議会報告 【食と観光対策特別委員会】 平成19年8月8日 「平成18年度の観光入込客数調査の概要について」

水曜日, 8月 08, 2007

《 平成18年度の観光入込客数調査の概要について 》

一 平成18年度の観光入込客数調査の概要について
 (一) 観光入込客数の実人数について
 (二) 知事の台湾における観光客誘致プロモーションについて
 (三) 台湾からの観光客のドライブ観光について

平成19年8月8日
質問者: 自民党・道民会議 千葉英守 委員
一 平成18年度の観光入込客数調査の概要について
(一) 観光入込客数の実人数について

 ただいま報告がありました観光入込客数の関係でいくつか質問をしたいと思います。北海道にお出でをいただいた観光客の入込総数ということで、4,909万人ということであります。その中で、4,250万人が道内客ということでありまして、全体の86パーセントが道内のお客様で、道外からは659万人で全体の13パーセント、さらには外国人の観光客は 1パーセントということになるわけでありまして、もっともっと、道外あるいは外国からのお客さんを誘客をしていかなければならないということになるわけでありますが、道が「観光立国北海道」ということで標榜しているわけでありますが、この観光立国のイメージですが、観光客の実態がこのような中で、「観光立国北海道」といわれるこの北海道のイメージですが、どのように考えておられるのかを、改めてお聞きをいたしたいと思います。 

所  管: 経済部
答弁者: 経済部参事監

観光立国のイメージについてでございますが、

○ まず、平成13年度に制定いたしております、私どもの仕事の基本になっております 「北海道観光のくにづくり条例」 に掲げられておりますとおり、雄大な自然や四季折々の景観、豊かで新鮮な食など、北海道の優位性や地域の個性を生かしつつ、北海道を誰もが安心して快適に滞在することができ、また、国内外から評価される観光地とするよう取り組むことで、観光にかかわる様々な産業を北海道のリーディング産業に押し上げ、ひいては本道経済を活性化していこうとする、そうした北海道の姿と捉えているところでございます。

○ 私ども、道といたしましては、こうした姿の実現を目指しまして、まず、海外に向けては、北海道ならではの明瞭な四季が生み出す 「花」 あるいは 「冬」 さらには 「雪」 の魅力や北海道の大自然と直に触れる体験型観光などを強くアピールするなど、気候条件の異なりますアジア地域を中心に今後とも積極的な誘致活動を展開するとともに、将来のリピーターとしても期待されます青少年を対象に学校交流を含めた 「訪日教育旅行」 の促進にも、しっかりと取り組んでいきたいと考えております。

○ また、国内におきましては、いわゆる団塊の世代を中心に、北海道の雄大な自然や新鮮な食、温泉などの優位性を最大限に活かしまして、ゆっくりと滞在し、心身共にリフレッシュしていただけるような新しい旅の提案を進めるとともに、北海道にとりまして有望な市場であります首都圏をはじめ、中部圏、関西圏において、知事を先頭に官民の力を集めて、さらに、プロモーション活動を進めることとしております。

○ さらに、来年は、洞爺湖でサミットが開催されまして、北海道をPRする絶好の機会でございますので、この機会を活用いたしまして、大変重要なことだと考えておりますが、内外のプレスあるいはメディアの方々に充実した情報提供を行うことなどによりまして、この北海道の素晴らしさを国内はもとより、世界に向けてしっかりと発信していきたいと考えております。

○ このように、私ども、道といたしましては、国内外から、委員からご指摘がございますように、より多くの観光客が訪れ、また、心から満足していただけるような 「観光立国」 の実現を目指しまして、今後とも数多くの関係者の方々と連携をしながら、地域特性を活かした魅力あふれる観光地づくりや様々な受け入れ体制の整備、あるいは、国内外からの観光客の誘致に向けた取組を積極的に進めてまいりたいと考えております。以上でございます。

↑ UP

一 平成18年度の観光入込客数調査の概要について
(二) 知事の台湾における観光客誘致プロモーションについて

 外国からの来訪客が顕著の伸びているわけでありますが、特に台湾、外国の来訪者59万人のうち26万8千人、約半数が台湾からおいでをいただいているということでありますが、しかし、最近ちょっと減少しているということで、ご説明もあったわけでありますが、理由として、前年のビザ免除措置の恒久化などによる急増への反動、東アジアや国内観光地との競争激化などの要素とされているとのことであります。

 定期便が増発されていることは、たいへんうれしいことでありますし、またリピーターも多くなってきているようでありますが、一方私が心配をいたしているのは、東アジアや国内観光地との競争が激化になっているということであります。北海道の魅力が低下しないためにも、より一層誘客に力を注いで行かねばならないわけでありますが、観光戦略というものをしっかり目標を立てて行くことが必要であると思っております。高橋はるみ知事が台湾に観光プロモーション活動に行くとお聞きいたしております。是非頑張って来ていただきたいと思っております。

