議会報告 【北海道洞爺湖サミット推進特別委員会】 平成19年11月27日 「北海道洞爺湖サミットについて」

火曜日, 11月 27, 2007

《 北海道洞爺湖サミットについて 》

 
(一) 新千歳空港における駐車場について
(二) 国際会議誘致について
(三) 歓迎事業について
(四) 首脳会議が開催される前後の期間について
(五) 宿泊施設に対する金融支援について
(六) 関連ホテルとの連携について
(七) アウトリーチ会合の位置付けについて
(八) アウトリーチ会合のこれまでの参加国について
(九) アウトリーチ会合の準備状況について
(十) アウトリーチ諸国への道の対応について

 

平成19年11月27日
質問者: 自民党・道民会議 千葉英守

 
一 北海道洞爺湖サミットについて
 
(一) 新千歳空港における駐車場について
 
 那覇の飛行場を視察したが、サミット用の駐車場確保はなかったといわれている。現在、新千歳空港駐車場は満杯状態であります。警備上駐車場の確保は大切と思っていますが、新千歳空港のサミット用の駐車場の確保についてどのように国と調整しているのか。
 
所 管: 知事政策部北海道洞爺湖サミット推進局
答弁者: 黒田 参事
 
新千歳空港における駐車場についてでありますが
○ サミットにおいては、各国首脳の到着や出発時に、政府関係者をはじめ、報道、警備など数多くの関係者が新千歳空港を利用すると想定され、現在、国においては、それに必要なスペースの確保を検討していると承知しているところ。

○ 道としても、サミット関係者の駐車場の確保が円滑に進むよう、引き続き、国との連携に努めて参りたい。
 
(二) 国際会議誘致について
 2000年に沖縄サミットを行った時に、国際会議は極力沖縄でするようにとの閣議了解がなされております。当然、国内会議にも大きな影響を与えたわけですが、開催回数を見ても歴然としています。サミット後の沖縄振興に大きく貢献しました。そこで、2008年北海道洞爺湖サミットを開催するにあたって、沖縄と同じように国際会議を北海道で開催するように閣議了解していただく施策を展開しなければならないと思うが、道としてどのようにかんがえておられるのか、お伺いいたします。
 
所 管: 知事政策部知事室国際課
答弁者: 参事監
 
国際会議の誘致についてでありますが
○ 国際会議の開催は、北海道をアピールする絶好の機会であり、経済の活性化や観光客の増加など、地域へのさまざまな効果をもたらすことが期待されることから、道としても、道内において開催可能な国際会議の情報収集・分析に努め、国際会議の誘致活動に取組んできているところ。

○ 委員ご指摘のとおり、九州・沖縄サミットの開催に際しては、サミット以後の国際会議の沖縄開催を政府として支援するとともに、民間にも協力をもとめていくことを内容とする閣議了解がなされたところであり、道としては、来年の北海道洞爺湖サミット開催を契機に、国際会議等各種会議が引き続き北海道において開催されることを政府として支援していただけるよう、市町村や経済界など関係機関と連携しながら、働きかけてまいりたい。
 
(三) 歓迎事業について

 知事もおもてなしの心を大切にしたいと述べており、出来ることから積み重ねていくことが大事。例えば、主要国の元首が北海道に訪問される際、それぞれの国々の花、あるいは夫人の好きな花を調査し、ホテルに、道民を代表して高橋はるみ知事の手書きのメッセージをつけて、歓迎の意を表す等の提案がある。また、首脳や夫人の好きな食事メニューを調査しておだししていくことも大事なことと思うが、おもてなしのメニュー、どのように考えているのか伺う。

 

所 管: 知事政策部知事室国際課
答弁者: 知事政策部参事監
 
歓迎事業についてでありますが
○ 北海道洞爺湖サミット道民会議では、来道されるG8各国首脳や配偶者の方々をお迎えするため、本道の美しい環境や安全・安心な食材、自然豊かな観光資源など北海道の魅力を盛り込んだ歓迎行事について検討しているところであり花のおもてなしや道内の優れた食材を活用したメニューなどについても工夫するなど、首脳や配偶者の方々が北海道滞在を十分満喫できるよう地元開催地として、最大限取り組む考え。
 
