議会報告 【食と観光対策特別委員会】 平成19年9月10日 「新しい北海道観光のくにづくり行動計画素案について」

月曜日, 9月 10, 2007

《 新しい北海道観光のくにづくり行動計画素案について 》

一 新しい北海道観光のくにづくり行動計画素案について
 (一) 計画の意義について
 (二) 計画の概要などについて
   1 計画の推進について
   2 札幌市との連携について
   3 食・サービスの満足度の向上について

平成19年9月10日
質問者: 自民党・道民会議 千葉英守 委員
一 新しい北海道観光のくにづくり行動計画素案について
(一) 計画の意義について

 平成14年に策定された 「新しい北海道観光のくにづくり行動計画」 の第2次とも言えるこの計画の意義について、最初にお伺いいたします。

所  管: 経済部観光のくにづくり推進局
答弁者: 経済部観光のくにづくり推進局長

計画の意義についてでありますが、

○ 道においては、「北海道観光のくにづくり条例」 に基づき、平成14年3月に、「北海道観光くにづくり行動計画」 を策定したところであるが、この行動計画が今年度計画期間を終了することから昨今の観光を巡る状況の変化や課題等を踏まえ、全面的に改定することとしたものである。

○ 素案の「はじめに」にもあるように、観光は、「まちづくりの総仕上げ」 とも言われるように、地域に暮らす人々が、優れた資源を見つめ直し、磨き上げていく過程の中で、地域に対する愛着が生まれるとともに、その資源を求めて訪れた人々との交流を通じて、自信と誇りが生まれ、活力ある地域づくりにつながるものであること、また、観光は、いわゆる観光産業のみならず、農業や水産業など様々な産業に関連するすそ野の広い産業であり、このような幅広い分野が連携することにより、地域の活性化につながるものであること、今回の改定にあたってば、このような観光の持っている二つの意義を重視して、計画づくりを進めていきたいと考えている。

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一 新しい北海道観光のくにづくり行動計画素案について
(二) 計画の概要などについて
  1 計画の推進について

 「はじめに」と書かれている部分は本道観光の哲学と言っても過言ではない。このような観光を21世紀における有力な産業の一つとして大きく育てていくためには、幅広い産業にかかわる人たちが、自分達が観光産業の一員であるという自覚を持って取り組んでいくことが大切です。ここが大切であり、ここの所について、質問致します。 「1.計画の基本的な」考え方の中で 「(1)の計画の位置づけ・性格」 のところ、「・観光にかかわる各主体や地域等が、観光戦略や観光振興ビジョン、観光振興計画を新たに策定し、推進するにあたって、その基本的な考え方や基本方向となることをめざす」 とあるが、このことは、各主体や地域に、観光戦略・観光振興ビジョン・観光振興計画を作ることを目指しているものなのかをお聞き致します。 

所  管: 経済部観光のくにづくり推進局
答弁者: 経済部観光のくにづくり推進局次長

計画の推進についてでありますが、

○ 観光振興に関して、共通認識を持って道民一人一人が、取組を進めていくことと、地域において、それぞれの課題や個性、特性などを踏まえ、観光振興プランやビジョン等を策定していくことは、大切なことである。

○ このため、観光に関わる様々な主体や地域などが観光振興に関する計画などを策定し推進する場合の指針として、この計画を策定するものであり、行動計画の示す方向に沿って策定されることが望ましいと考えている。 

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一 新しい北海道観光のくにづくり行動計画素案について
(二) 計画の概要などについて
  2 札幌市との連携について

 札幌市には観光振興計画がないが、今回の新しい北海道観光のくにづくり行動計画に歩調をあわせ、あるいは札幌市独自の計画で、北海道と札幌市の両輪が一致した観光政策でなければならないと考える。参事監は前回、札幌市と協議していくと積極的な発言をされたが、どのように捉え札幌市に何を求めていくのか伺う。

所  管: 経済部観光のくにづくり推進局
答弁者: 経済部観光のくにづくり推進局長

札幌市との連携についてでありますが、

○ 道といたしましては、全道市町村で入込み客数が最も多い札幌市との連携につきましては、重要なことと考えており、前回も答弁させていただきましたが、これまでも、札幌市と共同で開設しましたJR札幌駅の 「北海道さっぽろ食と観光情報館」 をはじめ、観光客の誘致促進に向けた取組について、連携を図りながら進めてきたところ。

○ 今後、連携をより一層深めていくため、前回の委員会後、札幌市とも意見交換をしたところであります。

○ いずれにいたしましても、「新しい北海道観光のくにづくり行動計画」 の策定に伴い、道内各地で意見交換会を開催していくことにしておりますが、札幌市におきましても、計画の趣旨を十分に理解いただきながら、新たに連携できる取組などにつきまして、今後、具体的な協議を進めてまいりたい。

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一 新しい北海道観光のくにづくり行動計画素案について
(二) 計画の概要などについて
  3 食・サービスの満足度の向上について

 食とサービス向上は、観光の心臓部とも言いますが、平成14年の調査では、新鮮な食材を食べることが出来ましたかの問いに69.6%が 「満足・やや満足」 と答えるが、反面、食事について、地域ごとの特色を感じましたか、の問いに47.5%、レストランなど飲食店の接客態度48.8%、食事料金は適切か34.8%、食事する場所や料理に関する情報30.0%と 「満足・やや満足」 と回答した割合が非常に低いとなっていることから、それを高める必要から80%にしたということである。そこで質問ですが、具体的に食・サービスの満足度80%にしていく、食の安全・安心も含めて、戦略・戦術はどのように考えているのか。

所  管: 経済部観光のくにづくり推進局
答弁者: 経済部観光のくにづくり推進局長

食などの満足度の向上についてでありますが、

○ 北海道を訪問する多くの観光客が、北海道観光の魅力に新鮮で美味しい 「食物を食すること」 を挙げていることから、道ではこれまで、道産米や牛乳の使用など、ホテル・旅館における地産地消の取組や、生産者の顔が見える安全・安心な道産食材を活用した創作料理や土産品の開発など、観光地の食の魅力向上に努めてきたところ。

○ しかしながら、近年、北海道の食に対する信頼を損なう事件が続いたことから、道では今後、食品関係団体等と十分連携を図りながら、HACCPに基づく衛生管理の推進など消費者の視点に立った、安全・安心な食品づくりのための対策を着実に推進することにより、食の北海道ブランドの信頼回復を図っていくこととしている。

○ こういった安全・安心対策を促進するため、観光においても、ホテル・旅館関係者と一次産業関係者との意見交換会やビジネスマッチング、安全・安心な道産食材に関する情報発信、さらには、観光客が生産者との交流を通じて安全で美味しい道産食材の成り立ちを学ぶグリーン・ツーリズムの推進など、食と観光が連携・協働して、取組を戦略的に進めることにより、食とサービスの満足度の向上を図ってまいりたいと考えている。

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