 最近、国内の有線テレビでどんどん東アジアの観光客誘致の番組が増えてきております。この間も私見たのですが、マレーシアの政府観光局が日本の女優さんを使ってクアランプールを中心として、周辺を含めて、誘客番組というものを放送されておりまして、たいへん私も感心をいたしまして、一回訪れてみたいなという衝動にも駆られたわけでございます。なお一層、東アジア観光誘致合戦は激化してくるのだろうと思っております。

 そこで、高橋はるみ知事の台湾観光客誘致プロモーション活動はどのようにされていかれるのかお伺いをいたしたいと思います。

所  管: 経済部 観光のくにづくり推進局
答弁者: 観光のくにづくり推進局参事

知事の台湾でのプロモーション活動についてでございますが、

○ 台湾からの来道者は、外国人来道者の約半数を占めており、今後とも海外からの誘客を進める上で、台湾は、極めて重要な地域であると考えておるところでございます。

○ このたび、知事を団長に、北海道観光連盟や札幌市など官民で組織した訪問団が9月2日から台湾を訪れ、台湾観光協会や北海道との間に直行便を運行している航空会社を訪問するなどして、多くの観光客に来道していただいていることへのお礼と、今後の観光交流の一層の拡大に向けた協力をお願いすることとしたところ。

○ また、台北市において開催する北海道観光セミナーや記者会見においては、台湾にはない、北海道ならではの冬観光の素晴らしさや、9月から台湾の運転免許証での運転が可能となるドライブ観光、さらには、豊かな自然環境に恵まれた洞爺湖において開催される来年のサミットなど、台湾の方々を引きつける新たな話題も紹介しながら、知事が先頭に立って北海道の魅力をPRすることとしているところでございます。

↑ UP

一 平成18年度の観光入込客数調査の概要について
(三) 台湾からの観光客のドライブ観光について

 台湾観光客が個人旅行にシフトしてくると予想されるわけであります。また、今、答弁のなかにもありましたように、道路交通法が改正になりまして、台湾の方々が自国の免許で日本の国内を運転できるようになったわけであります。また、レンタカーの使用も増加することが予想されております。

 しかし、はじめて北海道の道路を運転するには不安もあると思われるわけでありますが、日本の運転ルール、マナー、また、新千歳空港内でのレンタカーの申し込み方法、レンタカー出発地点等を事前に説明したり、「北海道の道路は、こういう道路です。冬道はこうです。」 と、立体地図即ちコンピュータグラフィックの地図というのが最近出てきており、来道する前に、こういったコンピュータグラフィックの中に冬道なども入れてできるというふうにも聞いております。けれども、ぜひ来道する前に、現地で見ていただいて来ていただくこともたいへん大切なことであろうと思っております。そのことが、行き届いたサービスのひとつにもなるのではないかと思っておりますし、そういう行き届いたサービスを積み重ねていくことが、国内外の競争に勝っていくことになると思っております。

 そこで、台湾向けの観光誘致戦術・戦略、今後大切になってくると思いますけれども、こういったサービスも含めてどうのように考えておられるのか、お聞かせをいただきたい。

所  管: 経済部 観光のくにづくり推進局
答弁者: 観光のくにづくり推進局参事

台湾からの観光客のドライブ観光についてでございますが、

○ この度の道路交通法の改正に伴い、台湾国内の運転免許により、レンタカーを利用した北海道観光が可能となりますが、安心してドライブ観光を楽しんでいただくためには、観光地の情報はもとより、レンタカーの利用の仕方、都市間距離、冬道の状況、あるいは交通ルールなどの情報を事前に台湾で入手できるようにすることが大切であると考えております。

○ このため、国や道では、北海道の観光地やドライブの映像などを台湾で広く放映していただくため、台湾メディアの招聘事業を行っているところでございます。

○ さらに、道におきましては、安全運転情報などを掲載したドライブ観光マップを海外プロモーションなどを通じ現地の旅行エージェントなどに配布するほか、一般の方々も含めて、常に情報が容易に入手できるようウェブサイトを開設するなどして、事前の情報提供に努めることとしているところでございます。

○ 道といたしましては、今後DVDをはじめ、さまざまな媒体を使って冬道対策を含め、このような取組を積極的に行うことにより、台湾からの一層の観光客誘致を図り、安心・安全なドライブ観光を楽しんでいただけるよう努めてまいる考えでございます。

○ また、台湾からの観光客は、先程も申し上げましたとおり、若干減少しており、一つの転機にあるものと考えておりますが、台湾は今後とも海外からの誘致を進める上で極めて重要な地域と認識しているところでございます。

○ 台湾からの観光客は、これまで、団体旅行が主流でありましたが、今後は個人や小グループといった旅行形態が増加するものと考えております。台湾からの観光客の方々の実際の動向やニーズの変化などについて旅行関係者との緊密な情報交換などを通じて、的確に把握し、これに応じて道内各地域の魅力をより具体的にアピールしていくとともに、ただいま申し上げましたドライブ観光や鉄道を使った道内観光など、新しい旅の魅力をPRし、台湾からの観光客の一層の誘致促進に努める考えでございます。

↑ UP


ご意見・ご感想をお寄せください