議会報告 【一般質問】 平成24年12月29日 「食の安全・安心について」

月曜日, 2月 04, 2013

《 食の安全・安心について 》

(一) 庁内の推進体制について

(二) 北海道ブランドづくりにおける専門家の活用について

(三) 今後の取組について

平成24年12月29日

質問者 : 自民党・道民会議 千葉 英守

(一) 庁内の推進体制について

生産者、流通、外食、消費者に至るまでの取組を見ると、縦割りで施策が進められており、農政部、保健福祉部、経済部など連携が必要と考えますが、どのような体制で取り組んでいるのか、伺う。

所 管 :  農政部食の安全推進局食品政策課

答弁者 :  食の安全推進課

食の安全・安心に向けた庁内体制についてでありますが

○ 我が国最大の食料供給地域であり、食に関する産業が地域経済に重要な役割を担っている本道にとって、食の安全・安心を確保することは最大の課題。

こうした中で、食の安全・安心に係る施策については、庁内各部に広範にわたることから、関係部が緊密に提携して対応していくことが必要。

○ このため、道では「北海道食の安全・安心条例」に基づき、関係施策を総合的かつ計画的に推進する「基本計画」を策定するとともに、その推進組織として、知事を本部長とし、副知事や関係部長で構成する「食の安全・安心推進本部」を設置している。

○ 又、この推進本部の下に、局長級の幹事会を設け、情報の共有や重要事案が発生した場合の対策の検討・推進を図っているところであり、今後とも、関係部が一体となって、食の安全・安心の確保に努めてまいりたい。

(二) 北海道ブランドづくりにおける専門家の活用について

食の安全・安心を高めることにより、北海道の食の評価が一層向上し、「北海道ブラント」を強める事が出来ると考える。そのためには、食に関した専門知識や技能を持つ調理師と連携して取り組みを進めることや、一定規模の施設への調理師配置を義務付けることにより安全安心を実感してもらうとともに、商品開発や販路拡大の協力が必要と考えるが如何か。

所 管 :  経済部食関連産業室(保健福祉部)

答弁者 :  食産業振興監

北海道ブランドづくりにおける専門家の活用についてでありますが

○ 道産食品の安全・安心をより確かなものとし、ブランドの向上を図る上で、食の専門家である調理師をはじめとする料理関係者との連携は重要なものと認識している。

○ このため道としては、首都圏や道内で活躍している料理関係者などを「食のサポーター」や「食の磨き上げ職人」として委託し、商品のレベルアップや知名度の向上にご尽力いただくとともに、「北のハイグレード食品」の選定や飲食店を対象とした業務用商談会等を通じ、優れた道産品の情報発信にご協力いただきながら、「食のブランドづくり」に取り組んでいる。

○ また、安全安心な食品を提供する上で調理師の果たす役割は大きいものであり、飲食店等については、調理師法により調理師の配置に努めることとされている。

○ こうしたことから、一定規模以上の施設における配置の義務化について国に対し必要な検討を行うよう要望するとともに、道としても、速やかに保健所設置市と協議し、調理師の配置状況の実態把握を行い、関係者の意見聴取に努めてまいる考え。

(三) 今後の取組について

食の安全・安心を高めるためには、生産、流通、外食、消費、に至るまで幅広い城主がありますが、フードチェーン全体で取り組むべきであり、取り分け、流通・外食・消費者に近い川下段階の取組を強化することが必要と考えるが、今後の取組について伺う。

所 管 :  農政部食の安全推進局食品政策課

答弁者 : 知 事

食の安全・安心に向けた今後の取組についてでありますが

○ 食の安全・安心を巡って、昨年は、食品への放射性物質の問題が全国的に大きな課題となり、本年に入って道内でO157による大規模な食中毒事案が発生するなど、道民の皆さまの食の安全・安心に対する関心がこれまで以上に高まっているところ。

○ こうした中で、食の安全・安心に対する消費者の信頼を確かなものとして行くためには、生産から加工・流通、消費に至る各段階において、安全性の確保に向けた取組を総合的に推進していくことが重要である。

○ このため、道としては、流通食品に対する検査を強化するとともに、関係施設等への衛生管理や食品の表示等に関する監視・指導をはじめ、自主衛生管理を推進する人材の育成、さらには、消費者に対する食品の安全性や衛生面などに関する正しい知識の普及・啓発など、フードチェーンの川下段階の取組について、全庁を挙げて推進してまいりたい。



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