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《 国際便誘致に向けた取組について 》
(一) 道の路線誘致の取り組みについて
(二) 中国路線の誘致について
(三) 今後の国際便誘致の考え方について
(四) 航空情勢の変化に対する対応等について
(五) 地方空港における国際便誘致の取組について
(六) 指針の策定について
(七) 就航補助制度について
平成24年12月29日
質問者 : 自民党・道民会議 千葉 英守
(一) 道の路線誘致の取り組みについて
本道の経済の活性化や地域の観光振興を図るためには、本道と道外とを結ぶ航空路線、特に、国際便を充実させ、これまで以上に人の交流の拡大を図っていくことが重要である。そこで、まず、これまでの本道の国際便充実に向けた道の考え方と取組がどのようなものであったか伺う。
所 管 : 建設部空港港湾局空港活性化推進室
答弁者 : 建設部長
国際線の誘致についてでありますが
○ 本道の観光振興や経済の活性化を推進していくためには、今後一層の経済成長や交友拡大が見込まれる東アジア地域を中心とした国際航空ネットワークの充実を図る事が重要と考える。
○ また、平成23年3月に道が取りまとめた「道内空港活性化ビジョン」においては、新千歳空港を職と観光といった本道のリーディング産業の振興や海外への多様な展開、海外との人や物の活発な交流を支える「国際航空ネットワークの中核となる空港」と位置付けている。
○ 道としては、本道の国際航空ネットワークの充実に向けて、新千歳空港への誘致に重点を置いて、経済界などと連携しながら、かいがいの航空会社や関係機関などに対して積極的にポートセールスを実施してきたほか、道民の海外渡航の実施把握や意向調査などを通じて、更なる路線の充実に向けた検討を行ってきたところ。
(二) 中国路線の誘致について
我が国と中国との関係の悪化により、瀋陽線の復活が難しくなるだけでなく、大連線も10月末に運休し、現在、中国東北地方と本道とを結ぶ航空路線が全く無い状況である。こうした状況について道はどのように考え、今後、中国東北地方との路線展開についてどのように進めていくか伺う。
所 管 : 建設部空港港湾局空港活性化推進室
答弁者 : 知 事
本道と東北三省を結ぶ航空路線についてでありますが
○ 本道と友好提携を結んでいる黒竜江省をはじめ、これまで長年にわたり、経済・文化交流を行ってきた東北三省との交流を深めていく事は重要なことと考える。
○ 現在、運休している「新千歳-瀋陽線」や「新千歳―大連線」は、これまで、本道と東北三省との交流を支える交通基盤として大変重要な役割を果たしてきたところであり、これからの路線ができるだけ早期に再開される事が必要と考えている。
○ このため、今後の情勢の推移を十分に見極めながら、まずは、瀋陽線や大連線の運航再開に向けて、中国南方航空や関係機関などに対し再開の要請を行ってまいる考え。
(三) 今後の国際線の誘致の考え方について
これまでの道の誘致戦略に照らして、今回のバンコク線、ホノルル線の就航をどのように評価し、今後の誘致戦略にどのような影響があるのか伺う。
所 管 : 建設部空港港湾局空港活性化推進室
答弁者 : 知 事
今後の国際線の誘致などについてでありますが
○ 道では、これまでの本道の観光振興や経済の活性化、道民の利便性の向上といった様々な観点から、新千
歳空港における国際空港ネットワークの構築に向けた取組を進めてきたところ。
○ 「新千歳-バンコク線」については、本道と東南アジア地域を結ぶ初めての定期路線であり、これにより、タイをはじめとする東南アジア地域と本道との更なる交流拡大が見込まれるなど、本道にとって大きな意義を有するものと考えている。
○ また、「新千歳-ホノルル線」については、利用者にとって、大幅な時間短縮になるなど、道民の利便性向上の観点から重要な路線と考えている。
○ 今後は、これらの路線の就航を契機に、東南アジア地域と幅広い航空ネットワークの構築に向けた取組を推進していくとともに、ハワイアン航空などと連携しながら、米国本土からハワイを経由し来道する観光客の誘客促進を図り、米国本土との直行便の開設につなげてまいりたい。
(四) 航空情勢の変化に対する対応等について
近年は、函館や旭川をはじめとする道内地方空港においても国際定期便が就航している。また、今年9月には、台湾のトランスアジア航空が道内の複数の空港を組み合わせて、より広域的に道内の観光資源を活用した旅行が出来るような取組を行うなど、新たな戦略が打ち出されてきている。こうした 航空情勢の変化についてどのように認識し、今後、どのように対応していくのか伺う。
