議会報告 【食と観光対策特別委員会】 平成19年8月8日 「北海道観光審議会の開催状況について」

水曜日, 8月 08, 2007

《 北海道観光審議会の開催状況について 》

一 北海道観光審議会の開催状況について
 (一) 指標について
 (二) 札幌市との連携について
 (三) 新たな推進体制について

平成19年8月8日
質問者: 自民党・道民会議 千葉英守 委員
一 北海道観光審議会の開催状況について
(一) 指標について

  北海道観光審議会の開催状況の中で、諮問事項 「新しい北海道観光のくにづくり行動計画」 案についてご説明をいただきました。

 指標では、平成19年度観光入込客数を6,500万人といたしたわけでありますが、先ほども報告がありましたように、18年度では4,900万人になっております。そこで、1,600万人の増にしていかなければならないということになりますが、1年間で果たしてこれができるかどうかということが一つ。

 それから、確かにこの知事公約の中で、新たな推進体制をして、年間6,500万人をめざすとあります。また、外国人観光客については、年間100万人を受け入れるということにあいなっております。

 指標では、19年度は54万人とあるわけでありますが、18年度に59万人ということで、達成をされているわけでありますが、こういった数字が一人歩きをしているのではないかということで、私も危惧をいたしているわけでありますが、この根拠について、どのように整理をされておられるのか、お聞かせをいただきたいと思います。

所  管: 観光のくにづくり推進局
答弁者: 観光のくにづくり推進局参事

北海道観光のくにづくり行動計画」における目標数値についてでございますが、

○ 平成19年度における目標として掲げました観光入込客数6,500万人及び外国人の来道者54万人につきましては、現在の行動計画を策定するにあたって、直前の数年間の観光客数の伸び率等を勘案して、定めたものでございます。

○ また、知事公約にございます年間観光客数6,500万人及び外国人観光客100万人という目標につきましては、「北海道観光戦略会議」 が平成18年3月に策定いたしました 「北海道観光戦略」 などに基づき、国内外の観光客の増に取り組むことにより、達成を目指すものとして掲げたものでございます。

○ いずれにいたしましても、新たな行動計画における目標数値につきましては、北海道観光をめぐるさまざまな動向などを踏まえまして、北海道観光審議会や道民のご意見などもお聞きしながら、今後、関係者が一体となって、北海道の観光振興を図る上で、適切な目標数値を定めてまいりたいと考えております。

 ご説明を聞いていても、なかなかその数値の根拠というものがはっきりよく分かりません。いずれまた何かの機会に質問をしてまいりたいと思います。
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一 北海道観光審議会の開催状況について
(二) 札幌市との連携について

 そこで、札幌市が年間1,400万人もの入り込みがあるわけでありまして、道内の市町村の中でも重要な位置を占めております。指標の6,500万人を目指すためには、道としてはやはり札幌市との連携が不可欠であろうと、こう思っております。連携がどのようになっているのか、基本的な考え方と連携についてお伺いをしたいと思います。

所  管: 観光のくにづくり推進局
答弁者: 観光のくにづくり推進局参事

札幌市との連携についてでございますが、

○ 平成18年度における札幌市の観光入込客数は約1,400万人で、市町村別では第1位、全道の延べ人数の約10パーセントを占めております。

○ こうしたことからも、道といたしましては、札幌市との連携は重要なことと考えておりまして、本年2月には、札幌市と共同で食と観光の総合情報拠点となる 「北海道さっぽろ情報館」 をJR札幌駅に開設するとともに、本年4月からは札幌市のホームページに道内各地のイベントや新たな観光素材を紹介いたします情報コーナーを設けていただくなど、相乗効果が得られるよう札幌市との連携を図ってきているところでございます。

○ 今後とも、札幌市をはじめとする全道各市町村や観光関係団体などと連携を図りながら、国内外からの観光客の誘致活動に積極的に取り組んでまいりたいと考えております。

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一 北海道観光審議会の開催について
【再質】(二) 札幌市との連携について

