This entry was posted on 火曜日, 11月 11th, 2008 at 1:25 AM and is filed under 01 ◆議会報告◆, 20 【特別委員会】, 22 決算特別委員会. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can leave a response, or trackback from your own site.
《 鉄道高速化について 》
(一) 鉄道高速化への取組みについて
(二) 交通ネットワーク総合ビジョンと他の計画の関連について
(三) 国への要請について
平成20年11月11日
質問者 : 自民党・道民会議 千葉英守
(一) 鉄道高速化への取組みについて
道民が熱望する北海道新幹線の札幌延伸によって、道内各地への新たな観光客誘致が期待されますが、そのためには稚内、網走、根室への鉄道高速化が欠かせません。一昨年の決算特別委員会では、事業実施の可能性についてJR北海道と協議する、国に対して支援制度の充実強化を要望する、との部長答弁がありましたが、その後の取組状況を伺います。
所 管 : 企画振興部新幹線・交通企画局交通企画課
答弁者 : 交通企画課長
鉄道高速化へについてでありますが
○ 道としましては、宗谷線の名寄以北や石北線などの高速化について、JR北海道に対して、議会の議論や地元の要望をお伝えし、その実現を働きかけてきたところであるが、輸送密度が低く、線形や路盤の改良に多額の事業費が見込まれるため、事業主体であるJR北海道からは採算性を確保することは難しいとの慎重な姿勢が示されているところ。
○ このため、道としては、全国知事会などと連携し、国に対して、鉄道の高速化に対する支援制度の充実・強化について要請を行ってきたほか、道単独でも、北海道運輸局に対して、広域分散型の北海道における高速化の必要性を訴え、本省への働きかけを要請してきたところ。
(二) 交通ネットワーク総合ビジョンと他の計画の関連について
策定中の「北海道交通ネットワーク総合ビジョン案」では、「高速化など幹線鉄道の利便性向上に向け必要な検討・取り組みを進める」とありますが、「新たな社会資本整備の方針案」には、鉄道高速化に関する記述がありません。しかし、新幹線の札幌延伸を進める上でも、在来線の高速化に取り組むべきと考えます。また、環境への負荷が少ない交通システムである鉄道交通ネットワークの形成を推進すべきと考えますが、見解を伺います。
所 管 : 企画振興部新幹線・交通企画局交通企画課
答弁者 : 新幹線・交通企画局長
鉄道交通ネットワークの形成についてでありますが
○ 道としては、高速化など幹線鉄道の一層の充実を図ることは、道民生活やビジネスの利便性の向上はもとより、現在誘致活動を進めている、北海道新幹線の札幌延伸の効果を全道に波及させる観点からも重要な課題であると考えているところ。
○ 「北海道交通ネットワーク総合ビジョン案」においては、JR北海道が進めている新型車両の開発などソフト面での取り組みを含め、国、市町村、JR北海道との適切な役割分担のもと、高速化など幹線鉄道の利便性向上に向け、道として必要な検討・取組を進めていることとしているところ。
○ 道としては、鉄道はCO2の排出量が少ないなど、環境に優しい交通機関であると考えており、鉄道ネットワークの充実に向け。今後とも、議会の議論はもとより、地元の声も踏まえながら、高速化などの幹線鉄道の整備に向けた財政支援の充実について国に働きかけるとともに、引き続きJR北海道との協議を進めてまいりたい。
(三) 国への要請について
ただいま、「高速化などの幹線鉄道の整備に向けた財政支援の充実について国に働きかける」との答弁であったが、道はこれまで、全国知事会などと連携した要請活動や、北海道運輸局に対する要請活動は行っているが、道単位での国の本省に対する要望は行われていない。道が毎年行っている「国の施策及び予算に関する提案・要望」にもしっかり盛り込み、道単独でも国に要請するべきであると考えるが見解を伺います。
所 管 : 企画振興部新幹線・交通企画局交通企画課
答弁者 : 新幹線・交通企画局長
高速化に係る国への要請についてでありますが
○ 広域分散方の北海道においては、高速化を始めとした幹線鉄道の充実を図ることが重要であり、特に輸送密度が小さく、採算が取れないような区間の高速化に当たっては、国の支援制度(現行国1/5、地方1/5、事業者3/5)の充実が不可欠であることから、道としては、今後、国に対する予算要望に盛り込むなどして、道内の鉄道の高速化実現に向けての制度改正について積極的に要請を行ってまいりたい。