所 管 : 建設部空港港湾局空港活性化推進室
答弁者 : 建設部長
航空情勢の変化に対する対応についてでありますが
○ 新千歳空港以外の道内地方空港においては、近年、国際定期便として、韓国のアシアナ航空による「旭川―ソウル線」や同じく韓国の大韓航空による「函館―ソウル線」、台湾のエバー空港による「函館―台北線」が開設されている。
○ また、本年9月には、台湾のトランスアジア航空が新千歳、旭川、釧路、函館の各空港と台北とを結ぶ定期路線を順次開設し、出入国を別々の空港を利用して行うことにより、旅行期間や観光ルートなどの自由度を高め、より広域的な周遊をしやすくする運航形態となっているなどほんどうの国際空港を取り巻く情勢が大きく変わってきているものと認識。
○ 道としては、こうした航空情勢の変化に対応した国際線の誘致を行っていくため、複数の航空関係者が連携して国際線の誘致を行うといった新たな誘致方策の検討を進めるなど、道内空港における国際線の誘致に向けた取り組みを展開してまいる考え。
(五) 国際線の誘致に向けた取り組みについて
空港ごとに着陸料やターミナルビルの利用料金など、路線の維持、誘致に向けた取組や提供されるサービス水準が様々である。こうした統一性が見られない状況について、道はどのように考えているのか伺う。
また、道は何か統一的な考え方を持った上で、各空港の関係者と連携した誘致活動を行っているのか、地方空港における国際便誘致についての道の考え方を伺う。
所 管 : 建設部空港港湾局空港活性化推進室
答弁者 : 建設部長
地方空港における国際便誘致についてでありますが
○ 各空港の着陸料やターミナルビルの利用料金などについては、それぞれの管理者が施設の採算性や路線誘致策としての効果などを勘案して、空港ごとに設定されているものと考えている。
○ また、道内地方空港への国際便の就航は、海外との人や物の交流を促進し、観光などの地域の活性化につながることから、これまで国際定期便の開設を視野に入れ、チャーター便の積極的な誘致を行うことなどを基本とし、地域における取組を支援してきたところ。
○ 今後、道としては、地元自治体などとの連携を深め、道内地方空港への国際便の就航及びその拡大に積極的に取り組んでまいりたい。
(六) 指針の策定について
道内地方空港においても国際定期便の就航が増えてきており、新たな形態の運航が出てきている現状を踏まえ、道の考え方を「指針」という形でしっかり外に示していくことが必要と思うが、知事の見解を伺う。
所 管 : 建設部空港港湾局空港活性化推進室
答弁者 : 知 事
国際線の誘致における指針についてでありますが
○ 道では、本道の国際航空ネットワークの充実に向けて、新千歳空港の国際拠点空港化への取組に重点を置いて積極的な誘致活動を展開してきたところ。
○ 一方、新千歳空港以外の道内地方空港においても、近年、国際定期便の就航が増加していることに加え、出入国を別々の空港を利用して行うことにより、旅行期間や観光ルートなどの自由度を高め、より広域的な周遊をしやすくする運航形態が出てくるなど本道の国際航空を取り巻く情勢が大きく変わってきているものと認識。
○ 私としては、こうした状況を踏まえ、本道の国際航空ネットワークの更なる充実を図るため、本道における国際線の誘致に向けた道の考え方を整理し、早急に道の基本的な考え方の指針として取りまとめてまいる考え。
(七) 航空補助制度について
私は、今後、補助制度の対象を新千歳空港以外の道内地方空港にも拡大するとともに、既に就航している航空会社であっても、路線を拡大していくのであれば、それに対して支援するなど、補助制度の見直しを行う時期に来ているのではないかと思うが、知事の見解を伺う。
所 管 : 建設部空港港湾局空港活性化推進室
答弁者 : 知 事
国際定期便の就航に係る助成についてでありますが
○ 道では、新千歳空港の国際拠点空港化を進めていく上で、新たに新千歳空港への就航を検討している航空会社に対して、早期就航を促す観点から、その運航に伴う負担を軽減するために補助制度を設けているところ。
○ 一方、道内地方空港への国際定期便の就航が増加していることに加え、同一の航空会社による複数路線の運航が一般的となるなどこれまで以上に本道の国際航空ネットワークが拡大する可能性が高まってきているものと認識。
○ 私としては、こうした空港を取り巻く情勢の変化を的確に捉え、新千歳空港の国際拠点空港化や道内地方空港の国際化を推進し、地域経済の活性化や地域の観光振興を強力に進めていく観点から、補助制度の見直しについて検討を行い、早急に結論を出してまいる考え。