議会報告 【平成20年決算特別委員会】 平成20年11月11日 「国際交流について」

火曜日, 11月 11, 2008

《 国際交流について 》

 

(一) 韓国自治体交流事業について 
(一)再 韓国自治体交流事業について  
(二) 経済部との連携について 
(四) 今後の国際交流の進め方について 
(四)再 今後の国際交流の進め方について

 

平成20年11月11日 
質問者 : 自民党・道民会議 千葉英守

 

(一) 韓国自治体交流事業について 
 
 19年度に実施した韓国自治体交流事業の目的、内容についてお聞きします。 
 

 
所 管 : 知事政策部知事室国際課
答弁者 : 国際課長 
 
韓国自治体交流事業についてでありますが 
 
○ 本道と地理的に近く、近年経済成長が著しい東アジア地域とは、観光客の増加や貿易の拡大など本道との人的、経済的なつながりを今後、一層深めていくことが必要であると考えている。 
 
○ このため、道では東アジア地域との新たな交流の拡大に向け平成17年に韓国釜山広域市、18年に同じく韓国の慶尚南道と交流趣意書を取り交わし、相互に有益であると認める分野の交流を進めてきているところ。 
 
○ 平成19年度においては、釜山国際フェスティバルに北海道ブースを出展し、本道の優れた自然、食、文化など紹介するとともに、道と韓国側双方において、お互いの地域を紹介するパネル展を北海道で2回、韓国で1回開催したところ。 
 
○ また、公募により選考した韓国との交流に意欲のある本道の青少年2名を文化交流大使として派遣し、両地域の教育や文化等についての意見交換を通じて友好親善を深めるとともに、道が有する農業技術等の紹介や、韓国における生産・流通システムの調査を通じて両地域間の経済的な交流の拡大に資するため、道
の農業技術者2名を派遣し、韓国の農業技術者3名を受け入れる交流などを行ってきたところ。  
 
 
(一)再  韓国自治体交流事業について 
 
 交流実績としては不十分と考えます。例えば民間の交流について、道が代表するような位置づけをするなどして、民間を活用した交流拡大を進めてはいかがか。  
 
 
所 管 : 知事政策部知事室国際課 
答弁者 : 国際課長 
 
民間の交流に関してでありますが 
 
○ 本道と韓国との間においては、旭川市など3市が韓国自治体との間で姉妹友好提携を結び交流を進めてきているとともに、北大や北海道教育大などにおいても、韓国の大学などとの学術交流が行われている。 
 
○ また、北海道日韓友好親善協会連合会などの民間団体が文化やスポーツ面での交流を進めております。 
 
○ 道といたしましては、今後とも韓国との自治体間の交流はもとより、民間レベルでの交流の活性化を促すための環境整備などに努め、韓国との民間交流のさらなる拡大に向けて積極的に取り組んでまいりたいと考えているところ。  
 
 
 
(二) 経済部との連携について 
 
 韓国自治体交流事業と経済部が実施した韓国市場販路拡大事業とは連携が図られているのか、伺います。 
 
 
所 管 : 知事政策部知事室国際課
答弁者 : 知事室次長 
 
  
経済部などとの連携に関してでありますが 
 
○ 平成17年に釜山広域市、平成18年に慶尚南道で国際課が実施した北海道の豊かな自然や温泉などを紹介する北海道紹介展において経済部による北海道産品展示PR等を併せて行い、安全で美味しい食材など北海道ブランドを積極的に発信したところ。 
 
○ 韓国との自治体交流事業の実施に当たっては、今後とも、庁内関係課で構成する国際化推進会議経済交流推進部会や北東北3県・北海道ソウル事務所などを活用し、情報の共有や連絡調整など経済部との連携を一層密にするとともに、幅広い交流の拡大に向け、民間と協働した取組も積極的に進め効果的な事業の展開に努めてまいりたい。  
 
 
(四) 今後の国際交流の進め方について 
 
 19年度の東アジア地域との経済交流は、中国上海市、 遼寧省、吉林省、黒竜江省、台湾などで実施していますが、これらの地域との自治体交流あるいは友好交流はほとんど行われておらず、諸外国との経済交流や農業・環境など個々の分野での交流については、自治体交流などが前提となっていないことを示しています。道として、諸外国との経済交流を含めた国際交流全般についてどのように進めていくのか、伺います。  
 
 
所 管 : 知事政策部知事室国際課 
答弁者 : 知事政策部長
 
  
今後の国際交流の進め方についてでありますが 
 
○ 施策の選択と集中が求められる中、国際交流においても、本道産業の活性化や地域の振興に役立つものへ重点化を図っていくことが必要であると認識。 
 
○ 道はこれまで、姉妹友好提携を結んでいる地域との間で長年にわたり、幅広い分野での交流を進めてきており、中国・黒竜江省とは、経済代表団を相互に派遣し、また、ロシア・サハリン州とは、北海道サハリン事務所や北海道ビジネスセンターによる道内企業への支援など経済交流も活発に行われているところ。 
 
○ 道としては、これまでも交流を通じて育まれた各地域との友好、あるいは信頼関係を大切にしていくことは重要であると考えている。 
 
○ このような考えのもと、今後においては、これまでの自治体間交流によって培われた人的・物的ネットワークや道の海外事務所、さらには、今年度開設した「北海道国際ビジネスセンター」の機能なども活用しながら、女性、青少年を含めた人的交流や経済交流はもとよりIT, バイオ、環境といった共通する課題の解決に向けた分野など市町村や関係団体などと連携しながら新しい時代にふさわしい国際交流に積極的に取り組んでまいり考え。
 
 
(四)再 今後の国際交流の進め方について 
 
 人と人とのつながりを基に信頼関係を培うことが大切としながら、道の人事サイクルは2~3年で異動しており、せっかくの信頼関係を損なってしまっている。信頼関係の維持を図るため、どのように取り組んでいくのか伺う。  
 
所 管 : 知事政策部知事室国際課 
答弁者 : 知事政策部長 
  

国際交流の進め方についてでありますが 
 
○ 道はこれまで、北方圏地域や姉妹友好提携地域などとの間で幅広い分野での交流を重ね、友好、親善関係を培ってきたところ。 
 
○ この間、住民に身近な分野については主にNPOなどの民間団体や市町村が中心となって担い、また、貿易、経済等については道内企業や経済団体が、医療技術や環境保全プロジェクト等広域的なものや専門性が高い分野は道が中心となって推進するなど様々な主体が適切な役割分担のもと互いに連携しながら交流を進めてきたところ。 
 
○ 委員ご指摘のとおり、国際交流を進める上で、地域相互の信頼関係を培い、維持していくことは大変重要なことと認識しており、今後とも、道はもとより、市町村や民間交流団体、企業など多様な交流主体による人や情報のネットワークづくりを促進するとともに、国際交流に関する専門性を有する職員の活用も考慮しながら、これまでの交流で培われた信頼関係をさらに深めていくよう努めてまいる考え。



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