(四) 首脳会議が開催される前後の期間について
 2泊3日の首脳国サミットでありますが、会議の終了後の首脳の皆さんに北海道を強い印象を持って頂く為にも、「アフターコンベンション」が大切な要素である。外務省と調整中と思うが、「アフターコンベンション」の基本的な考え方はどのように考えているのか、伺う。
 
所 管: 知事政策部北海道洞爺湖サミット推進局
答弁者: 黒田 参事
 
首脳会議が開催される前後の期間について
○ 九州・沖縄サミット以後、2001年のアメリカ同時多発テロなどの発生により、警備上の観点から、首脳等の地域への訪問については、極めてハードルが高くなっていると承知しておりますが、道としては、現在、サミットの開催前後に、G8各国首脳等が道内各地を訪問し、様々な形で道民と交流していただく「未来への夢、世界との絆プロジェクト」を提唱し、道内市町村と調整を進めているところであります。
 
○ プロジェクトの実施にあたっては、記念事業の実施や芸能文化の上演など市町村の取組みが中心となりますが、道としては、各国首脳等の市町村訪問を通じ本道の素晴らしさを強く印象づけていただけるよう当該市町村とともに交流プログラムの実施内容を工夫して参る考え。
 
(五) 宿泊施設に対する金融支援について
 洞爺湖温泉郷はじめ、留寿都、ニセコ、登別、等宿泊施設周辺の警備対象地域は、思うように宿泊客最盛期に営業できないことになり、或いは改造を余儀なくされる場合がある。その場合、金融支援がなければならないと思う。例えば、政府金融機関はじめ道内金融機関に対して相当な低金利融資を行われなければ、大変だろうと思います。道はどのような対策を考えているのか伺います。
 
所 管: 知事政策部北海道洞爺湖サミット推進局
答弁者: 局 長
 
宿泊施設への対応についてでありますが
○ サッミトの開催が決定して以来、洞爺湖地区の宿泊については順調に推移し、前年比で1割程度の増加をみているところであり、観光関連産業においても、堅調に推移しているものと承知しております。
 
○ また、サミット開催時には、各国代表団約2,000人、報道関係者約4,000人、その他運営関係者1,000人、警備等の関係者10,000人超など、当該地域のキャパシティーを超える宿泊が見込まれているところ。さらには、宿泊予約センターを構成する旅行代理店において、サミットの知名度を活かした観光振興策やサミット期間中に他地域へ誘導した観光客の呼び戻しなど、地元観光振興への協力をいただくこととしているところであり、こうしたチャンスを活かし、しっかりした経営基盤を築いていただくことにより今後の地域の発展につながることを期待しているところ。
 
○ なお、現在、経済部で所管する「中小企業総合振興資金融資制度」の中には、特に、宿泊施設等の観光施設の新増設について、融資限度額2億円、融資期間最長15年の特別資金である「観光振興貸付制度」があるほか、無担保で融資限度額3,000万円、融資期間最長7年の「新生ほっかいどう資金」がございます。
 
(六) 関連ホテルとの連携について
 ホテル関係者とも懇談しましたが、サミットを失敗出来ないこともあり事前研修に相当時間を要し苦労もされているようですが、それはその後ホテルのステータスを上げるためにも絶対必要であったとも言われています。沖縄の場合、全国大手ホテルだったこともあり、社運を掛けての取り組みと感じました。関連ホテルとの情報交換連携、事前研修等、どのように行って行くのかお聞かせ願います。
 
所 管: 知事政策部北海道洞爺湖サミット推進局
答弁者: 局 長
 
受け入れ体制の充実についてでありますが
○ サミットを契機として、その知名度と受入れ体制を活かした国際観光地の形成を図るためには、宿泊施設におけるソフト面での体制整備が大切なことと考えている。
 
