議会報告 【平成20年第4回北海道議会定例会】 一般質問 平成20年12月1日 「教育問題について 2.新学習指導要領について」

月曜日, 12月 01, 2008

《 教育問題について 》

 

(二) 新学習指導要領について

 

平成20年12月1日 
質問者 : 自民党・ 道民会議  千葉英守

 

1 武道の指導者確保について 
 
 つぎに新学習指導要領についてであります。新しい学習指導要領では、中学校で武道が必修となり、原則として柔道、剣道、相撲のいずれかの種目、必要によっては空手や少林寺拳法、弓道などを行っても良いとされておりますが、教員だけで指導することが可能なのか、疑問なしとしないところであります。地域の有資格者の協力を仰ぐべきではないかと考えますが、競技団体との連携は図られているのでしょうか。指導者の確保についてどのように対応するのか伺います。 
 
 
所 管 学校教育局学校安全・健康課 
答弁者 教 育 長 
 
中学校体育における武道指導についてでありますが 
 
 ○ 道教委においては、これまでも北海道柔道連盟・剣道連盟の協力を得ながら武道に関する実技講習会を実施するなどして、中・高等学校の体育教員の指導力の向上につとめてきたところであるが、今後、すべての中学校において、武道指導を行うことから、教員の指導力の一層の向上を図るとともに、新学習指導要領に対応した効果的な指導等について研究する必要があると考えているところ。 
 
 ○ こうしたことから、今年から、「中・高等学校における地域連携武道指導実践事業」に取り組んでいるところであり、この中で、実践研究校を指定し、新学習指導要領に対応した武道の単元計画の在り方について実践研究に取り組むとともに、学識経験者や北海道柔道連盟・剣道連盟の代表者、地域及び学校の武道指導者からなる「武道振興協議会」を設置し、中・高等学校の武道授業における効果的な学習指導や地域の人材活用の在り方などについての協議を行っているところ。 
 
 ○ 今後においては、その他の武道団体とも十分に連携をはかりながら、中学校体育における武道学習の充実が図られるよう努めてまいる。 
 
 
2 小学校の外国語指導について 
 
 また、小学校では初めて5年生から外国語を学ぶこととなりました。ほとんどの子供たちにとって初めて外国語を学ぶことから、いかに興味関心を持たせるような授業を行うかが大切であります。そのためには研修の充実など、教員の指導力向上を図る必要があると考えますが、道教委としてどのように取り組むのか伺います。 
 
 
所 管 学校教育局義務教育課 
答弁者 教 育 長

 

小学校における外国語活動についてでありますが 
 
 ○ 新たに必修となった小学校における外国語活動を円滑に進めるためには、その趣旨やねらいを十分踏まえた指導を行うことができる教員を育成することが極めて大切であると考えているところ。 
 
 ○ 道教委としては、今年度から2か年にわたり、すべての小学校から外国語活動の中核となる教員各1名を対象に外国語活動のねらいや指導法を学ぶ研修を各教育局ごとに実施し、本研修に参加した教員が研修終了後、校内において外国語活動にかかわる研修を推進できるよう、取り組んでいるところ。 
 
 ○ また、道教委では、これまで、道独自で、カナダ・アルバータ州立大学と連携し、道立教育研修所において、小学校教員も対象に英語活動の指導のための研修を実施し、指導者の養成に努めてきたところであり、こうした人材を積極的に活用するなどして、外国語活動の充実が図られるよう努めてまいる。

 

3 北教組の姿勢について 
 
 ここで残念なことは、またしても北教組が組合員に対して、道教委が外国語指導のための研修を実施しても、参加する必要はないと通知したことであります。道教委はこのことを把握しているのか、把握しているとすればどのように対応したのか、今年度既に実施された研修会には、予定した教員は全員参加したのか伺います。また、このような無法な行動には、毅然と対応すべきと考えますが、教育長の見解を伺います。 
 
 
 
所 管 学校教育局義務教育課(教職員局参事(渉外)) 
 
道教委が実施する教員研修にかかわってでありますが 
 
 ○ 道教委では、北海道教職員組合が道教委主催の小学校における外国語活動教員研修に不参加との報道があったことを受け、各教育局を通じて管内の状況を把握したところ、既に4管内においては終了しており、これらについては、特に、混乱もなく実施されたところ。 
 
 ○ 本研修は新しい学習指導要領の実施に向けて大切な研修であり、理由もなく参加をしないということはあってはならないものである。 
 
 ○ こうしたことから、今後、実施を予定している10管内の教育局に対し、本研修の趣旨や目的を踏まえて、適切に実施するよう改めて、指示するとともに、北教組に対しても、強く申し入れを行ったところであり、本研修が支障なく実施されるよう対応をしてまいる。



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