議会報告 【平成20年第4回北海道議会定例会】 一般質問 平成20年12月1日 「道政上の諸課題について 19.歯科保健8020対策について」

月曜日, 12月 01, 2008

《 道政上の諸課題について 》

 

(十九) 歯科保健8020対策について

 

平成20年12月1日

質問者 : 自民党・道民会議 千葉英守

 

1 歯科保健8020対策について

次に、歯科保健8020対策についてであります。身体の健康づくりの第1歩は、歯の健康づくりからと言われており、近年の調査研究では8020達成者は病院にかかることが少なく医療費が低いことが明らかとなっております。道民の虫歯の状況は、12歳児を例にとると全国平均が1.6本であるのに、2.4本と多く、全国ワーストファイブとなっており、80歳で20本以上の自分の歯を持つ道民の割合も全国平均を大きく下回っております。虫歯予防のためには、小・中学校段階でのフッ化物洗口が有効とされますが、道内ではわずか8市町村が実施しているのみであります。小・中学校でのフッ化物洗口を普及拡大するためには、学校の協力が不可欠でありますが、普及拡大に向けて、どう取り組んでいくのか伺います。

 

所 管 保健福祉部保健医療局健康推進課

答弁者 保健福祉部長

 

歯科保健対策についてでありますが

 ○ フッ化物洗口とは、フッ化物を含む水溶液を用いて口をすすぐ方法であり、少なくとも週1回以上1分間行うことが有効であるとされておりますが、道立保健所におきましては、これまでも、小・中学校においてフッ化物洗口の実施に向けた検討を行っている市町村や市町村教育委員会に対し、事業の企画についての助言や、幼稚園、保育所、小・中学校などの職員及び保護者に対する説明会に講師を派遣する等の支援を行ってきたところ。

  

 ○ しかしながら、学齢期のフッ化物洗口の本道における普及が必ずしも十分とは言えない状況にあることから、道といたしましては、その要因などについての調査を今年度中に行い、フッ化物洗口による虫歯予防に実績のある先進県の例も参考としながら道教育委員会と連携し、必要な方策について検討を進めて参りたいと考えております。

 

2 歯科保健8020対策について

次に、歯科保健8020対策についてであります。身体の健康づくりの第1歩は、歯の健康づくりからと言われており、近年の調査研究では8020達成者は病院にかかることが少なく医療費が低いことが明らかとなっております。道民の虫歯の状況は、12歳児を例にとると全国平均が1.6本であるのに、2.4本と多く、全国ワーストファイブとなっております。虫歯予防のためには、小・中学校段階でのフッ化物洗口が有効とされますが、道内ではわずか8市町村が実施しているのみであります。小・中学校でのフッ化物洗口を普及拡大するためには、学校の協力が不可欠でありますが、普及拡大に向けて、どう取り組んでいくのか伺います。

 

所 管 学校教育局学校安全・健康課

答弁者 教 育 長

 

歯科保健対策についてでありますが

○ 健康な歯は健やかで豊かな生活を送る上で不可欠なものであり、心身の健康にも影響を及ぼすことから、子どもたちの健やかな成長を図る上で重要であると認識している。

 

○ 文部科学省の平成19年度学校保健統計調査によると、北海道の12歳児でむしばのあるもののわりあいは69.7%であり、全国平均の55.0%と比べて高い状況にあるところ。

 

○ こうした中、道教委では、平成18年10月に文部科学省の通知など踏まえ、学校におけるフッ化物洗口について通知し、道立学校や市町村教育委員会に対してフッ化物洗口を実施している道内の学校は平成19年度において、小学校は30校で実施率2.3%、中学校は4校で実施率0.6%と必ずしも十分とはいえない状況にある。

 

○ 厚生労働省においては、むし歯予防法について、歯磨き、甘味の制限と併せてフッ化物の応用を行うことが最適であるとしていることから、道教委としては、今後、養護教諭の研修会等においてフッ化物洗口の有効性について理解を深めるとともに、本ガイドラインの内容等について周知するなど、1校でも多くの小・中学校での実施がなされるよう知事部局と連携し、取り組んでまいる。



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