議会報告 【一般質問】 平成22年9月28日 「航空行政について」

火曜日, 9月 28, 2010

 

≪航空行政について≫

 

 

(一) 新千歳・瀋陽線について

(二) 海外観光客の誘致について

(三) 関西空港経由便について

 

 

平成22年9月28日

質問者 :自民党・道民会議 千葉 英守

 

 

一 航空行政について

(一) 新千歳・瀋陽便について

 

 かねてから念願しておりました、中国南方航空 新千歳・瀋陽便が8月11日復活しました。

 今月15日にも札幌・瀋陽友好締結30周年にあたり瀋陽市訪問団が直行便で来札されました。復活にあたり、知事はじめ関係者皆さんのご尽力に心から敬意を表します。

 今後、継続的に発着できるように双方が最大限の努力をする必要があると考えます。知事の見解を伺います。

 

 

所 管 : 建設部空港港湾局空港活性化推進室

答弁者 : 知事

 

 

 「新千歳-瀋陽線」の継続についてでありますが、

 

○ 瀋陽市は中国東北地方3省の経済、交通、商業貿易の中心都市であり、その瀋陽市にある国際空港は、東北地方の拠点空港として発展しており、このたびの瀋陽線の3年ぶりの再開は、本道と中国との交流の拡大や観光産業の振興に大きな意義があるものと考えている。

 

○ こうしたことから、先月、私自身、この路線を運航する中国南方航空の本社を訪問し、当面、本年10月末まで予定されている運航期間について11月以降も引き続き運航が継続されるよう要請を行ったところ。

 

○ このたび、同社より来年3月末まで運航を継続する旨の説明を受けたところでありますが、道としては、今後とも、中国人観光客の誘致に加え、広く道民を対象とした海外旅行促進キャンペーン、教育関係者を対象とする海外教育旅行セミナーの実施による道民の海外旅行需要の創出など双方向での航空需要の拡大を図るともに、瀋陽市と友好都市提携を結んでいる札幌市とも連携しながら、一層の利用促進に向けて、しっかりと取り組んでまいりたい。

 

 

 

(二) 海外観光客の誘致について

 

 知事は、中国上海万国博覧会における北海道展の開催にあたり、中国を訪問されましたが、寸暇を惜しんで広州市に所在する中国南方航空におもむき、新千歳・広州使の新設を要望され、上海市では中国東方航空を訪れ、中国東方航空と北海道の協働により、中国の方々に広く北海道の魅力を紹介するPRを実施することに成功しました。

 私は、今後の本道への海外観光客のほとんどが中国からになると予測しておりますが、中国からの直行便誘致のあり方について知事の見解をお聞かせ下さい。

 加えて、積極的にエアーポート・プロモーションを行う必要性を感じますが、知事の見解を伺います。

 

 

所 管 : 建設部空港港湾局空港活性化推進室

答弁者 : 知事

 

 

 直行便の誘致などについてでありますが、

 

○ 本道の観光振興や経済の一層の活性化を図るためには、今後、経済成長が著しい中国をはじめとする東アジア地域との航空路線の充実を図り、より多くの観光客に来道して頂くことが重要と考えている。

 

○ この度の私の中国訪問では、中国南方航空の他、中国東方航空を訪問し、本道との新たな路線の開設、拡充などについて要請したところであり、中国南方航空からは、広州線の開設について、中国東方航空からは、上海線の拡充について、それぞれ前向きな意向が示されたところ。

 

○ 道としては、引き続き、新千歳空港における一部外国航空会社の乗り入れ制限のさらなる緩和に向けた国への働きかけなどを行うほか、経済界や関係自治体とも提携しながら、中国国内におけるニーズや経済・文化交流などの状況も踏まえ、直行便の新規開設や既存路線の拡充に向けた取組を進めるとともに、私自身が海外の本社を訪問するなど、新千歳空港をはじめとする道内空港のポート・セールスを今後も積極的に行ってまいりたい。

 

 

 

(三) 関西空港経由便について

 

 現在、中国各地からの就航便は、成田国際空港、関西国際空港などに集中しております。

 中でも、関西空港については、アジアからの週530便のうち276便が中国からの便であります。関西空港へ降り立つアジア・中国観光客を、北海道に向かわせる手立てが必要であります。

そこで、国内に就航している国際空港の中でも、最も中国路線が充実している関西国際空港関係者と連携が必要と思いますが、知事のご所見をお伺い致します。

 

 

所 管 : 建設部空港港湾局空港活性化推進室

答弁者 : 知事

 

 

 関西国際空港との連携についてでありますが、

 

○ 現在、新千歳空港には、北京、上海など、中国本土の4都市と航空路線が結ばれているが、経済成長が著しい中国から本道への観光客をさらに拡大していくためには、現在、新千歳空港との直行便が就航していない成都や新センなどを含む中国本土の17都市と路線が結ばれている関西空港と本道とを結ぶ航空路線を充実させていくことも重要と考えている。

 

○ このため、関西空港における北海道の観光パンフレットの配布など、中国人観光客に対する北海道のPRについて関西空港の関係者の協力を求めていくほか、両空港の関係者が連携を図りながら、より多くの中国人観光客の来道につながる航空路線の充実などについて、航空会社に要請してまいりたい。

 

 

【指摘】

 私は、具体的方策として、例えば、関西国際空港の直営店を活用させていただき、そこに北海道のコーナーを設置、観光パネル、アンテナ・ショップにおける物産販売を考えます。その際、中国人を含むアジア人の嗜好等のデータをしっかり収集することも重要です。

 また、中期的な課題として、格安航空会社(Low-Cost Carrier, LCC)が世界各地で次々と設立され、我が国の航空会社も参入するとの報がありますが、関西国際空港がLCCの一大拠点となるといわれています。当然、関西国際空港はそれを見据えた戦略を立てていると考えられます。

 それを見越して、すでに各県から様々な提案がなされることが容易に想定できますが、本道もいち早く、関西国際空港等関係各所と早急に協議を進めるべきであるということを指摘しておきます。

 

 

<映像でみる>

 上記質問の模様は、こちら(道議会のホームページ)でご覧いただけます。

 

 

 



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