議会報告 【文教委員会】 平成20年5月13日 「教職員採用候補者選考検査の実施に係る調査について」

火曜日, 5月 13, 2008

《 教員採用候補者選考検査の実施に係る調査について 》

 

 

(一) 面接員資料の流出及び児童生徒への影響の認識について
(二) 改善策の考え方・観点について
(三) 改善策の策定時期について

 

平成20年5月13日

質問者: 自民党・道民会議 千葉英守

 

(一) 面接員資料の流出及び児童生徒への影響の認識について

 ただ今報告のあった、職員採用選考検査資料の流出問題について伺いたい。
 
 古くからの道教委職員に聞くと、かっては採用選考検査会場の周りには、受験指導を行う業者が、試験を終えた学生から問題を聞き取ろうと、出口近辺で待ち受けていたそうである。しかし、このたびの札幌市及び道の資料流出は、残念ながら状況から見て明らかに教育関係者が原因であると言わざるを得ないものである。 はじめに、教育長はこのような事態を招いたことを、どのように受け止めておられるのか伺う。また、受験者への影響もさることながら、教員を目指すものが受けた試験で、いわばカンニングともいうべき行為がおこなわれたことは、児童生徒に及ぼす影響が懸念されるところであるが、どのように認識しているのか併せて伺う。
 

所 管 : 総務政策局教職員課

答弁者 : 教育長

 

面接員資料の流出についてでありますが
○ 過去に道教委や札幌市教育委員会が作成した面接員用の資料が流出していたことは、公正・公平であるべき教員採用候補者選考検査に対する道民の信頼を損なうものであり極めて遺憾であると考えている。
 
○ 検査に関わって、先輩が後輩に対して受験に当たっての心構えなど、一般的な事項について指導することはあり得ることと考えているところ。
 
面接を担当するものが面接員用と配布された資料を外部に流出することは、委員御指摘のとおり、児童生徒や保護者等の信頼を確保する観点から、教育関係者として決してあってはならないことであり、重く受け止めているところ。
 
○ 道教委としては、今後速やかに改善検討委員会において対応策を検討するとともに札幌市教育委員会と協議のうえ、早急に改善策を決定し、公正・公平な選考検査の実施に努めてまいる。
 

(二) 改善策の考え方・観点について
 今後、札幌市とも協議しながら改善策を策定し、再発防止を図るとのことだが、どのような考え方・観点で取り組むのか伺いたい。
 

所 管: 総務政策局教職員課

答弁者: 総務政策局長

 

改善策の観点についてでありますが
 ○ 道教委では、改善検討委員会において再発防止に向けた対応策を検討しているところでありますが、

その観点については、

  • 公開できるものについては、すすんで公開していくこと
  • 検査員への説明は当日に行い、資料は必要最小限とすること
  • 守秘義務を徹底すること
  • 情報の管理強化を図ること
  • 運営体制の強化を図ること

などを柱として、今後、具体的な取組みについて、札幌市教育委員会と協議の上、改善策を策定してまいりたいと考えている。
 

(三) 改善策の策定時期について

 
 来年度の教員採用に向けては、間もなく受験者に願書送付が始まる時期ではないかと思うが、それを考えると改善策の策定を悠長に進めるわけにはいかないのではないか。いつごろまでに取りまとめる考えか、具体的に伺う。
 

所 管: 総務政策局教職員課

答弁者: 総務政策局長

 

改善策の策定時期についてでありますが
○ 道教委としては、今年度に実施する選考検査の受検者が不公平感や不信感を持つことのないよう、選考検査における公正な運営や信頼性を確保するため、5月末を目途に改善策を作成してまいりたいと考えている。



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