海道として、国際化とはどうあるべきかの認識が必要であります。

 1. 道民の意識が本当にそうなっているのか  2. 本当に外国人にとって来てもらえる環境になっているのか  3. 経済効果が本当にあるのか 等、国際交流を通じた、北海道の地域振興を考える、そういった調査がトータル的になされているのか、お伺いします。

 

 所 管  知事政策部知事室国際課

       答弁者: 国際課長

 

国際化に関する調査についてでありますが

 

 ○ 道では、本道の国際化を総合的、計画的に推進していく観点から、平成18年3月に「北海道  国際化推進方針」を策定したところでありますが、その際、道内の市町村などを対象に、国際化施策の必要性や意義なとについてアンケート調査を実施したところであり、その中で、7割以上の市町村が、異文化との交流による地域社会の活性化や、国際性豊かな人材の育成を重視しているとの調査結果が示されたところ。

 

 ○ また、道では、市町村や民間国際交流団体などの国際化に向けた取り組みを促進するため、毎年、道内市町村における海外との交流状況や在住外国人の支援状況などの調査を実施し、「北海道の国際化の現状」として取りまとめ、ホームページで公表しているところ。

 

 

(三)  国際・国内会議等コンベンション誘致の現状について

 

 北海道・洞爺湖サミットは、関係者の皆さんの大変なご努力によって、私は成功したと思っておりますが、これをただのサミットの政治ショーにしてはいけません。世界最大の国際会議・コンベンションが本道で開催されたのも、北海道が世界的に認められた地域として世界デビューした絶好のチャンスを北海道の経済再生や産業育成のために生かすべきと考えているからであります。そこで、答弁の中にもありました国際会議等の誘致がありますが、7月4日に国際会議等の北海道誘致に閣議了解をいただき、大変な追い風となりました。

 そこで、今日までの本道で開催された国際会議など誘致の現状はどうであったか、あらためてお聞きします。

 

 所 管  知事政策部知事室国際課

      答弁者: 国際課長

 

国際会議などの誘致についてでありますが

 

 ○ 本道においては2000年以降、毎年、全国平均を上回る100件前後の国際会議が開催されているところ。

 

 ○ 道としては、これまでも国や政府関係機関、各自治体等と連携を図りながら、道内において開催可能な国際会議の情報収集に努めるとともに、国土交通省などが主催し、国内外のコンベンション関係者が一堂に会する「国際ミーティング・エキスポ」への出展等により、学術団体や企業等のコンベンション主催者に対する誘致活動に取り組んできたところ。

 

 ○ その結果、近年では「G8サミット」のほか、2006年に「日韓・韓日経済人会議」や「日中韓観光大臣会合」、2007年には「第3回国連軍縮会議」、2008年には「第17回タンパク質構造解析手法学会」などが開催されたところ。

 

 

(四) 国際会議等コンベンション誘致体制づくりについて

 

 ここに、面白い資料があります。2006年の資料です。

 国際コンベンションの国別開催状況で、一位がアメリカ894件、2位フランス634件、3位がドイツ434件で、アジアでは、シンガポールが10位298件、中国14位204件、韓国16位185件、日本18位166件となっております。

 都市別では、一位パリ363件、2位ウィーン316件、11位ソウル89件、18位北京80件、24位東京58件となっております。

 いかに国際会議等を誘致することが難しいかとの証左であります。

 政府は2011年までに、現在の5割アップを目標に掲げております。北海道にとっては、ある意味では絶好のチャンスと思います。国が力を入れている国際会議等をどう北海道に誘致するかであります。

 国際会議を調べますと、本道で131件のうち、札幌市は127件そのうち北海道大学は87件となっております。釧路市3件、旭川市1件となっておりますが、いかに札幌市に集中しているかがわかります。

 そこで、お話したことも踏まえて、国際会議・コンベンションの受け入れ体制づくりをしっかりやらなければなりません。どのような体制づくりで誘致活動を行っていくのか、お伺いします。

 

 所 管  知事政策部知事室国際課

      答弁者: 知事政策部長

 

国際会議等の誘致体制についてでありますが

 