○ 道民会議としては、宿泊予約センターを運営する旅行会社各社により、各宿泊施設に対し、外国人受入れに当たっての配慮事項を説明する場を設けるとともに、接遇マニュアルを配布するなどして、サミット期間中はもとより、その後の観光振興につながるよう、努めているところ。
 
○ また、国等と連携し、地元に対して、接遇や環境配慮に関する研修会も開催しているところであり、今後とも、おもてなしの向上に最大限取り組んで参りたい。
 
(七) アウトリーチ会合の位置付けについて
 いわゆる「アウトリーチ」と呼ばれる会合のG8サミットにおける位置付けはどのようなものか?
 
所 管: 知事政策部北海道洞爺湖サミット推進局
答弁者: 黒田 参事
 
アウトリーチ会合の位置付けについてでありますが
○ 近年のG8サミットにおいては、その時々の国際情勢に効果的・機動的に対応するため、いわゆる「アウトリーチ」と呼ばれるG8以外の国や国際機関が参加し、G8以外の国と共に議論を行う会合が設定されてきており、これまで、アフリカにおける開発問題などの課題について、議論が行われてきたものと承知している。
 
(八) アウトリーチ会合のこれまでの参加国について
 アウトリーチ会合については、これまでどのような国々が参加してきているのか?
 
所 管: 知事政策部北海道洞爺湖サミット推進局
答弁者: 黒田 参事
 
アウトリーチ会合のこれまでの参加国についてででありますが
○ 具体的な参加国等については、サミットの議長国が中心となって、その時々における国際的な課題等を踏まえて決定しており、参加国やその数等については、毎年変化している。
 
○ 昨年のドイツ・ハイリゲンダムサミットにおいては、「新興諸国」として、ブラジル、中国、メキシコ、インド、南アフリカの5ヶ国が、「アフリカ諸国」として、エジプトなど6ヶ国が参加するとともに、国連など、7つの国際機関の代表者等が参加したと承知。
 
(九) アウトリーチ会合の準備状況について

 北海道洞爺湖サミットにおけるアウトリーチ会合の準備状況はどうなっているのか? どのような国々が参加することになるのか?
 
所 管: 知事政策部北海道洞爺湖サミット推進局
答弁者: 局 長
 
アウトリーチ会合の準備状況についてでありますが
○ 北海道洞爺湖サミットにおけるアウトリーチ会合については、議長国である日本が中心となって参加国等が決定されると承知しておりますが、現在、国においてその詳細を検討しているところであり、具体的な国名については明らかになっていない。

 
○ 道としては、参加国等が決定された場合に、地元として速やかに適切な対応がとれるよう、今後ともアウトリーチ会合に関する情報収集に努める考え。
 
(十) アウトリーチ諸国への道の対応について
 北海道の今後の活性化に向けては、観光や環境などの分野でこうしたアウトリーチ諸国、特に東アジアから参加する国々をターゲットに置いた取組みを戦略的に展開すべきと考えるが、アウトリーチ諸国への対応に関する道の基本的な考えについて、見解を伺う。
 
所 管: 知事政策部北海道洞爺湖サミット推進局
答弁者: 参事監
 
アウトリーチ諸国への道の対応についてでありますが
○ アウトリーチ会合については、現在、国において詳細に検討が進められているところであり、道としては、アウトリーチ諸国との交流拡大にもG8各国と同様に、積極的に取り組んでまいる考え。
 
○ とりわけ、本道に近接した国々が参加する場合には、本道の美しい環境や安全・安心な食材、自然豊かな観光資源などの北海道の魅力について、今後、派遣が想定される事前調査のための先遣隊の受け入れなどあらゆる機会を用いて情報発信等に取り組むとともに、これまでの交流実績などを踏まえつつ、環境や観光などの分野において一層の交流拡大に結び付くよう、今後、関係団体と連携しつつ取組を検討していく考え。



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