議会報告 【平成20年第4回北海道議会定例会】 一般質問 平成20年12月1日 「教育問題ついて 4.大麻の不法所持について」

月曜日, 12月 01, 2008

《 教育課題について 》

 

(四) 大麻不法所持について

 

平成20年12月1日 
質問者 : 自民党・ 道民会議  千葉英守

 
 4-1 大麻の不法所持について
 
 2ヶ月余り前に、道内の高校生が大麻を不法所持し逮捕されるという事件がありましたが、11月には、学校内で大麻を売買していた道立高校の生徒に続き、外国語指導助手が大麻所持の疑いで逮捕されました。大相撲の外国人力士をはじめプロスポーツ選手や芸能人、国家公務員、大学生など、大麻取締法違反が相次いでおりますが、覚醒剤などの麻薬に比べ罪の意識が薄く、若者が遊び感覚で手を出しやすいとも言われ、特に本道は、自生している野生大麻の採取を目当てに道外から訪れる者も多いと聞くところであります。この度の事件をどのように受け止めているのか、知事及び教育長の見解を伺います。また、どこの学校でも起こりうると考え、関係機関とも連携した上で、再発防止に向けてより一層の指導に努めるべきと考えますが、今後、どう対応するのか知事の見解を伺います。

 

所 管 保健福祉部保健医療局医務薬課 
答弁者 知 事

 

大麻の不法所持事件についてでありますが 
 
 ○ この度の事件は、高校生など青少年にとって、心身の成長に有害であるばかりでなく、その後にの人生に大きく影響を及ぼす結果にもつながるものであることから、私としても、心の痛む残念な出来事であり、再発防止に向け、取組みの強化が重要であると認識しているところ。 
 
 ○ 道においては、道警本部や道教育委員会など23の関係機関・団体で構成する「薬物乱用防止対策北海道推進本部」を設置し、関係者の連携の下に、街頭キャンペーンや中学・高校での「薬物乱用防止教室」など薬物乱用防止対策に取り組んでいるところであり、特に大麻については、毎年6月から9月を運動期間として自生する大麻の抜き取り除去など撲滅うんどうに取り組んでいるところ。 
 
 ○ 道としては、この度の事件を受け、道警本部や道教育委員会などと連携しながら、薬物乱用防止に向けた啓発に努めるほか、全ての公立・私立の高等学校に対し、「薬物乱用防止教室」の今年度中の開催について、徹底を図るとともに、今後さらに自生大麻の抜き取り除去に努めるなど 、事件の再発防止に向け、積極的に取組んでまいりたい。 

 

 4-2 大麻の不法所持について 

 

所 管 学校教育局学校安全・健康課 
答弁者 教 育 長

 

大麻事件についてでありますが
 
 ○ これまでも、学校においては、授業における指導はもとより、「薬物乱用防止教室」を開催するなどの取組みを行ってきたところであるが、それにもかかわらず、高校生が続けて大麻所持により逮捕されたことは大変残念なことであり、憂慮すべきことであると深刻に受け止めているところ。 また、先月、上川管内において、町が独自に雇用した外国語指導助手が大麻所持により逮捕されたが、直接子どもたちに指導する立場にある者が、このような事件を起こしたことは、まことに遺憾であると受け止めているところ。 
 
 ○ 道教委としては、今回の高校生の大麻事件を受け、道立学校及び市町村教育委員会に対し、家庭や地域と一体となった薬物乱用防止教育の推進に努めるよう改めて通知するとともに、特に高等学校については、すべての学校で今年度内に「薬物乱用防止教育」を開催するよう指導したところ。 また、薬物乱用防止教育の効果的な推進と教職員の指導力向上を図るために、早急に知事部局や道警察等の協力をいただき、薬物乱用防止のための緊急対策会議を開催するとともに、その中で、新たな指導資料の作成や、より効果的な薬物乱用防止に関する研修の在り方について検討してまいる。 
 
 ○ なお、再発防止に向けては、家庭の理解や協力が大切であるので、各家庭に対し、薬物の危険性について積極的に啓発するとともに、各学校に対しては、道警察などの関係機関と連携を図りながら、薬物乱用防止教育が組織的・計画的に行われるよう、校長会等の各種会議を通じて、改めて指導の徹底を図ってまいる。 
 
 ○ 道教委としては、子どもたちが心身ともに健全に成長していくことができるよう、考えられる様々な手立てを総動員して、粘り強く取り組んでまいる。



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