 ○ 道としては、国際会議等の誘致をポスト・サミット施策の重要な柱の一つに位置づけ、積極的に取り組んでいくこととしており、知事政策部に国際会議等誘致の窓口を設置するとともに、先般、道をはじめ、市長会や町村会、経済産業団体、国の出先機関等で構成する「北海道国際会議等誘致推進会議」を立ち上げ官民を挙げてオール北海道で取り組む体制の整備を図ったところ。

 

 ○ また、誘致に当たっては、ソフト面での受け入れ体制の充実も重要であることから、今後、通訳ガイドの確保や育成といったホスピタリティの向上、外国語による情報案内機能の充実などといった、環境整備を一層進め、環境や食料、エネルギーなどの北海道の優位性をアピールできる分野や全道各地、それぞれの個性や可能性を活かしたテーマなど、北海道の地域全体の活性化に結びつく様々な国際会議の開催に向け、積極的な誘致活動を展開してまいる考え。

 

 

(五) 北方圏センターのあり方について

 

 体制づくりについてお伺いいたしました。札幌市ては、早くから国際会議・コンベンション誘致に全力を入れております。国際プラザや国際会議ができるコンベンションセンターを持ち、人材の育成、外国ボランティアの派遣から在住外国人の生活情報まで一元化し、国際都市札幌市を目指し今日まで努力してまいりましたが、北海道を見るとき、その役割的なものは北方圏センターに感じられますが、攻めの国際的視点がいる、現在の体制でいいものか、疑問を持ちます。30年にわたる外国交流の蓄積を生かしながら、札幌市のような国際プラザ的な、北海道の拠点的なものに事業展開してはどうかと思います。北方圏センターのあり方を今後どのようにされていくのか、お伺いいたします。

 

所轄  知事室政策部知事室国際課

     答弁者: 知事政策部長

 

北方圏センターのあり方についてでありますが

 

 ○ 社団法人北方圏センターは、気候・風土などの類似している北方圏地域との交流を推進するための団体として発足したところであるが、その後、対象地域や業務範囲を拡大し、開発途上国からの研修員の受け入れ、外国人留学生への支援、全道各地での国際理解教室の開催などに取り組んできており、平成10年には、総務省から地域国際化協会として認定され、本道における中核的な国際交流団体として地域の国際化の推進に重要な役割を担ってきているところ。

 

 ○ しかしながら、近年、グローバル化のますますの進展や東アジア地域の著しい経済成長など、本道の国際化を取り巻く環境が大きく変化してきており、道としては、北方圏センターには、北海道ブランドの世界への発信や国際社会との共生環境づくりなど、地域の国際化や活性化に向けた一層の役割を果たしていくことを期待している。

 

 ○ こうした中、北方圏センターは、今年、設立30周年という大きな節目の年を迎え、これを契機として、現在、学識経験者などで構成する検討委員会を設置し、今後の活動のあり方等について検討しているところであり、道としては、この検討委員会の議論などを踏まえ、適切に対処してまいりたいと考えている。

 

 

(六) 国際会議等コンベンション会場の機能について

 

 国際会議等コンベンション誘致をした場合の会場の問題であります。誘致した場合、地方公共団体・受け入れ団体と協議していくことになるでしょうが、会場もしばらくの間限定されることになります。札幌の場合、国際コンベションセンターがありますが、都心にも、最高の国際コンベンションゾーンがあります。厚生年金会館、教育文化会館、ロイトンホテル、プリンスホテルを中心としたゾーンであります。

 しかし、厚生年金会館存続がどのようになるのか、危惧されます。札幌市が入札で買い求めるとの話しがありますが、この際、北海道も札幌市と経済界を含めて買い求めることができないでしょうか、もしそれをしないとすれば、北海道が誘致した国際会議等コンベンション会場が、利便性のある会場を容易に使用できなくなるおそれがあります。

 厚生年金会館のあり方をどのように考えているのか、お伺いします。

 

 

 

 所 管  知事政策部知事室国際課

       答弁者: 知事室次長

 

国際会議等の会場に関してでありますが

 

