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| 平成17年 2月 中国水産物流通視察団報告書 |
《 上海・香港 》

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平成17年2月13日(日) 〜 2月17日(木)
中国水産物流通視察団参加者

| | 氏 名 | 企業名 | 役 職 |
| 1 | 野呂 善市 | 北海道議会議員 |
| 2 | 岩間 英彦 | 北海道議会議員 |
| 3 | 千葉 英守 | 北海道議会議員 |
| 4 | 千葉 真裕 | | |
| 5 | 澤田 博昭 | (株)カネキチ 澤田水産 | 代表取締役社長 |
| 6 | 長谷川博之 | (株)イチヤママル 長谷川水産 | 専務取締役 |
| 7 | 木村 俊一 | カネヨ 木村水産 | 代表取締役社長 |
| 8 | 佐々木達也 | (株)イリキン 佐々木水産 | 代表取締役社長 |
| 9 | 佐藤 篤司 | ヤマホン 佐藤商店 | 代表取締役社長 |
| 10 | 能戸 清彦 | リチョウ 能戸水産 | 専務取締役 |
| 11 | 道場 真一 | マルセン 道場水産 | |
| 12 | 大塚 昌彦 | (有)ダイカスモーク | 代表取締役社長 |
| 13 | 中村 幸生 | マルスイ 札幌中央水産(株) | 常務執行役員 |
| 14 | 吉田 猛 | マルスイ 札幌中央水産(株) | 常務執行役員 |
| 15 | 山澤 玉木 | ANAセールス北海道(株) | 添乗員 |
[ はじめに ]

中国は、北京オリンピックそして上海万国博覧会を控え、ここ数年、好調な経済成長を続けており、
世界的に注視の的となっていることは、周知のとおりでございます。
結果として、わが日本国も広範な分野において中国との経済交流を活発に進めるところとなり、
今や、日中貿易高は10兆円を超えるに至っており、本道においても鉄鋼部門などに顕著な反映が見られるところです。
香港・台湾・韓国そして中国は、東アジアの重要な産業・経済交流の拠点国として、今後、
一層重要且つ緊密な連携・協力を進めることが必須とされており、本州府県の多くにあっても
様々な経済交流活動が展開されつつあります。
北海道におきましても、民・官ともどもに具体的な動きを起こしつつあり、
既に鮭やホタテなどを中心とする対中輸出に一定の実績を有しているほか、道においても本年一月、
高橋知事が上海に出向いて道産品フェアーを開催し、大々的にアピールしてきたところであります。
このような動向を踏まえ、この度、北海道荷主協会加盟の有志の皆さん及び道議会の
水産物加工流通促進議員連盟有志の方で、中国水産の流通の現状を視察調査し、
今後の本道水産物・加工品等の対外輸出の取り組みや進め方に寄与する目的をもって、
本ミッションを企画したところでございます。
その実施にあたりましては、昨秋上海の量販店に出店されました札幌中央水産様のご好意で、
現地調査の対応等々多くのご協力を賜りまして、所定以上の成果を得ることが出来ましたことに、
甚大なる感謝を申し上げる次第でございます。
願わくは、新年度、道におきまして「水産物輸出ステップアップ事業」等、
中国市場における販路拡大をめざした新たな取り組みに、いささかたりとも
参考の一助になり得ますならば幸甚に存じます。
平成17年 3月
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2月13日(日)
12時30分千歳空港発全日空にて仙台空港へ、同空港で佐藤篤司団長のもと結団式を行い、
15時40分発中国国際航空にて約2時間45分のフライトで上海(浦東)空港に到着。
20時頃、JWマリオット上海ホテル着。
2月14日(月)
9時ホテルを発ち、札幌中央水産株式会社上海事業所の佐竹易所長の案内により、
終日、今次ミッションの主目的である上海市内の大型量販店の視察調査にあたる。
アジア一の高さ(468m)を誇るテレビ塔・東方明珠電視(テレビ)塔を始め、
ホテルやオフィスビルなど電子カラーイルミネーションに彩られた超高層の建築物が並ぶ
美しく整備された近代的エリアとともに、「上海のマンハッタン」とも称される浦東地区など、
上海市の人口は、約1700万人(他に登録外人口300万人・昼間の交流人口100万人とも)に及ぶ
世界一の大都市。 日本人は約4万人との由。
15日まで旧正月休暇のため多くの市民は帰省・レジャーなどに出かけていることから、
車両交通量や大型量販店などの入込み客は大幅に少ないとのことになるも、
ヨーロッパのエキソシチズムが漂い、新旧が交差する様々な表情を持つウオーターフロント
上海の街は、活気にあふれ勢いを実感した。
佐竹所長による「中国(上海)国内での食料販売について」の説明及び書面資料をもとに、
その現状を以下に要約する。
■ 中国(上海)国内での食料販売について
【一般加工食品を販売する場合】

