議会報告 【第2回北海道議会定例会 一般質問】 平成19年6月27日 「新千歳空港国際線ターミナルの新設について」

水曜日, 6月 27, 2007

《 新千歳空港国際線ターミナルの新設について 》

 

 

二 新千歳空港国際線ターミナルの新設について
 (一) レンタカーの利用について
 (二) 駐車場の整備について
 (三) 新たなインターチェンジの整備について
 (四) 新千歳空港の活用について

平成19年6月27日
質問者: 自民党・道民会議 千葉英守
二 新千歳空港国際線ターミナルの新設について
(一) レンタカーの利用について

 知事はじめ関係者の努力によって、台湾旅行者のために国際自動車免許を使用できるようにされるなど、今後外国人旅行者の利用が増えていくことが、今から予想されます。 新ビルは、レンタカーの利用の利便性を考えたものになっていないと言う声も聞かれることであります。通常、国際ターミナルにおけるレンタカーは、空港内に手続きの窓口かおり、空港出口に横付けされる仕組みが取られておりますが、この施設では、こうした機能が整備されず、旅行者は大きなボストンバッグを持って、離れたレンタカー駐車場まで移動しなければならないという設計であります。 外国人観光客に力を注ぐ本道として、こうした不便な仕組みについて、どう改善するのか、基本的な考え方をお聞きいたします。

所  管: 企画振興部新幹線・交通企画局参事
答弁者: 企画振興部長

レンタカーの利用についてでありますが、

○ 新千歳空港の国際線利用者の増加に伴い、外国人のレンタカー利用者が年々増加している状況にあります。

 また、本年中には、新たに台湾からの来訪者が日本国内で自動車を運転することが可能になることからさらに外国人のレンタカー利用者が増加するものと思われます。

○ このような中、新千歳空港においては、レンタカー会社の駐車場が空港から離れていることから、レンタカー利用者は送迎バスで移動することになるなど、利便性が必ずしも良くない状況にあります。

○ 道としては、新たな国際線旅客ターミナルビルを整備するにあたってぱ、利用者の利便性に配慮した施設となるよう、建設・運営主体である北海道空港株式会社に働きかけているところですが、レンタカー利用者の利便性の向上についても今後、国や関係会社に対して働きかけてまいりたい。

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二 新千歳空港国際線ターミナルの新設について
(二) 駐車場の整備について

 現在の駐車場の台数不足の問題であります。 現駐車場の中に立体駐車場を建設されるとお聞きしていますが、まだまだ、数が圧倒的に少なく、旅行者はもとより、早朝深夜まで働く従業員の駐車場が確保されないという問題があります。 更に国際線旅客ターミナルビルの建設で、ますます台数が不足するのではないかと危惧しております。これについて、どう対処するのか伺います。

所  管: 企画振興部新幹線・交通企画局参事
答弁者: 企画振興部長

駐車場の整備についてでありますが、

○ 新千歳空港における駐車可能台数は約3,000台となっておりますが、時間帯などによっては満車になることもあることから、現在の駐車場の一部の立体化を図る工事が進められており、工事完了後には約3,500台の駐車が可能になると聞いております。

○ また、新千歳空港の旅客ターミナルビルで働く従業員は約3,700人程度でありますが、従業員の中には、早朝や深夜まで勤務の方もおり、自動車による通勤となっていることから、その方々もこの駐車場を利用していると承知しております。

○ いずれにしても、道としては、新千歳空港ターミナルビルを管理する北海道空港株式会社と連携を図りながら、駐車場の管理運営団体に対し、今後とも、空港利用者の利便性を確保するよう働きかけてまいりたい。

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二 新千歳空港国際線ターミナルの新設について
(三) 新たなインターチェンジの整備について

 三っ目は、インターチェンジの整備についてであります。かねてから、新千歳空港に直結したインターチェンジの設置が要望されており、道は、このほど、道道泉沢新千歳空港線を活用することを決定しておりますが、しかし、新ビル建設と同時の供用開始が難しいとされていることであります。供用開始を急ぐべきと考えますが、建設のスケジュールについて伺います。

所  管: 建設部土木局道路課
答弁者: 建設部長

新たなインターチェンジの建設スケジュールでありますが、

○ 今年度は、国及び東日本高速道路株式会社と協議を進め、インターチェンジの位置や形状を決めるための調査・設計を行い、公共事業事前評価を受けることとしているところ。

○ また、来年度には、インターチェンジを設置するための国への許可申請や、予算要望を行いたいと考えているところ。

○ このようなことから、用地取得などを開始できるのは、早くても平成21年度になると考えているところ。

○ また、橋梁などの工事には、用地取得後、3年程度要するものと考えているところ。

○ 道といたしましては、新千歳空港の利便性向上のため、新しいインターチェンジの早期完成を目指し、努力して参りたい。

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二 新千歳空港国際線ターミナルの新設について
(四) 新千歳空港の活用について

 新千歳空港の活用についてであります。 新千歳空港においては、新たな国際線旅客ターミナルビルの整備のほかに、交通アクセスなどの周辺整備の問題や空港の活用方策など多くの課題があると思います。 新千歳空港を活用して、北海道経済の活性化を図るためには、道庁内部局のバラバラの施策ではなく、統一した取り組みを行うべきと考えますが、ご見解をお聞きします。

所  管: 企画振興部新幹線・交通企画局参事
答弁者: 知 事

新千歳空港の活用についてでありますが、

○ 北海道経済の活性化を図るためには、空港を活用することが不可欠であり、特に北海道の空の玄関口としての新千歳空港の役割は大きいものと考えているところ。

○ 新千歳空港の十分な活用を図るために、空港利用者の立場に立って、交通アクセスや空港施設、空港利用者の受入体制などに関する課題の精査を行った上で、新千歳空港の一層の利便性の向上が必要と考えているところ。

○ このようなことから、道としては、新千歳空港の利便性向上を目指し、庁内の関係部局が早急に連携して協議する場を設け、ハード・ソフトの両面にわたる課題の解決に向け取り組んで参りたい。

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