 ○ 北海道厚生年金会館につきましては、道と札幌市、札幌商工会議所の三者において、これまで存続に向けた取り組みを進めて来たところ。

 

 ○ 札幌市としては、新たな市民交流複合施設が完成するまでの間、厚生年金会館の存続を図るとともに、将来にわたる周辺との調和を重視するまちづくりの観点から、市が主体となって入札に参加することを表明したところ。

 

 ○ また、厚生年金会館を所有している年金・健康保険福祉施設整理機構では、入札の条件として、引渡し後5年間、ホール機能を維持することとしており、その後につきましては、札幌市の市民交流複合施設がその機能を引き継ぐものと承知。

 

 ○ 厚生年金会館では、大学主催のアジア文化研究会など年1回程度の国際会議も開催されており、道としては、札幌市の取り組みが円滑に進められるよう、調整に務めるなど、その役割を適切に果たしてまいりたい。

 

 

(七) 各国要人に対する対応について

 

  先週末、中国全人代の代表者が来札され、洞爺湖のウィンザーホテルを視察されたとお聞きしております。なぜなら、主要国サミットが行われ、胡錦涛主席も出席した会場を視察したいとのことでありましょう。これからも、サミット・アウトリーチ参加国22か国の要人が北海道を訪れる機会が増えてくると思いますが、むしろこういった方々に北海道の良さを最大限に知っていただけることが、これからの北海道にとって大切なことでもあります。どのような対応をされておられるのか、お聞きします。

 

 

 所 管 知事政策部知事室国際課

      答弁者: 知事政策部長

 

各国要人に対する対応についてでありますが

 

 ○ 本道には、これまでも各国から多くの要人が来道しており、道としては、大使館や地元自治体など関係機関と連携を図りながら、歓迎行事の開催、視察先の選定及びアテンドなど可能な限りの対応に努めてきたところ。

 

 ○ こうした中、委員ご指摘のとおり、サミットを契機に外国要人の来道が一層増えのことが予想されることから、道としては今後とも、おもてなしの心を持ってお迎えするとともに、要人の来道を北海道の魅力を世界に発信する絶好の機会と捉え、環境や食・観光といった本道の優位性を積極的にアピールするとともに、本道への国際会議の誘致や外国人観光客の誘客が促進されるよう努めてまいる考え。

 

 

(八)  現在誘致している国際会議の進捗状況について

 

 ホスト・サミットの最後の質問でありますが、現在誘致を進めている会議は、日中韓首脳会議と太平洋島サミットでありますが、ご案内のとおり日中韓首脳会議は開催延期になりました。

 島サミット誘致の進捗状況はどうなっているのか、北海道誘致が決定した場合、どこの都市で行うのか、どのくらいの規模で、どのようなことをされるのか、お聞きいたします。

 

 

 所 管  知事政策部知事室国際課

       答弁者: 知事政策部長

 

 いわゆる太平洋・島サミットについてでありますが

 

 ○ 来年開催が予定されている「日本・太平洋諸島フォーラム首脳会議」については、地球温暖化問題など太平洋島嶼国が直面する様々な課題について、率直に意見交換することにより、同地域の安定と繁栄に貢献しようとするもの。

 

 ○ 道としては、太平洋島嶼国とは、ともに美しい自然環境のもとで第一次産業や観光業を基幹産業とする一方、気候風土など相反する特性も併せ持ち異文化との交流による新たな活力が期待されることから、知事が外務省や総理官邸に要望するなど積極的な誘致活動を行ってきたところ。

 

 ○ 会議の開催規模や内容に関しては、前回の沖縄開催時には、14か国2地域が参加して2日間にわたって行われたところであり、今回も同規模と聞いているが、その内容については、今後、関係国との間で協議の上決定するものと承知。

 

 ○ また、候補者の選定については、現在、外務省の事前調査が全国各地で行われており、道内では、外務省の開催用件を満たすものとして、占冠村トマム、小樽市、釧路市がその候補として調査が行われたところ。

 道としては、今後とも、外務省との連携を密に情報収集を行っていくとともに、本道での開催の実現に向けて官民一体となって取り組んでまいりたい。

 

 

 


posted by 千葉英守   |    0 comments