議会報告 【平成20年第4回北海道議会定例会】 一般質問 平成20年12月1日 「道政上の諸課題について 2.平成21年度予算編成について」

月曜日, 12月 01, 2008

《 道政上の諸課題について 》

 

(二) 平成21年度予算編成について

 

平成20年12月1日

質問者 :  自民党・道民会議  千葉英守

 

1.  財政運営の基本的な考え方について

  

 次に、平成21年度予算編成についてであります。平成21年度の予算編成方針が示されましたが、平成21年度は、景気の悪化により税収が落ち込み交付税の減少が見込まれます。

 一方では、義務的経費である社会保障関係費が増大し、また、道債発行に伴う金利も上昇傾向にあります。さらに、平成23年度には、実質公債費比率が25%を超えることが予想されます。さらに、こうした厳しい財政環境の下であっても景気への配慮は不可欠であり、巧みな舵取りがもとめられるわけでありますが、知事の平成21年度財政運営の基本的な考え方について伺います。

 

所 管 : 総務部財政局財政課

答弁者 : 知事

 

明年度の財政運営についてでありますが

○ 平成21年度の予算編成に当たりましては、国の予算や地方財政計画の動向が明らかとなっていないものの、本年2月に改訂した「新たな行財政改革の取り組み」に沿って、経費別の削減方針に基づく、歳出予算の徹底した見直しを基本として、道民の多様なニーズに的確に応える政策を展開していくこととする予算編成方針を示したところ。

 

○ 財政を取り巻く環境は、極めて厳しい状況にありますが、この方針を基本として、今後の国の予算編成や地方財政計画の動向に十分留意しながら、一方で、現在の厳しい道内経済や景気の動向などに配慮しつつ、限られた財源の効果的、効率的な配分に最大限意を用いた財政運営に努めて参りたいと考えている。

 

2. 新年度の政策づくりについて

 平成21年度の予算編成に当たっては、経済の活性化や暮らしの安全・安心確保に向けて希望のもてる対策を講じていかなければならないと考えます。知事は、来年度の政策づくりについて、どのように取り組むのか伺います。

 

所 管 : 知事政策部政策審議局

答弁者 : 知事

 

新年度の政策づくりについてでありますが

○ 本道においては、景気・経済、暮らしの面において、いずれも、非常に厳しい状況にありますが、私としては、将来に希望の持てる豊かな未来を築くためには、本道を支える力強い経済構造の構築と道民の皆様が安全・安心に暮らすことができる地域づくりに向けて、着実な取組を進めていかなければならないと考えている。

 

○ こうしたことから、平成21年度の重点政策については、厳しい財政状況にあっても、経済や暮らしに関わる喫緊の課題への対応はもとより、地域の個性や可能性を活かした取組を加速する効果的施策展開となるよう、最善を尽くす考え。

 

○ このため、組織のスリム化をはじめ、フルコスト評価の徹底や、関与団体の見直しなど、徹底した行財政改革に取り組む決意。

 

○ その一方、政策展開に向けては、

・ 地域の価値をさらに高める国際会議の誘致はもとより、海外向けテレビ番組の作成などによる観光情報等の積極的な発信や、道内産の春まき小麦のニーズの高まりに応え、その生産増と道内消費の一層の拡大を、食品企業等と連携し、戦略的に展開する「北海道麦チェン運動」といった、「コメチェン」に続く産業振興策、

 

・ さらには、地域の皆様からの切実な声に応えるべく、現在、21年度の国費補助対策となるよう強く要望しているドクター・ヘリの導入や、周産期医療体制の充実といった地域医療の体制づくりなど、攻めるべきものは攻める、守るべきものは守るというメリハリを効かせた政策展開となるよう、最大限努力してまいる考え。



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