| 1 | |
「ラベルの申請」が必要である
検々局(日本では衛生局)に、どの様な内容を明記したらよいか伺いをたて、
裏張りラベルを作成しそれに基づいて申請書を検々局に提出。販売許可が下りるまでワーキングデーで
45日間必要。 日曜日が含まれないので実質期間は60日以上要する。 |
| 2 | |
「費用」
ラベル申請費用は、1SUKに対し 200 〜 300元発生、150品目だと 約3万元 (日本円 約450万円)
関税 ・・・ 酒類 10%、混合調味料 21%、ミネラル水 20%、コーヒー 15%
増殖税(日本の消費税) ・・・ 17%(物により変更ある) |
| 3 | |
その他
店頭販売するためにあたり商品棚卸料や商品導入料などの名目で多額な金額の要求が
発生する(会社により条件と金額が異なる) |
【水産品を販売する場合】

| 1 | |
加工販売するので「ラベル申請」は不要。 |
| 2 | |
「費用」
食品衛生検査料 ・・・ 1品目につき 約8万円
関税 ・・・ 10 〜 16%
増殖税(日本の消費税) ・・・ 13%(物により変更ある) |
| 3 | |
その他
店頭販売するにあたり「商品棚卸料や商品導入料」などの名目で、金額要請が発生する(会社により条件と金額が異なる)
<経験例>
当初、商品7品目に対し1品目1万元の要求で7万元掛かる積もりで交渉した結果、全品目で1万元になった由。 |
尚、札幌中央水産株式会社吉田常務の教示によると「中国向け水産物輸出にかかる衛生証明書」は、
平成13年から中国輸出に際し必要書類として規定されていたものの、実質的には適用されていなかった由。
平成14年に頻発した中国野菜の残留農薬問題を契機に、日本政府が、中国から輸入される
ホウレン草等の特定品目に対して輸入差し止め措置を行ったことから、中国当局より平成15年7月以降、
衛生証明書の遵守を徹底されるところとなった由。
それに伴い国内において必要とする措置として
| 1 | |
水産物を製造あるいは保管する施設の登録を行うこと |
| 2 | |
衛生証明書取得に際し、1品目あたり 75,000円 〜 85,000円 の検査料を必要とし、検査は、
冷凍検査協会あるいは薬剤師会に依頼すること |
| 3 | |
衛生証明書は、輸出の都度に取得する必要があるため、費用は毎回必要となること |
これらは単品あたりコスト押し上げる要因として注視すべき課題の1つと考えられる。
2月15日(火)
9時30分ホテルを発ち、市内量販店を視察。 同店にて日本貿易振興会上海代表部主催の
「日本酒・焼酎・泡盛」のキャンペンセールに遭遇。 「酒」の評価も良しとのこと。
早い昼食後、上海空港へ。 同空港13時発中国東方航空にて香港空港へ2時間余りのフライト。
16時過ぎランガムホテル香港着。 夕食後、ターボジェット船で往復2時間余りの行程により、
マカオカジノ群を視察しホテルへ帰着。
2月16日(水)
9時ホテルを発ち、香港市内を視察見学。 海浜エリアの海鮮料理店群の視察を通じて、
イセエビや大ぶりのシャコ等々、水槽内の活魚の好きな素材をまとめて料理発注するシステムは、
食味も良く合理的手法策と思われ、本道の新鮮な食材の活用及び観光客への対応策の一つとして
一考に価するものと映った。
2月17日(木)
7時ホテルを発ち、香港空港へ。 9時45分同空港発 キャセイ・パシフイック航空で一路帰国の途へ。 15時過ぎ千歳空港着、解散。
[ 今次ミッションのまとめとして ]
- 中国国内での販売にあたっては、関税・増殖税 (日本の消費税) 合わせて最低でも 23% かかること。
- 生鮮食品にあっては、衛生検査費用1品目当り約8万円発生するため、価格競争の激しい中国では、価格勝負の勝ち目が無い状況との由。
- 故に、北海道産品を扱うにあたっては、中国では 「憧れの北海道」 を前面に押し出して、「安心・安全・清潔・食の美味しさ」 などの付加価値を付け販売に当たる必要がある由。
- 上記のごとく高額なコストがかかるため、「民」 がすべてを吸収して販売に至るには、高いリスクが発生し事業展開意欲の減にも繋がりかねない由。
- 日本では考えられない商習慣の相違とともに、次々と出される法律・条例に対する戸惑い等々、現地における実体験の厳しさの一端を知らされた思いであり、かかる情報等の迅速な補足が肝心なこと。
- ある量販店の鮮魚コーナーは、淡水魚系など魚種はそう多くはないも、品数はまずまずのように見えたが、
鮮度が悪く水槽内には死魚も多く見られ、料理法や食生活習慣の違いもあるとはいえ、日本では考えられない光景である。
- 中国人にむけて道産水産物のPRのために、生産・水揚げ・加工・料理法等 一環のプロモーション・ビデオ (北京語字幕を入れる) によるアピールが極めて効果的であること。
- 道産品の売り込み・販路拡大は、本道の一次産業振興にとって重要なるも、それを急ぐ余りに相手国の出方や対応措置などの軽視に繋がることのないよう、市場動静のみならず当局の対外政策の動向にも注視を深めつつ 「民と官の実質的連携」 がより重要と考えられること。
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「きっかけはおにぎり」

道産の秋サケを上海で売り込む 呉 奇 (ご き) さん

「主婦の目線で北海道の食文化を紹介したい」 北海道産の秋サケを上海で販売する水産加工品会社の社長として、
中国の市場開拓に走り回る・・

北海道新聞 平成17年3月12日(土) 朝刊 ひと2005 より
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