 今、お答えをいただいたわけでありますが、お答えの中では、札幌市とうまく、この観光政策をリンクしながら、共にやっているというようには見えません。

 一部には、確かにJR札幌駅に、食と観光のこの 「北海道さっぽろ情報館」 を開設したということになりますが、根本的には、やはりはっきりしないというのが現状だろうと、こう思っています。

 私も札幌市の、観光政策というのがどのようになっているのか、私も離れましたのでよく分かりませんが、市長公約の中では、観光客2,000万人誘致をすると、こういうことを公約に掲げていたわけでありますが、最近ではそのトーンを落とされたということで、1,500万人ぐらいまでに落とされたというふうに聞いているわけでありまして、札幌市の観光政策というのは本当にどうなっているのかなという思いでありますが、やはり北海道のこの観光政策の中で、運輸局あるいは北海道、札幌市、こういう重点地域が連携をしながら、もっともっと観光政策というものをしっかりと腰を据えてやっていかなければならないと思っております。

 参事監も、やはり札幌の方と、あるいは運輸局と連携をとる中心的な役割を果たしていきながらやっていくと、そして、他の地域とも連携をしていくということが本当に必要なんだろうと思っています。確かに北海道は、皆さん方、大変ご苦労されて、今、観光政策に力を入れておられるのですが、やはりもっと市町村にも、観光政策の中に力を入れていくという推進力をつけていっていただかないとならないと思っているわけでありまして、この考え方について参事監はどのように考えておられるのかお聞かせいただきたいと思います。

所  管: 経済部
答弁者: 経済部参事監

今、委員の先生からお話ございましたように、

○ 観光を進めるのは、それぞれの地域の力でありますが、やはり北海道全体のことを考えた場合に、札幌市の果す役割というのはものすごく大きいと思います。お客様の動向を見ましても、多くが新千歳空港を使ってのインかアウトでありまして、大変の方々は札幌に泊まった上で外に回られる、あるいは、逆に外から回られた方が札幌に来ると、そういう面でも、全道各地の情報発信をしていただくという上でも、札幌市の果す役割は極めて大きいものと考えております。

○ そういった点から振り返ってみますと、正直申し上げて、運輸局とはかなり緊密に、ビジット・ジャパン・キャンペーンもございますので、かなり具体的なことまで、あるいは、基本的な考え方についても、私自身もかねがねお話をさせていただいております。

○ それに比べた場合、札幌市とはまだまだこれからしっかりやっていかなければならないと思いますので、ご指摘も踏まえ、また、札幌市には 「札幌国際プラザ」 という大変有力な組織もございますので、その方々も含めて、しっかりとつながってやっていきたいと思っております。

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一 北海道観光審議会の開催状況について
(三) 新たな推進体制について

 それでは、「新たな推進体制」 を作っていかなければならないということでございますが、最後に、この 「新たな推進体制」 ということを、どのように考えておられるのか、ご所見をお伺いをいたしまして、私の質問を終わりたいと思います。

所  管: 経済部
答弁者: 経済部参事監

観光の振興に関します、新たな推進体制についてでございますが、

○ 「北海道観光戦略会議」 の下で、昨年の8月から検討を行っていただいておりました 「北海道観光戦略推進組織検討委員会」 からの報告を受けまして、先月の、7月の第4回戦略会議におきまして、新たな推進体制の基本的な方向が決定されたところでございます。

○ その中では、新しい推進組織は、全道の各界の力を結集すること、また、民間主導にすること、また、機動性と専門性を備えた組織にすると、そういった3つの基本理念に基づきまして、「観光戦略の推進機能」 あるいは 「コーディネイト機能」 さらには 「マーケティング機能」 など、5つの機能をしっかりと持ち、北海道の観光振興を推進するための中核的な役割を担うものとして位置づけられているところでございます。

○ 今後、戦略会議やその下に設けられました準備室におきまして、新たな推進体制の整備に向けた具体的な議論、あるいは、準備作業が進められることとなりますが、私ども、道といたしましても、オール北海道で観光の振興を戦略的・効果的に推進することができるよう、機動的な推進体制の整備に向けまして、積極的に取り組んでまいりたいと考えております。

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